曲の紹介
【曲 名】California Dreamin’(夢のカリフォルニア)
【アーティスト】the Mamas & the Papas(ママス&パパス )
【作詞・作曲】 John Phillips / Michelle Phillips(ジョン・フィリップス、ミシェル・フィリップス )
【概 要】
1965年12月にママス&パパスの初シングルとしてリリースし、1966年に”If You Can Believe Your Eyes and Ears“に収録され、ビルボードで首位を獲得、大ヒットした。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では89位にランクされた。
【記事参照元】: California Dreamin’-Wikipedia
【歌詞参照元】: California Dreamin’-GENIUS
曲の解釈
この曲は、1963年に中心メンバーで夫婦だったジョン・フィリップスとミシェル・フィリップスがニューヨークに住んでいて、そこで生まれた楽曲です。
当時、ニューヨークは真冬で非常に寒かったようで、特に寒さが苦手なミシェルは、温暖なカリフォルニアへの羨望を持ち続けていたようです。
こうした背景をもとに、この曲は二人で作られたようです。
題名は”California Dreamin’”「夢のカリフォルニア」なので、とても明るいアメリカのウェストコースト(西海岸)を連想させる歌詞かなと思っていましたが、訳してみると真逆でした。
ニューヨークの真冬の寒さに凍える主人公は、今の現状から抜け出してカリフォルニアに行きたいけど、彼女と何かの問題等もあり、抜け出せないでいる。
せつなく、カリフォルニアを夢見ているという内容ですが、おそらくカリフォルニアは単に温かいだけでなく、他に愛するだれか、あるいは当時の反戦の平和運動の中心だったサンフランシスコに蔓延していた麻薬やヒッピーの流行等への羨望を意味しているのではと、勝手に思っているのですが、こればかりは作者に聞かなければわかりませんよね。
その後二人は、1965年ニューヨークからカリフォルニアへ移り、キャス・エリオットとデニー・ドハーティを加えてママス&パパスを結成しました。
「マンデー・マンデー」のヒット、そしてジョン・フィリップスが作詞・作曲した「花のサンフランシスコ」はスコット・マッケンジーが1971年に発表して大ヒットとなるなど活躍しましたが、バンド内でミシェルとデニーとの不倫発覚などで、残念ながら活動期間は1965-1971年と短かったようです。
この曲は、たくさんのアーティストがカバーしていますが、ホセ・フェリシアーノのカバーがいいです。
歌詞の和訳
(原詞:太文字)
California Dreamin‘
All the leaves are brown (All the leaves are brown)
葉はすべて、枯れ葉色 (葉はすべて、枯れ葉色)
And the sky is grey (And the sky is grey)
葉はすべて、枯れ葉色 (葉はすべて、枯れ葉色)
I’ve been for a walk (I’ve been for a walk)
僕は、散歩をしてた (僕は、散歩をしてた)
On a winter’s day (On a winter’s day)
ある冬の日 (ある冬の日に)
I’d be safe and warm (I’d be safe and warm)
安全で、暖かかったのに (安全で、暖かかったのに)
If I was in L.A. *1 (If I was in L.A.)
もし、ロスにいたら (もし、ロスにいたら)
California dreamin’ *2 (California dreamin’)
カルフォルニアを夢見る (カルフォルニアを夢見る)
On such a winter’s day
こんな、冬の日には
2)
Stopped into a church
教会に立ち寄った
I passed along the way *3
それまでに通りすぎたけど
Well, I got down on my knees (Got down on my knees)
さて、僕はひざまずいた (ひざまずいた)
And I pretend to pray (I pretend to pray)
そして、祈るふりをした (祈るふりをした)
You know the preacher likes the cold *4 (Preacher likes the cold)
牧師は、寒さが好きなんだ (牧師は、寒さが好きなんだ)
He knows I’m gonna stay (Knows I’m gonna stay)
彼は気づいてる、僕がとどまることを (気づいてる、俺がとどまることを)
California dreamin’ (California dreamin’)
カルフォルニアを夢見る (カルフォルニアを夢見る)
On such a winter’s day
こんな冬の日には
3)
All the leaves are brown (All the leaves are brown)
葉はすべて、枯れ葉色 (葉はすべて、枯れ葉色)
And the sky is grey (And the sky is grey)
葉はすべて、枯れ葉色 (葉はすべて、枯れ葉色)
I’ve been for a walk (I’ve been for a walk)
僕は、散歩をしてた (僕は、散歩をしてた)
On a winter’s day (On a winter’s day)
ある冬の日に (ある冬の日に)
If I didn’t tell her (If I didn’t tell her)
彼女に、告げなかったら (彼女に、告げなかったら)
I could leave today (I could leave today)
今日こそ、離れられたのに (今日こそ、離れられたのに)
California dreamin’ (California dreamin’)
カルフォルニアを夢見る (カルフォルニアを夢見る)
On such a winter’s day (California dreamin’)
こんな冬の日には (カルフォルニアを夢見る)
On such a winter’s day (California dreamin’)
こんな冬の日には (カルフォルニアを夢見る)
On such a winter’s day
こんな冬の日には
キーワード
*1 L.A. : Los Angeles(ロサンゼルス)カリフォルニア州の都市で、アメリカ国内ではニューヨークに次いで2番目に人口が多い都市
*2 California dreamin’ : 「夢見るカリフォルニア」という名詞に訳せそうですが、次の文が”On such a winter’s day“「こんな冬の日に」という副詞句なので、「カルフォルニアを夢見る」としました。全体的に曲の表現として、わざと言葉少なめにしてリスナーに想像させているのではないかと思います。
*3 along the way :「それまでに」なので、一度教会の前を通り過ぎて、また立ち戻ったようです。
*4 the preacher likes the cold : 寒い日には、教会で暖を取る人が多いため、「牧師は、寒さが好き」と言っています。
コメント