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500 Miles 500マイルもはなれて / Peter Paul & Mary ピーター・ポール&マリー

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目次

曲の紹介(500 Miles 500マイルもはなれて)

【曲 名】500 Miles(500マイルもはなれて)
【アーティスト】Peter Paul and Mary (ピーター・ポール&マリー)
【作詞・作曲】Hedy West(ヘディ・ウエスト)
【概 要】1961年にヘディ・ウエストが発表し、その後数多くのアーティストがカバーし、アメリカのスタンダードナンバーとなる。日本ではピーター・ポール&マリーやキングストン・トリオのバージョンがヒットした。PPMバージョンは1962年に1stアルバム「ピーター・ポール&マリー」に収録
他の収録アルバム「Best of Peter Paul & Mary:Ten Years Together」「Very Best of Peter Paul & Mary

【記事参照元】500マイルもはなれて-Wikipedia
【歌詞参照元】500 Miles-Genius

曲の解釈

この曲は、ヘディ・ウエストが、19世紀末~20世紀初めの大不況時代に無賃乗車でアメリカ各地を転々と渡り歩いていた労働者(ホーボー)のフォークソングを祖母から伝承されたという説があります。

もしそうだとすると、ふるさとや家族をはなれて、無賃乗車しながら渡り歩いていた労働者たちの悲哀や悲しさを見事に表現している楽曲だと思います。

歌詞の内容ですが、最初の
If you miss the train I’m on, you will know that I am gone
You can hear the whistle blow a hundred miles,
では、わざと恋人(あるいは家族)に自分の列車の出発時間を遅い時間で伝え、会わずに旅立つ。その時はもう100マイル先に行っていて、汽笛が君に知らせると言っています。(私訳)

そうやって、何かを求めてふるさとから出ていったものの、各地を転々としたのでしょう、100マイル、200マイル、300マイル、400マイルとはなれ、最後には500マイルも遠くはなれた街にいる。

しかし、お金や着替えさえない浮浪者となった身では今更、ふるさとへは帰れない。

こうした、哀しい想いや後悔の念を淡々と繰り返す抒情詩的な素晴らしい歌だと思います。

動画はPeter Paul and Maryと作者のHedy Westです。

500 Miles (Live in Japan 1967)
Peter Paul and Mary (Live in Japan 1967)
500 Miles By Hedy West
Hedy West

歌詞の和訳(500 Miles 500マイルもはなれて)

(原詞:太文字)

500 Miles

If you miss the train I’m on, you will know that I am gone *1
私の列車が出ていたら、もう出発したと気ずくだろう
You can hear the whistle blow a hundred miles, *2
聞こえるはず、百マイル先の汽笛が
A hundred miles, A hundred miles,
百マイル、百マイル
A hundred miles, A hundred miles,
百マイル、百マイル
You can hear the whistle blow a hundred miles.
聞こえるはず、百マイル先の汽笛が

2)
Lord I’m one, lord I’m two, lord I’m three, lord I’m four,
ああ百、ああ二百、ああ三百、ああ四百
Lord I’m Five hundred miles from my home.
ああ私は五百マイル、故郷をはなれて
Five hundred miles, Five hundred miles,
五百マイル、五百マイル
Five hundred miles, Five hundred miles,
五百マイル、五百マイル
Lord I’m five hundred miles from my home.
ああ五百マイル、故郷をはなれて

3)
Not a shirt on my back, not a penny to my name *3
シャツ一枚着れず、一銭のお金もない
Lord I can’t go a home this a way *4
ああ、このさまでは帰れない
This a way, This a way,
このさまで、このさまで
This a way, This a way,
このさまで、このさまで
Lord I can’t go a home this a way.
ああ、このさまでは帰れない

If you miss the train I m on, you will know that I am gone
私の列車が出ていたら、もう出発したと気ずくだろう
You can hear the whistle blow a hundred miles
聞こえるはず、百マイル先の汽笛が

キーワード

*1 miss the train : 本来、「列車に乗り遅れる」の意味ですが、主人公がわざと会わないために、遅い出発時間を教えていたと思いましたので、「列車が出ていたら」としました。

*2 a hundred miles : 100マイル(1マイルは約1.6km)と分かりやすく数字ではなく、文字で表しているところが、とても長い道のりを表現して、また詩的だと思います。そのため、日本語訳はより文字的な漢数字で表しました。

*3 a penny to my name : 「一銭もない」、「無一文」というイディオムですが、英語も日本語も最低の小さな貨幣(ペニー、銭、文)で表現するのが面白いと思いました。

*4 this a way : この”way”は道ではなく、「様子」、「ありさま」の意味で訳しました。

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アーティストの紹介(Peter Paul and Mary ピーター・ポール&マリー)

【名前】Peter Paul and Mary(ピーター・ポール&マリー)
【メンバー】
Peter Yarrow(ピーター・ヤーロウ)1938年5月31日 –
Noel Paul Stookey (ノエル・ポール・ストゥーキー)1937年12月30日 –
Mary Travers(マリー・トラヴァース)1936年11月9日 – 2009年9月16日
【結成】1961年 – 1970年、1978年 – 2009年
【結成地】アメリカ、ニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジ
【概要】
ピーター・ヤーロウ、ノエル・ポール・ストゥーキー、マリー・トラヴァーズの3人がトリオで、グリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス「ビターエンド」でライブに出演した。

その後、1962年4月にシングル「レモン・トゥリー」でデビューし、同年5月に1stアルバム「ピーター・ポール&マリー」を発表した。

収録曲には「500マイル」、「レモン・トゥリー」、「花はどこへ行った」、「天使のハンマー」が含まれ、ビルボード誌のトップ10に10ヶ月ランキングされるなど大ヒットした。

その後、1963年2月に「パフ」が全米2位を記録し、同年6月にボブ・ディランの「風に吹かれて」のカバーも全米2位を記録しヒットを続けた。

同年の8月28日に行われた「ワシントン大行進(マーティン・ルーサー・キングの演説(I Have a Dream)で有名)では、彼らの「天使のハンマー」が歌われた。

それから彼らの曲はアメリカの社会差別に抗議する「公民権運動」などの「アンセム」となった。

1970年に各メンバーのソロ活動のため解散した。

1978年に原発反対運動の支援コンサートのため再結成した。

その後2009年9月16日マリー・トラヴァースが白血病で亡くなるまでコンサートを行った。

アルバムの紹介

1962年 ピーター・ポール&マリー / Peter, Paul and Mary

2005年 ヴェリー・ベスト・オブ・ピーター、ポール&マリー / The Very Best of Peter Paul and Mary

ピーター・ポール&マリー レコード(Amazon)

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