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Jet Airliner ジェット・エアライナー / Steve Miller Band スティーヴ・ミラー・バンド

目次

曲の紹介

【曲 名】Jet Airliner(ジェット・エアライナー)
【アーティスト】Steve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)
【作詞・作曲】Paul Pena(ポール・ペナ)
【概 要】
1977年に10枚目のアルバム「ペガサスの祈り(Book of Dreams)」に収録され、シングルカットされた。
アルバムは、カナダのチャートで1位を含め、4か国でトップ10入りを記録し、彼らのトップセールスアルバムの一つとなった。

【記事参照元】: Jet Airliner (Steve Miller Band song) – Wikipedia
【原詞引用元】:Steve Miller Band–Jet Airliner Lyrics-Genius

曲の解釈

この曲は、ポール・ペナ(アメリカのシンガー・ソングライター)が1973年に作り、「New Train」というアルバムに収録しました。
しかし、ペナとレーベルとの対立で2000年までアルバムはリリースされませんでした。
※動画にポール・ペナの原曲を上げています。ブルージーでかっこいいです。

その未発表アルバム「New Train」をプロデューサーのベン・シドランが聴き、「ジェット・エアライナー」が、スティーヴ・ミラー・バンドの10枚目のアルバム「ペガサスの祈り」に収録されました。
スティーヴ・ミラー・バンドの歌詞は、ポール・ペナの原曲から一部変えています。

歌詞の内容は、故郷を出てニューイングランドへでかい旅客機707で飛び立つシーンを描いています。

故郷は厄介なことばかりでいいことがなく、そんな故郷を捨てて新天地で新しい人生を歩んでいく主人公ですが、そんな故郷でも帰りたい、そこに居たいという心境を語っています。

動画は以下を上げています。
・Steve Miller Band(1977年アルバム)
・Steve Miller Band LIVE(2007年シカゴ)
・Paul pena(オリジナル)

Steve Miller Band - Jet Airliner (Live)
Paul Pena - Jet Airliner (The Original)

歌詞の和訳

(原詞:太文字)

Jet Airliner

Leavin’ home, out on the road
故郷をはなれ、旅に出る
I’ve been down before
前に降り立った場所へ
Ridin’ along on this big ol’ jet plane *1
このでかいジェット機に乗って
I’ve been thinkin’ about my home
ずっと故郷のことだけ考えてきた
But my love light seems so far away
だが、俺の愛の光は遠くに去ったようだ
And I feel like it’s all been done
そして、すべては終わったように感じる
Somebody’s tryin’ to make me stay
だれかが、俺を引き止めようとしてる
You know I’ve got to be movin’ on
俺は行かなくてはいけないのさ

Oh, oh, big ol’ jet airliner *2
ああ、ああ、どでかい旅客機
Don’t carry me too far away
あまり遠くへ連れて行かないでくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s here that I’ve got to stay
居るべき場所はここなんだ

2)
Goodbye to all my friends at home
故郷の友たちよ、さようなら
Goodbye to people I’ve trusted
信頼してた人たちよ、さよなら
I’ve got to go out and make my way
俺は出てゆき、道を開くんだ
I might get rich, you know, I might get busted
金持ちになるかもしれないし、または一文なしかも
But my heart keeps calling me backwards *3
だが、心が一心に叫び続けるんだ
As I get on the 707 *4
707に乗れと
Ridin’ high, I got tears in my eyes
高く舞い上がり、目に涙が潤んだ
You know you got to go through hell
地獄を通り過ぎなければならない
Before you get to heaven
天国に辿り着くには

Big ol’ jet airliner
どでかい旅客機
Don’t carry me too far away
そんな遠くへ連れて行かないでくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s here that I’ve got to stay
居るべき場所はここなんだ

3)
Touchin’ down in New England town
ニューイングランドの町に降り立つと
Feel the heat comin’ down
熱気が降りてくる
I’ve got to keep on keepin’ on
俺は走り続けなければならない
You know the big wheel keeps on spinnin’ around
そう、大きな車輪が回り続けるように
And I’m goin’ with some hesitation
そして、少し迷いながらも進むのさ
You know that I can surely see *5
一目瞭然だろ
That I don’t want to get caught up in any of that
そんな中に巻き込まれたくないことは
Funky shit goin’ down in the city
街でのくだらない出来事の

