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Close To You クロース・トゥ・ユー / Kate Wolf ケイト・ウルフ

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目次

曲の紹介

【曲 名】Close To You (クロース・トゥ・ユー)
【アーティスト】Kate Wolf(ケイト・ウルフ)
【作詞・作曲】Kate Wolf(ケイト・ウルフ)
【概 要】
1980年シングルリリースし、1981年4枚目のアルバム「Close To You」に収録された。
1987年ケイト・ウルフは、NAIRDインディペンデント・ミュージックの殿堂入りを果たした最初のミュージシャンとなった。

【記事引用元】: Kate Wolf-Wikipedia
【記事引用元】:Official Kate Wolf Website
【歌詞引用元】: Kate Wolf-Close To You Lyrics-Genius-Genius

曲の解釈

ケイト・ウルフ(1942-1986)は、アメリカのシンガー・ソングライターです。

彼女の作る歌は素朴でありながら、深い意味の歌詞をもち、また正直に音楽と人生に向き合った彼女そのものを表現しているかのようです。

彼女の楽曲は、エミルー・ハリスやナンシー・グリフィスがカバーしています。
公式サイト:Official Kate Wolf Website

歌詞の内容は、おそらく亡くなった恋人(私見)を、今も主人公の彼女は愛しています。
彼を想う時は、必ずこの歌を口ずさむ彼女。
その歌が、あなたことを思い出させてくれる、あなたに一番近ずけてくれる。

なんとも、切ない歌詞ですが、彼を思い浮べる彼女の情景が、とてもきれいに表現されています。
訳して思ったのは、ジョニ・ミッチェルの歌詞と同じように、とても深くてきれいだなと感じました。

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歌詞の和訳

(原詞:太文字)

Close To You

I like the way you smile
あなたが笑う仕草が好き
It reminds me of a happy child
幸せそうな子供を思い起こさせる
It makes me feel a little less alone
ほんの少し、寂しさを忘れさせてくれる
I miss you when you’re gone
あなたがいなくなって寂しい
The hours they stretch on and on
時間、それは延々と伸びて行く
Like water dripping slowly on a stone
まるで石にゆっくり滴る水のように

You’re such a mystery the way you look at me
あなたが私を見つめる仕草は、とても神秘的
With that light that shines from some place I can’t go *1
私が行けない所から射し込むあの光で
Did it take you by surprise when you realized
それに気がついた時、あなた驚いた?
That you loved me though you’ve never told me so?
決して言葉で言わなかったけど、あなたが私を愛してたこと

2)
You know I want to say so many things to you today
今日は、あなたに言いたいことが一杯あるの
But you’ve got me feeling like I’m flying blind *2
だけどあなたは、どうしていいか分からなくさせる
I think if you were here, the words would ring crystal clear
もしあなたがここにいたら、言葉は鮮明に響くと思う
From this heart that’s learning how to speak its mind
気持ちの話し方を学んでいる、この心から発する

You fight for truth with love
あなたは、愛で真実のために戦うのね
You’re an iron hand in a velvet glove
あなたは鉄の手、ベルベットの手袋をしてる
It’s the kind of strength that makes a gentle man
その強さが、紳士にさせる

But I’m a child of the wind
だけど、私は風の子供
I’ve been blown away but I’m back again
吹かれて行ったけど、また戻ってきた
I just don’t know if you really understand
分からないの、あなたがほんとうに理解しているのか

3)
Sunlight moves across the floor
陽射しが、床を横切っていく
There’s a soft breeze through the open door
やさしい風が、空いたドアから
A sleepy cat lying on the windowsill
眠たそうな猫が、窓際に寝そべってる
On this lazy afternoon like honey on a silver spoon
このけだるい午後に、まるで銀のスプーンのハチミツみたいに
The memory of your smile is with me still
あなたの笑顔、その記憶はまだ私と共に

Don’t tell me that it’s wrong to say I love you with a song
間違ってるなんて言わないで、歌で愛を告げるのは
When the words won’t come, I’ve seen you do it too
言葉が出てこない時に、あなたもそうしたの見てきた

This road winds along, one day we’ll be gone
この道は曲がりくねっていて、いつか二人は消えて行く
But I’ll have this song to bring me close to you *3
だけど、この歌であなたに近ずける

I’ll have this song to bring me close to you
この歌であなたに近ずけるの

キーワード

*1. With that light that shines from some place I can’t go: “from some place I can’t go“は「私が行けないある場所」のある場所とは天国と思われ、今天国にいる彼を照らしている光と解釈しました。

*2. you’ve got me feeling like I’m flying blind:
“have got me feeling”は「~させる」
“be flying blind”は慣用句で「大変な状態」「(分けがわからず)手探りの状態」なので、「どうしていいか分からない」としました。

*3. I’ll have this song to bring me close to you:
直訳では「私は、私をあなたに近づけてくれる歌を持っている」ですが、文脈から「この歌であなたに近ずける」としました。

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アーティストの紹介

【名 前】Kate Wolf(ケイト・ウルフ)
*出生名:Kathryn Louise Allen(キャサリン・ルイーズ・アレン)
【生 誕】1942年1月27日
【出身地】アメリカ、サンフランシスコ
【概 要】

ケイト・ウルフは1942年1月27日、サンフランシスコで生まれ、幼少期をオレゴン州とミシガン州で過ごしました。

19歳のときに建築学生のソウル・ウルフと結婚し、音楽に興味を持ち始めました。

ビッグ・サーで音楽を演奏する人々と出会い、自らも演奏するようになりました。

1971年に音楽の道に進み、ソノマ郡に移り住んで活動しました。

彼女はバンドを結成し、地元のラジオ番組のホストを務めるなど、音楽活動を続けました。

ソノマ郡で開催された音楽番組がアルバムの制作資金を提供することになり、自身のレコード会社「フクロウ・レコード」を立ち上げました。

彼女の最初のレコード『Back Roads』は、彼女のコミュニティの人々のために作られたもので、彼女の8曲と、彼女が録音すべきだと感じた他のアーティストの4曲を収録した。翌年、ケイトは『Lines on the Paper』をレコーディングし、初のカリフォルニア・ツアーを行いました。

彼女の音楽は人々に強い影響を与え、ファンの支持を得て全国的に知られるようになりました。

1986年には急性白血病と診断され、友人やファンの支援を受けながら音楽活動を続けましたが、残念ながら骨髄移植手術の後、亡くなりました。

彼女の残したものは、彼女の音楽だけでなく、彼女の生き方にもあるように思えます。

それは彼女の言葉が、自分を失わずに生きることの大切さを語っているように思われます。
「私は、この世に生きがいを感じるために生きている。そして、私が生きていく上で大切にしていることは、できる限り生き生きとし、失敗を恐れず、自分にできるだけ正直でいることだ」

公式サイト:Official Kate Wolf Website

アルバムの紹介

1976年 Back Roads

1977年 Lines On The Paper

1979年 Safe At Anchor

1981年 Close To You

1983年 Give Yourself To Love

1985年 Poet’s Heart

1989年 An Evening In Austin

1995年 Breezes

1996年 A Kate Wolf Retrospective

1996年 Kate Wolf 75th Birthday Concert

2014年 Carry It On

2018年 Live In Mendocino

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