The Water Is Wide(悲しみの水辺) /Karla bonoff(カーラ・ボノフ)和訳

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曲の紹介

【曲名】The Water Is Wide(悲しみの水辺)
【アーティスト】Karla bonoff(カーラ・ボノフ)、PPM(Peter,Paul&Mary(曲名”There is a ship”)、他
【作詞・作曲】スコットランド民謡
【概要】スコットランドの民謡を「広い河の岸辺」「流れは広く」「悲しみの水辺」等の曲名でいろいろなアーティストがカバーしている。

私がこの曲を知ったのは、1979年リリースされたカーラ・ボノフのアルバム「Restless nights」です。

(余談ですがこのカーラ・ボノフはリンダ・ロンシュタットなどへ楽曲を提供しているアメリカのシンガーソングライターです。このアルバムは他にも素晴らしい曲が満載ですので、ぜひ一度聴いてみてください。)

日本では、もともとPeter,Paul & Maryの「There is a ship」で知られていましたが、2014年の朝ドラの「まっさん」の中でエリーがこのカーラ・ボノフver.を口ずさんでいることでも知られたようです。

【記事参照元】広い河の岸辺-Wikipedia
【記事引用元】カーラ・ボノフ-Wikipedia
【写真引用元】カーラ・ボノフ-Wikipedia

曲の解釈

この曲はいろいろな解釈ができると思いますが、題名が「The Water is Wide~この河は広すぎて私には渡れない」と解釈すると、何かの理由で愛する人と結ばれることができない女性の哀しさを唄っているように思えます。

歌詞の中でも、「愛は最初は輝いてきれいだけど、時間とともに枯れていくもの」、「沈みかけた船の重荷より私の愛のほうが重く、沈むことも泳ぐこともできない」や「その河は広くて私には渡れない、まして、飛べる羽根も持っていない」とあるように、このままでは愛する人と結ばれない悲しい現実をうたっています。

「ボートを下さい、二人が乗れるほどの」「それから二人で漕ぎだすの 私の愛する人と」とあるようにボートとは、二人がこの現実から逃避できる道(この世から旅立てる手段)を教えてくださいと言っているように思えます。

そこにはこの広い河のように、決して幸せになれない悲しい物語があるように思えます。

余談ですが、スコットランド民謡と言われるものは、「蛍の光」「マイボニー」などメロディアスな曲が多いです。

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歌詞の和訳

(原詞:太文字)

The water is wide

The water is wide, I can’t cross over *1
その河は広すぎて、私には渡れない
And neither have I wings to fly
まして、飛べる羽根も持っていない
Give me a boat that can carry two
ボートを下さい、二人が乗れるほどの
And both shall row, my love and I
それから二人で漕ぎだすの、私の愛する人と

2)
Oh, love is gentle and love is kind
ああ、愛はやさしさ、そして愛は慈しみ
The sweetest flower when first it’s new
でも花の盛りに、香るのは最初だけ
But love grows old and waxes cold *2
愛もやがて時が過ぎ、色あせていく
And fades away like morning dew
そして消えていく、まるで朝露のように

3)
There is a ship and she sails the sea
一隻の船が、海を渡っている
She’s loaded deep as deep can be *3
重い積み荷を積んで、沈みながら
But not as deep as the love I’m in
でもそんなに深くはないはず、私が抱えてる愛ほど
I know not how I sink or swim
私にはどうすることもできない 、沈むことも泳ぐことも

4)
The water is wide, I can’t cross over 
その河は広すぎて、私には渡れない
And neither have I wings to fly
まして、飛べる羽根も持っていない
Give me a boat that can carry two
ボートを下さい 、二人だけが乗れるだけの
And both shall row, my love and I
それから二人で漕ぎだすの 、私の愛する人と
And both shall row, my love and I
それから二人で漕ぎだすの 、私の愛する人と

キーワード

*1. Water: 本来「水」の意味ですがこの歌では川、河、湖 、海を連想させます。ここでは広い河をイメージしました。

*2. Waxes cold:“wax” ワックス、蝋(ろう)の意味ですが、「輝きがなくなる」の意味から「色あせていく」としました。

*3. loaded deep: 荷を積んで深く沈んでいる様子

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アーティストの紹介

【名 前】Karla Bonoff(カーラ・ボノフ)
【生 誕】1951年12月27日
【出身地】米国、カリフォルニア
【概 要】アメリカ西海岸を拠点に活動し、そのころにリンダ・ロンシュタット、ケニー・エドワーズ、ジャクソン・ブラウン、ジェームス・テイラーや後のイーグルスのメンバーと知り合う。

メジャーデビューのきっかけは、リンダ・ロンシュタットの1976年リリースのアルバム「Hasten Down the Wind/風にさらわれた恋」に”Lose Again”, “Someone To Lay Down Beside Me”, “IF He’s Ever Near”の3曲を提供をしたことによる。

その後、ソロアルバム”Karla Bonoff”, “Restless Night”, “Wild Heart of the Young“などをリリースした。

1984年の映画「フットルース」の挿入歌”Somebody’s Eyes”が入ったサウンドトラック盤はビルボードチャート1位を記録した。

彼女の楽曲は感情豊かで心に響くものがあり、多くの高い評価を得ています。
特にその詞には愛、喪失、成長、人間関係について深く掘り下げたものが多く、聴く人に多くの共感を呼び起こします。

アルバムの紹介

1977年 カーラ・ボノフ / Karla Bonoff

1979年 ささやく夜 / Restless Nights

1999年 オール・マイ・ライフ:ベスト・オブ・カーラ・ボノフ/The Best of Karla Bonoff: All My Life

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