曲の紹介(Same Old Blues セイム・オールド・ブルース)
【曲名】Same Old Blues(セイム・オールド・ブルース)
【アーティスト】Freddie King(フレディ・キング)
【作詞・作曲】Don Nix(ドン・ニックス)
【概要】
ドン・ニックスの楽曲をフレディ・キングが1971年リリースのアルバム「Getting Ready」に収録してヒットした。
(ドン・ニックスは2002年リリースのアルバム「Going Down-Songs Of Don Nix」でセルフカバーとして収録)
【参照元】Freddie King -Wikipedia
【参照元】don nix -Wikipedia
【歌詞引用元】Same Old Blues-Genius
曲の解釈
この曲は、数々のブルースの名曲を残したドン・ニックスの名曲で、フレディ・キングをはじめ多くのアーティストがカバーしている名曲です。
曲の内容は、主人公は朝から雨が降り続けていて、それをただじっと見つめている。
そして「まるで俺の人生みたいだ、いい兆しが見えても結局はだめになってしまう。まるで変りようがない古くからのブルースのようだ。」と言っています。
歌詞の内容としては、深いストーリー性はありませんが、ブルースの表現する「人の哀しみ、哀れみ、悲しみ、絶望感」などを深く表現している泣ける名曲だと思います。
動画はフレディ・キングと作者ドン・ニックスです。
歌詞の和訳(Same Old Blues セイム・オールド・ブルース)
(原詞:太文字)
Same Old Blues
Morning rain keeps on falling
朝からの雨は降り続けてる
Like the tears that fall from my eyes
まるで俺の目から滴る涙のように
As I sit in my room, staring out at the gloom *1
部屋に座り込んで、どんよりした空を眺めてる
It’s the rain, it’s the same old blues
それは雨、それは変わらない古いブルースさ
2)
I can’t help, I can’t help but thinkin’
どうしても、どうしても考えずにはいられない
When the sun used to shine in my back door *2 *3
昔、陽ざしが裏口から差し込んでいた頃を
Now the sun has turned to rain, all my laughter has turned to pain
今は太陽が雨に変わり、おれの笑い声は全て痛みへと変わった
Yes, it’s the pain of the same old blues
そう、いつもの古いブルースの痛みさ
3)
Sunshine, sunshine is all you see now
陽ざし、陽ざしだけが見える今でも
But it all, it all looks like clouds to me
俺にはすべて、すべて雲のように見える
But as I sit in my room, staring out at the gloom
部屋に座り込んで、どんよりした空を眺めてる
It’s the rain, it’s the same old blues, yeah, now
それは雨、いつもの古いブルースさ、そう、今も
Yes, it’s the rain, it’s the same old blues
そう、それは雨、それはいつもの古いブルースさ
Yes, it’s the rain, it’s the same old blues
そう、それは雨、それはいつもの古いブルースさ
キーワード
*1 staring out at the gloom : 直訳では「陰鬱な外を眺める」から「どんよりした空を眺める」としました。
*2 When the sun used to shine : 直訳だと「いつも太陽が輝いていた時」ですが、文脈から「陽ざしが差し込んでいた頃」としました。
*3 in my back door : “back door”「裏口」
アーティストの紹介(Freddie KingまたはFreddy King フレディ・キング)
【名 前】Freddie KingまたはFreddy King(フレディ・キング)
【出生名】Frederick Christian
【生誕・死没】1934年9月3日 – 1976年12月28日
【出身地】米国テキサス州ギルマー
【概 要】
フレディ・キングはアメリカのブルースギタリスト、シンガー、ソングライターで、アルバート・キングとB.B.キングと共に「ブルースギターの三人の王」と呼ばれた。
キングは6歳で母親と叔父からギターを学び始めた。
10代の頃シカゴに移り住み、ギタリストのジミー・リー・ロビンソンとドラマーのフランク・”ソニー”・スコットと最初のバンド「Every Hour Blues Boys」を結成した。
チェス・レコードからの繰り返しの拒否を受けた後、フェデラル・レコードと契約し、1961年にBillboard誌のリズムアンドブルースチャートで5位に達したシングル「Have You Ever Loved a Woman」と「Hide Away」でブレイクした。
彼はテキサスブルースとシカゴブルースの影響を受けたギタースタイルを持っていた。
アルバム「Freddy King Sings」では歌唱力を披露し、「You’ve Got to Love Her with a Feeling」と「I’m Tore Down」という記録的なヒット曲が収録されている。
彼は、当時の大物ロックアーティストであるエリック・クラプトンやGrand Funk Railroadと共演した。(グランド・ファンクの代表曲 “We’re an American Band” では歌詞にキングが登場している。)
2012年にロックンロールの殿堂入りし、「ローリングストーン誌の史上最も偉大なギタリスト(2003年版)」では25位、2011年の改定版では15位にランキングされている。
彼の魂のこもった強力な歌声とギタープレイは、多くのブルース・ロックギタリストに大きな影響を与えた。
代表アルバム
1961年 Freddy King Sings
1969年 Freddie King Is A Blues Master
1971年 Getting Ready…
1977年 Freddie King (1934-1976)
2000年 The Best Of Shelter Years
2001年 Ultimate Collection
2014年 LIVE&LOUD 1968
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