曲の紹介
【曲 名】Desperado
【アーティスト】Eagles (イーグルス)
【作詞・作曲】Don Henley(ドン・ヘ ンリー)、Glenn Frey(グレン・フライ)
【概 要】この曲は、1973年にアルバム「Desperado」でリリースされた。
Eaglesの代表曲の一つでリンダ・ロンシュタットやカーペンターズなど、様々なアーティストがカバーしている。
ローリング・ストーン誌の「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)」において494位にランクインした。
【記事参照元】: Desperado (Eagles song)-Wikipedia
【写真引用元】:-Desperado (Eagles song)-Wikipedia
曲の解釈
このDesperadoは、作詞をしたDon Henley(ドン・ヘ ンリー)が、友人に向けたメッセージをもとに作られたとのことです。
確かに、Desperado(ならず者、無法者)ときつい調子で呼び掛けてるにもかかわらず、その友達に愛情をもって、もっと正気になれよ、自分の殻から抜け出せよと、心から叫んでいるように思えます。
Eaglesはもとリンダ・ロンシュタットのバックバンドをしていました。
リンダのカバーを聴いてみてください。いいいです♪
歌詞の和訳
(原詞:太文字)
Desperado
Desperado, why don’t you come to your senses *1
はぐれ者、なぜ正気になれないんだ
You been out ridin’ fences for so long now *2
ずいぶん長く、見守りに出た柵から出てこないじゃないか
Oh you’re a hard one, and I know that you’ve got your reasons
なんて頑固なんだ、でも君にも訳があるってことは分かってるさ
These things that are pleasing you can hurt you somehow
でも、こんなことを続けていたら、何かしら痛い目にあうぞ
Don’t you draw the queen of diamonds boy, *3
絶体、ダイヤのクイーンは引くな
She’ll beat you if she’s able *4
彼女がその気になれば、君にはかなわない
You know the queen of hearts is always your best bet
ハートのクイーンが、いつも最高の手だと分かってるじゃないか
Now it seems to me some fine things have been laid upon your table
こうしてみると、君のテーブルには、いつもいい手が揃ってるようだ
But you only want the ones that you can’t get
でも君は、自分の手が届かない物ばかり欲しがってるよな
2)
Desperado, oh you ain’t gettin’ no younger
はぐれ者よ、もう若くはないのだから
Your pain and your hunger, they’re driving you home
いずれ病いや、食いっぱぐれて故郷へ帰ることになるぞ
And freedom, oh freedom, well that’s just some people talkin’
いつも自由、自由と、人はお題目のように言うけど
Your prison is walkin’ through this world all alone
たった一人でこの世を彷徨うなんて、牢獄にいるようなもんだ
Don’t your feet get cold in the wintertime
真冬でも、足がかじかんでないだろう
The sky won’t snow and the sun won’t shine
空から雪は降らないし、太陽だって照らないだろ
It’s hard to tell the night time from the day
昼から夜への変わり目だって、わからないだろ
You’re losin’ all your highs and lows*5
感情の起伏、すべてを失ってるんだぞ
Ain’t it funny how the feeling goes away
おかしいだろ、感情が消えちまうなんて
3)
Desperado, why don’t you come to your senses
はぐれ者、なぜ正気になれないんだ
Come down from your fences, open the gate
自分の柵から出てきて、扉を開けるんだ
It may be raining, but there’s a rainbow above you
今は雨かもしれない、だけど君の上には虹が出てるじゃないか
You better let somebody love you
誰かに愛してもらうんだ
You better let somebody love you
誰かに愛してもらうんだ
Before it’s too late
手遅れに、なる前に
キーワード
*1 Desperado : 「無法者、ならず者」の意味で、主には西部開拓時代の強盗を指すようです。ここでは、社会から孤立した人、アウトロー、一匹狼を表す「はぐれ者」としました。
*2 You been out ridin’ fences:out ride fenceは「馬に乗って柵を見廻りに出かける」というカーボーイの仕事のことで、またfence「柵」の囲う意味も加えて「見守りに出た柵から出てこない」としました。この文はdesperadoと同じく西部開拓時代を連想させるのではと思います。
*3 Don’t you:~するな(命令形)
*4she’ll beat you if she’s able:”彼女がもしやろうと思えば、あなたを打ちのめす”から”彼女がその気になれば、君にはかないっこない”としました。
*5 highs and lows:「(感情の)起伏」から「感情のすべて」としました。
アーティストの紹介
【名前】イーグルス(Eagles )
【初期メンバー】(名前・担当パート・加入年)
ドン・ヘンリー(Don Henley) Vo. Ds 1971年 –
グレン・フライ(Glenn Frey) Vo.Gt.Key 1971年 – 2016年
ランディ・マイズナー(Randy Meisner)Vo.Bs. 1971年-1978年
バーニー・レドン(Bernie Leadon) Vo.Gt. 1971年-1975年
ドン・フェルダー(Don Felder) Gt.Vo. 1973年 -2000年
ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)Vo.Gt 1975年-
【結成】1971年 – 1980年 /1994年 – 2016年 /2017年 –
【結成地】アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス
【概要】1971年リンダ・ロンシュタットのバックバンドが編成され、その中のグレン・フライ、ドン・ヘンリー、ランディ・マイズナー、バーニー・レドンの4人がロンシュタットの所属レーベル(アサイラム・レコード)よりイーグルスとしてデビューした。
当時グレン・フライが住んでいたアパートにジャクソン・ブラウンも住んでいて、二人が共作しデビューシングルとなった「テイク・イット・イージー(Take It Easy)」は1972年ビルボードホット100で12位のヒットとなり、続く「魔女のささやき(Witchy Woman)」も全米ヒットとなった。
2ndアルバム「ならず者(Desperado)」、3rdアルバム「オン・ザ・ボーダー」を経て1975年にリリースしたアルバム「呪われた夜(One Of These Nights)」が大ヒットとなった。
また、同年リリースした初のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ 1971-1975」は全米歴代で最も売れたアルバムとなった。
このころバンド内の軋轢によりバーニー・レドンが脱退し、代わりのギタリストとしてジョー・ウォルシュが加入した。
1976年のアルバム「ホテル・カリフォルニア(Hotel California)」は彼らの代表作となった。
1979年にアルバム「ロング・ラン(The Long Run)」を発表したが、その後バンド内の不仲や曲作りの難航などにより1982年に解散した。
その後、1994年に再結成、解散を経て現在に至っている。
アルバムの紹介
1972年 イーグルス・ファースト / Eagles
1973年 ならず者 / Desperado
1974年 オン・ザ・ボーダー / On the Border
1975年 呪われた夜 / One of These Nights
1976年 イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975 / Their Greatest Hits 1971-1975
1976年 ホテル・カリフォルニア / Hotel California
19791年 ロング・ラン / The Long Run
2003年 イーグルス・ベスト・コレクション / The Very Best of the Eagles