曲の紹介
【曲名】Where Have All the Flowers Gone(花はどこへ行った)
【アーティスト】
Peter Paul and Mary(ピーター・ポール&マリー)、
Pete Seeger(ピート・シーガー 1919/5/3 – 2014/1/27)、
The Kingston Tri(キングストン・トリオ)、
Joan Baez(ジョン・バエズ)他
【作詞・作曲】Pete Seeger(ピート・シーガー )*1961年にジョー・ヒッカーソン(Joe Hickerson)が4番と5番の歌詞を加えて著作権が再登録された
【概要】
1955年にピート・シーガーがコサック民謡の歌詞にヒントを得て曲にしたのことだが、既存のフォークソングを参考にした可能性があるとのこと。
1956年に録音し発売したが、その後キングストン・トリオが1961年に発表しヒットさせた。
PPM(Peter Paul and Mary)バージョンは1962年に1stアルバム「ピーター・ポール&マリー」に収録
他の収録アルバム「Very Best of Peter Paul & Mary」
【記事参照元】花はどこへ行った -Wikipedia
【原詞引用元】Where Have All the Flowers Gone -Genius
曲の解釈
世界中のたくさんのアーティストがカバーしていますが、日本では ピーター・ポール&マリー(Peter Paul and Mary)が1962年に1stアルバム「ピーター・ポール&マリー」をリリースして、有名になりました。
この曲が反戦歌として定着したのはこのPPMのバージョンからのようです。
このため当サイトではPPMをメインアーティストとして紹介しています。
歌詞の内容は、「花はどこにいった?(少女たちが摘んだ)~少女たちはどこにいった?(嫁いで夫を持った)~夫はどこにいった(兵士となり戦場へいった)~兵士はどこにいった(墓場へ行った)~墓場はどこへ行った(花に還った)~花はどこへいった?(少女たちが摘んだ)」
という繰り返しの問答により、戦争による無情で哀しい繰り返しを淡々と語っています。
人間を物のように殺りくし、人権を踏みにじる愚かな戦争が時代を超えて現在も行われており、何度人類は戦争という蛮行を、何度繰り返したら気がつくのだろうとこの曲は静かに訴えています。
今のウクライナの悲惨な状況を見るたびに、この曲が心に響きます。
動画はそれぞれ、PPM、Joan Baez、Pete Seegerです。
歌詞の和訳
(原詞:太文字)
Where Have All the Flowers Gone
Where have all the flowers gone?
どこに行ったのだろう、花たちは
Where have all the flowers gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、花たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the flowers gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、花たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the flowers gone?
どこに行ったのだろう、花たちは
Young girls have picked them everyone
少女たちが摘みとった、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
2)
Where have all the young girls gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、少女たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the young girls gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、少女たちは、ずいぶん前から
Where have all the young girls gone?
どこに行ったのだろう、少女たちは
Gone for husbands everyone
夫へ嫁いだ、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
3)
Where have all the husbands gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、夫たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the husbands gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、夫たちは、ずいぶん前から
Where have all the husbands gone?
どこに行ったのだろう、夫たちは
Gone for soldiers everyone
兵士となった、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
4)
Where have all the soldiers gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、兵士たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the soldiers gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、兵士たちは、ずいぶん前から
Where have all the soldiers gone?
どこに行ったのだろう、兵士たちは
Gone to graveyards, everyone
墓地に入った、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
5)
Where have all the graveyards gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、墓地は、ずいぶん経つけど
Where have all the graveyards gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、墓地は、ずいぶん前から
Where have all the graveyards gone?
どこに行ったのだろう、墓地は
Gone to flowers, everyone
花に還った、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
6)
Where have all the flowers gone, long time passing?
どこに行ったのだろう、花たちは、ずいぶん経つけど
Where have all the flowers gone, long time ago?
どこに行ったのだろう、花たちは、ずいぶん前から
Where have all the flowers gone?
どこに行ったのだろう、花たちは
Young girls have picked them everyone
少女たちが摘みとった、みんな
Oh, when will they ever learn?
ああ、いつになったら学ぶのだろう
Oh, when will they ever learn
ああ、いつになったら学ぶのだろう
アーティストの紹介
【名前】ピーター・ポール&マリー(Peter Paul and Mary)
【メンバー】
ピーター・ヤーロウ(Peter Yarrow)1938年5月31日 –
ノエル・ポール・ストゥーキー(Noel Paul Stookey)1937年12月30日 –
マリー・トラヴァース(Mary Travers)1936年11月9日 – 2009年9月16日
【結成】1961年 – 1970年、1978年 – 2009年
【結成地】アメリカ、ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジ
【概要】ピーター・ヤーロウ、ノエル・ポール・ストゥーキー、マリー・トラヴァーズの3人がトリオで、グリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス「ビターエンド」でライブに出演した。
その後、1962年4月にシングル「レモン・トゥリー」でデビューし、同年5月に1stアルバム「ピーター・ポール&マリー」を発表した。
収録曲には「500マイル」、「レモン・トゥリー」、「花はどこへ行った」、「天使のハンマー」が含まれ、ビルボード誌のトップ10に10ヶ月ランキングされるなど大ヒットした。
その後、1963年2月に「パフ」が全米2位を記録し、同年6月にボブ・ディランの「風に吹かれて」のカバーも全米2位を記録しヒットを続けた。
同年の8月28日に行われた「ワシントン大行進(マーティン・ルーサー・キングの演説(I Have a Dream)で有名)では、彼らの「天使のハンマー」が歌われた。
それから彼らの曲はアメリカの社会差別に抗議する「公民権運動」などの「アンセム」となった。
1970年に各メンバーのソロ活動のため解散した。
1978年に原発反対運動の支援コンサートのため再結成した。
その後2009年9月16日マリー・トラヴァースが、白血病で亡くなるまでコンサートを行った。
アルバムの紹介
1962年 ピーター・ポール&マリー / Peter, Paul and Mary
2005年 ヴェリー・ベスト・オブ・ピーター、ポール&マリー / The Very Best of Peter Paul and Mary
コメント