The Night They Drove Old Dixie Down(ザ・ナイト・ゼイ・ドローヴ・オールド・ディキシー・ダウン)/The Band(ザ・バンド)和訳

The Band
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曲の紹介

【曲 名】The Night They Drove Old Dixie Down
【アーティスト】The Band(ザ・バンド)
【作詞・作曲】Robbie Robertson (ロビー・ロバートソン)
【概 要】1969年、セカンドアルバム”The Band“に収録され、シングルと同時リリースされた。このアルバムはアメリカでは”The Brown Album”と呼ばれ、ローリング・ストーン誌の「オールタイム・ベスト・アルバム500」(2012年版)において45位にランクインした。

アーティストの紹介

【名 前】The Band(ザ・バンド)
【活動期間】1967-1976年(メンバーチェンジにて1983-1999年)
【結成地】アメリカ
【概要】アメリカのロックバンドでオリジナル・メンバーは、ロビー・ロバートソン(Gt.)、リチャード・マニュエル(KB.)、ガース・ハドソン(KB.&アコーデイオン&SAX), 、リック・ダンコ(Bass)、リヴォン・ヘルム(Dr.&Vo.)
※アメリカ出身はリヴォン・ヘルムのみで、他の4人はカナダ出身

元はアメリカのロックンローラー、ロニー・ホーキンスのバックバンド(ホークス)として活動していたが、その後ボブ・ディランのマネージャー(アルバート・グロスマン)の目に留まり、ボブ・ディランのバックバンドとして活動を始めた。

この時期、ディランはフォーク路線からエレキギターを使用してフォークロックへ転換しており、コンサートツアーの行く先々で、従来のフォークファンから大ブーイングを受けた。これは、「ロイヤル・アルバート・ホール」での「ライク・ア・ローリングストーン」の動画で様子が伺える。これにより、逆に彼らの知名度を高めた。

その後、ディランの交通事故のアクシデントもあり、ディランの誘いでウッド・ストックに「ビッグ・ピンク」と名づけられた家に住みついた。そこで行われたディランとのセッションは、ロック史上初の海賊盤「Great White Wonder」として流出し、1975年に「地下室(ザ・ベースメント・テープス)」としてリリースとなった。

1968年に「ザ・バンド」と改名し、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」をリリースし、バンドデビューした。音楽性はロックにアメリカのルーツ音楽のカントリーやR&Bの要素を取り入れ、高い評価を受けた。また当時より多くのミュージシャンから尊敬を集めた。特にエリック・クラプトンは、この「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」に衝撃を受け、クリームを去った原因にもなったとも言われている。

1989年にカナダのCanadian Music Hall of Fame殿堂入り、1994年にロックの殿堂入りしている。
ローリング・ストーン誌選定の「歴史上最も偉大な100組のグループ」において第50位にクレジットされる。

【記事参照元】: The Night They Drove Old Dixie Down-Wikipedia
【記事参照元】: The Band-Wikipedia
【記事参照元】: Eric Clapton-Wikipedia
【写真参照元】: The Band-Wikipedia

曲の解釈

主人公は、南部バージニア州のダンビルの鉄道会社で働くバージル・ケインという白人の労働者を設定しています。
1865年に南部のリッチモンドが陥落して北軍が勝利したその日、南部の人々が群衆で避難していく様子をコーラス(さび)で表現しています。
そこには、落ち延びていく敗戦した群衆ではあるけれども、ベルを鳴らしながら、歌を歌いながら進む人々の強さ、誇り高さを表現していると思います。また、彼が故郷のテネシーへ妻ともどり、南軍および南部の人々に慕われたロバート・E・リーの名前の蒸気船を見て、戦いには負けたけれど「ロバート・E・リー将軍」に象徴される南部の誇りは、北軍の奴らは奪えなかったと言っているように思えます。
最後には、北軍に殺された兄の無念を絶体、このケインという家を絶やさないことで果たしたい気持ちを表現しています。

この曲は、ロビー・ロバートソンが作ったフィクションの歌詞ですが、おそらく歴史的なAmerican Civil War(南北戦争)への興味と南軍のみならず、多くの人々に慕われた南軍のロバート・E・リー将軍への尊敬の念を持たれていたのではと思います。