Big ol’ jet airliner
どでかい旅客機
Don’t carry me too far away
そんな遠くへ連れて行かないでくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s here that I’ve got to stay
居るべき場所はここなんだ

Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
Don’t carry me too far away
そんな遠くへ連れて行かないでくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s here that I’ve got to stay
居るべき場所はここなんだ
Yeah, yeah, yeah, yeah
イエー、イエー、イエー、イエー

Big ol’ jet airliner
どでかい旅客機
Don’t carry me too far away
そんな遠くへ連れて行かないでくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s here that I’ve got to stay
居るべき場所はここなんだ

Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
Carry me to my home
故郷へ連れて行ってくれ
Oh, oh, big ol’ jet airliner
ああ、ああ、どでかい旅客機
‘Cause it’s there that I belong
居るべき場所はここなんだ
Yeah, yeah, yeah, yeah
イエー、イエー、イエー、イエー
Big ol’ jet airliner
どでかい旅客機

キーワード

*1 big ol’ jet plane : “big ol’“はスラングで「非常に大きい」、”jet plane“は「ジェット機」

*2 jet airliner : (ジェット)旅客機

*3 backwards : 「後方で、後で」の意味ですが、「心が裏で叫び続ける」の意味で、「心が一心にさけび続ける」としました。

*4 707:アメリカボーイング社の4発式のジェット旅客機。
1958年に就航し第1世代ジェット旅客機を代表する機種。
*ボーイング707-wikipediaより

*5 You know that I can surely see : ”I can surely see“の意味は、以下の「街のくだない出来事に巻き込まれたくないこと」が、僕にとっては当たり前のことの意味で「一目瞭然」と訳しました。

アーティストの紹介

【名前】スティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)
【初期メンバー】
Steve Miller/スティーヴ・ミラー(ボーカル、ギター)
James “Curley” Cooke / ジェイムズ・カーリー・クック(ギター)
Lonnie Turner / ロニー・ターナー(ベース、ボーカル)
Tim Davis / ティム・ディヴィス(ドラム)
【活動期】1966年 –
【結成地】カリフォルニア州サンフランシスコ、アメリカ合衆国
【概要】
アメリカのシンガーソングライターでギタリストのスティーブ・ミラーによって結成された。
多くのメンバーの変更を重ねながら、ヒットを生み出していった。
旧メンバーの中には、ボズ・スキャッグスもいた。

1968年にデビューアルバム「Children of the Future」とその後セカンドアルバム「Sailor」をリリースし、ブルースとサイケデリックロックを融合させたサウンドは批評家からも高く評価された。

1973年にアルバム「The Joker」をリリースし、同名のシングルが全米チャートで1位を獲得し、知名度を上げた。

1976年リリースのアルバム「Fly Like an Eagle」と1977年リリースのアルバム「Book of Dreams」は大ヒットとなった。
「Fly Like an Eagle」からは「Take the Money and Run」、「Rock’n Me」、「Fly Like an Eagle」
「Book of Dreams」からは「Jet Airliner」、「Jungle Love」がヒットとなった。

1982年リリースのアルバム「Abracadabra」からのタイトル曲は全米チャート1位を記録した。

その後、現在(2024年7月現在)も活動を続けており、多くのフェスティバルやコンサートに出演し、新しい世代のファンも生み出している。
彼らは50年以上にわたって、音楽シーンに多大な功績を積み上げ、ロックミュージックの歴史に重要な軌跡を残してる。

アルバムの紹介

1968年 Children of the Future

1968年 Sailor

1973年 The Joker

1976年 Fly Like an Eagle

1977年 Book of Dreams

1982年 Abracadabra

2021年 ライヴ!ブレイキング・グラウンド(1977.8.3) 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • “Book of Dreams”は学生の時、下宿で何度も聴いていた、大好きなアルバムのひとつです。
    もちろんいまだに聴いたりしています。なんてかっこいいロックンロールなんだろうって思います。
    この曲の裏ににそんなストーリーがあったのは知りませんでした。
    曲の深堀りに脱帽です!

    • コメントありがとうございます。
      ほんと、訳してびっくりすること一杯でてきます。
      面白いですね!

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