曲の紹介
【曲名】Proud Mary(プラウド・メアリー)
【アーティスト】Creedence Clearwater Revival / 略称CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/略称シーシーアール)
【作詞】・【作曲】John Fogerty(ジョン・フォガティ)
【概要】この曲は、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)が1969年に発表した楽曲で、2thアルバム”Bayou Couuntry”に収録、全米2位を記録したグループの代表作の一つ。
CCRはカリフォルニアのバンドであるが、アメリカの南部をイメージさせるサウンドを持っている。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では155位にランキングされている。
(参照元Wikipedia:クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)
(参照元Wikipedia:プラウド・メアリー)
(参照元Wikipedia:ジョン・フォガティ)
(画像引用元Wikipedia:Proud Mary)
曲の解釈
メンフィスやニューオーリンズの都会で奴隷のように働き、心身ともに疲れ果てた主人公が、外輪船に乗って南部の人情のある田舎へ旅していくストーリーです。
差別で苦しめられる黒人がProud Maryという気高い女神に救われるというようなイメージを私は抱きます。
曲の由来は、ジョン・フォガティがメモ書きしていた「Proud Mary」というワードが発端で、イメージをふくらませているうち、ミシシッピ川で就航していた「メアリー・エリザベス」(Mary Elizabeth)という名の蒸気船にイメージを重ねて作られたようです。
もっとも、彼はその時一度も船を観たことがなく、曲がヒットしてはじめて観に行ったと彼自身が言っていたとのことです。
The BandやLittle Feetと同じようにアメリカ南部のかつての懐かしい情景を想い描かせてくれるバンド、名曲だと思います。
いろんなアーティストがカバーしていますが、ティナ・タナーのバージョンは迫力がすごいです。
歌詞の和訳
(原詩:太文字)
Proud Mary
Left a good job in the city
都会では、いい仕事につけなかった
Workin’ for the man every night and day
毎日、朝から晩まで働らかされ
And I never lost one minute of sleepin’ *1
少しの寝る間もなかった
Worryin’ ‘bout the way things might have been *2
果たしてこのままでいいのか、と思いながら
Big wheel keep on turnin’ *3
でっかい外輪車は廻り続け
Proud Mary keep on burnin’
プラウド・メアリー号は煙を揚げながら
Rollin, rollin’, rollin’ on the river*4
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
2)
Cleaned a lot of plates in Memphis
メンフィスでは、皿洗いをして
Pumped a lot of ‘pane down in New Orleans*5
ニューオーリンズでは、たくさんガスの汲み出しをしてた
But I never saw the good side of the city *6
都会のいいとこなんて、これっぽっちも味わったことはなかった
‘Till I hitched a ride on a river boat queen*7 *8
リバーボート・クィーンに乗っけてもらうまでは
Big wheel keep on turnin’
でっかい外輪車は廻り続け
Proud Mary keep on burnin’
プラウド・メアリー号は煙を揚げながら
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
3)
If you come down to the river
あんたがもし、河を下っていけば
Bet you gonna find some people who live
きっと、そこの人たちに会えるさ
You don’t have to worry ‘cause you have no money
心配なんていらない、金がなくたって
People on the river are happy to give*9
河に住む人たちは、喜んで分けてくれるさ
Big wheel keep on turnin’
でっかい外輪車は廻り続け
Proud Mary keep on burnin’
プラウド・メアリー号は煙を揚げながら
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
Rollin’, rollin’, rollin’ on the river
河をどんどん、どんどん、どんどん進んでいく
キーワード
*1 never lost one minute of sleepin’ :「1分の睡眠を失うことはなかった」は「1分の睡眠しかとれなかった」の意味で「少しの寝る間もなかった」と訳しました。
*2 Worryin’ ‘bout:worry about「~について心配する」
*3 Big wheel:大観覧車、ここでは外輪船の外輪車
*4 rollin’ on:roll on~ころころころがっていく、過ぎ去る
*5‘pane:歌詞によってはpainとpaneが混在していますが、ここではPropane「プロパンガス」のpaneとしました。
*6 good side of:「~のいい面」
*7 hitched a ride on:「~に乗せてもらう」
*8 river boat queen:ミシシッピーで運行した外輪のある蒸気船を表わしているようです。
*9 happy to:「喜んで~する」
アーティストの紹介
【名 前】John Fogerty(ジョン・フォガティ)
【生 誕】1945年5月28日
【出身地】米国、カリフォルニア
【概 要】Creedence Clearwater Revival (CCR)を率いるヴォーカル&ギタリストで作詞・作曲を手掛けるミュージシャン・音楽プロデューサー。
幼い頃よりブルースを聴き、カリフォルニアに住みながら南部の音楽(ブルース・カントリー)に影響を受け、サザン・ロックの先駆者的存在であり、スワンプ・ロックの代表ともいえる存在だった。
1993年にロックの殿堂(the Rock and Roll Hall of Fame )入りをしている
アルバムの紹介
1968年 / スージーQ / Suzie Q
1969年 バイヨー・カントリー / Bayou Country
1969年 グリーン・リヴァー / Green River
1969年 ウィリー・アンド・ザ・プアボーイズ / Willy And The Poor Boys
1970年 コスムズ・ファクトリー / Cosmo’s Factory
1970年 ペンデュラム / Pendulum
1976年 クロニクル~グレイテスト・ヒッツ / Chronicle: The 20 Greatest Hits