私は20才(約40年前)くらいにこの曲に出会いましたが、その当時はアメリカの南北戦争と言われても、とても昔々のお話しという感覚でした。
しかし、戦争がとても身近に感じられる今、あらためてこの曲を訳すと、とても怖いくらい歴史は繰り返すのかなと思います。でもそこには、どんなに戦争に苦しまされても、誇りを忘れないでたくましく生きる人々の姿がこの曲には浮かんできます。

ほんとうにいい曲だと思いましたので、ぜひ若い人たちに聴いてほしくて訳しました。

The Bandのライブ動画は1978年の解散ライブ「The Last Waltz」のものです。カバーはJoan Baez(ジョーン・バエズ)です。

歌詞の和訳

(原詞:太文字)

The Night They Drove Old Dixie Down

Virgil Caine is the name
名前はバージル・ケイン
And I served on the Danville train
ダンビル鉄道で働いていた
Till Stormvill’ s cavalry came
ストームビルの騎兵隊が来て
And tore up the tracks again
またも線路を壊すまで

In the winter of ’65
1865年の冬は
We were hungry
みんな空腹で
Just barely alive
辛うじて生きてた
I made an atempt
俺なりに頑張ったが
But Richmond had fell
リッチモンドは陥落した
It’s a time
あの時のことは
I remember oh so well
とてもよく覚えてる

The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the bells were ringing
ベルが鳴り続けていた
The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the people were singing
人々は歌いながら
They went la…la…la…la…la…la…
群衆は進んだ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、、、

2)
Back with my wife in Tennessee
妻とテネシーへ帰った
When one day she called to me
ある日、彼女は俺を呼んで
Said, Virgil quick come see
言った、バージル、早く来て見てよ
There go the Robert E.Lee *1
あそこにロバート・E・リー号が行くよ

Now I don’t mind choppin’ wood
今では、木こりも苦じゃないし
And I don’t care if the money’s no good
金まわりが悪くても、気にしない
You take what you need *2
人は、必要なものを手に入れてから
And you leave the rest *3
それから、要らないものを捨てる
But they should never *4
だけど、やつらはそうしなかった
Have taken the very best *5
肝心なものを手に入れられなかった

The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the bells were ringing
ベルが鳴り続けていた
The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the people were singing
人々は歌いながら
They went la…la…la…la…la…la…
群衆は進んだ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、、、

3)
Like my father before me
親父がそうだったように
I am a working man
おれも労働者だ
And like my brother above me
そして兄貴もそうで
Who took a rebel stand
立ち向かって行った
He was just 18
まだ18才だったが
Proud and brave
誇り高く、勇敢だった
But a Yankee laid him in his grave
だが北軍の奴に、墓へ入れられた
I swear by the mud below my feet
この足元の泥土に誓う
You can’t raise a Caine back up *6
誰もケインの名を名乗れない
When he’s in defeat *7
奴が倒れる時まで

The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the bells were ringing
ベルが鳴り続けていた
The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the people were singing
人々は歌いながら
They went la…la…la…la…la…la…
群衆は進んだ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、、、

The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the bells were ringing
ベルが鳴り続けていた
The night they drove old Dixie down
あの夜、群衆はディキシーを落ちて行った
And the people were singing
人々は歌いながら
They went la…la…la…la…la…la…
群衆は進んだ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、、、

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キーワード

*1 There go the Robert E.Lee : ここはロバート・E・リー将軍が実際に見えたとも読めますが、一般人が実際本人を見れる可能性がまず無いこと、Generalなどの敬称がついていないことや、調べると戦争終結後の1966年にロバート・E・リーと名づけられた外輪蒸気船が建造され、ミシシッピー河で就航されていたので、蒸気船としました。

*2 You take what you need : この”You”は聖書でいう「汝」や一般的な「人」ととらえ「人は、必要なものを手に入れてから」としました。

*3 And you leave the rest:前文から通すと「人は、必要なものを手に入れてから、次に要らないものを捨てる」という一般的なセオリーを言っていると思います。

*4 But they should never:この”They”は北軍の兵士たちとして「だけど、やつらはそうしなかった」としました。

*5 Have taken the very best:前文から通すと「だけど、やつらはそうしなかったので、肝心なものを手に入れられなかった」の意味で訳しました。また、この肝心なものとは「ロバート・E・リー将軍」だと思います。

*6 You can’t raise a Caine back up:raise back up~「興す再び」の意味にとり、「ケインという家の名前を再び名乗れない」としました。

*7 When he’s in defeat:in defeat~「負かす、倒す」から「奴を倒すまでは」としました。

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