曲の紹介(Angie 悲しみのアンジー)
【曲 名】Angie(悲しみのアンジー)
【アーティスト】The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)
【作詞・作曲】Keith Richards(キース・リチャーズ)/Mick Jagger(ミック・ジャガー)
【概 要】1973年にローリング・ストーンズがリリースしたアルバム”Goast Head Soup”「山羊の頭のスープ」の先行シングルとして1973年8月にリリースされた。
全米ビルボードでは1位を獲得し、イギリスでは2週連続5位の大ヒットとなった。
【記事参照元】: angie-Wikipedia
【記事参照元】: angie-Wikipedia
【歌詞参照元】: Angie-GENIUS
曲の解釈
この曲は、ミック・ジャガーとキース・リチャーズのコンビで生まれましたが、基本キースが作り、ミックが歌詞を付け加えたと言われています。
題名の”Angie”は色々憶測がありましたが、後にリチャーズによると自分の娘が”Angela”で、言葉の響きがよかったのでアンジーとしたとのことです。
曲の内容は、若い二人が恋におち、付き合い、ともに暮らしていく中で、貧困から次第に行き違いが生まれ、”Ain’t it good to be alive?“「生きているって、素晴らしいと思わないか」とあるように、おそらく死まで考えたくらい、苦しい生活の中でなんとか生き抜いてきたけれど、最後は悲しい別れが訪れたと読めます。
とても一般的な恋愛の歌詞ですが、誰もが若い時に経験したことがあるような”Young Bitter Youth”「ほろにがい青春時代」を歌っていて、ふと自分の青春を振り返り、切なく泣けてくる、とてもいい曲だと思います。
歌詞の和訳(Angie 悲しみのアンジー)
(原詞:太文字)
Angie
Angie, Angie
アンジー、アンジー
When will those clouds all disappear?
あの雲たちはいつ消えて行くのかな?
Angie, Angie
アンジー、アンジー
Where will it lead us from here? *1
ここから二人はどこへ流されて行くのかな?
With no loving in our souls
二人の心に愛はないし
And no money in our coats
コートの中には金もない
You can’t say we’re satisfied
これで満たされてるとは言えないだろ
But Angie, Angie
だけどアンジー、アンジー
You can’t say we never tried
僕たちが努力しなかったとは言えないだろ?
2)
Angie, you’re beautiful,
アンジー、君は美しい
But ain’t it time we said goodbye?
でもさよならを言う時がきたと思わないか?
Angie, I still love you
アンジー、今でも君を愛している
Remember all those nights we cried?
二人で泣いたあの頃の夜を覚えてるかい?
All the dreams we held so close *2
二人が抱いたすべての夢は
Seemed to all go up in smoke
煙りとなってすべて消えてしまったようだ
Let me whisper in your ear
君の耳元で囁かせておくれ
Angie, Angie
アンジー、アンジー
Where will it lead us from here?
ここから二人はどこへ流されて行くのかな?
Oh, Angie, don’t you weep
ああ、アンジー、泣かないで
All your kisses still taste sweet
君のキスは今でも甘いままだよ
I hate that sadness in your eyes
君の目に浮かぶ悲しみが嫌いなんだ
But Angie, Angie
だけどアンジー、アンジー
Ain’t it time we said goodbye?
さよならを言う時がきたと思わないか?
With no loving in our souls
二人の心に愛はないし
And no money in our coats
コートの中には金もない
You can’t say we’re satisfied
これで満たされてるとは言えないだろ
But Angie, I still love you, baby
だけどアンジー、今でも君を愛してるんだ
Everywhere I look, I see your eyes
どこを見ても、君の瞳が見えるんだ
There ain’t a woman that comes close to you
君にかなう女性なんていないよ
Come on, baby, dry your eyes
さあベイビー、涙を拭いて
But Angie, Angie
だけどアンジー、アンジー
Ain’t it good to be alive?
生きているって素晴らしいと思わないか?
Angie, Angie
アンジー、アンジー
They can’t say we never tried
僕たちが努力しなかったとは誰も言えないよ
キーワード
*1 Where will it lead us from here?:主語の”It”は前文の”those clouds”だと思いますので、直訳だと「それ(あの雲たち)は俺たちを、ここからどこへ導くのだろう」ですが、あえて主語のそれ(雲)を省き、雲を連想させるように「流される」を入れて、「ここから二人、何処へ流されるのかな」としました。
*2 All the dreams we held so close:直訳では「俺たちが同じように抱いたすべての夢」ですが、文脈から「二人が抱いたすべての夢」としました。
アーティストの紹介(The Rolling Stones ローリング・ストーンズ)
【名 前】The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)
【結成】1962年4月-
【結成地】イギリス ロンドン
【概要】結成当時のメンバーは、ブライアン・ジョーンズ(Gt.&Leader)、イアン・スチュワート(Piano&KB.)、ミック・ジャガー(Vo.)、キース・リチャーズ(Gt.)で、その後ビル・ワイマン(Bass.)とチャーリー・ワッツ(Drum)が参加した。当初はブライアンがリーダーだったが、ミックとキースがコンビで作詞・作曲をするようになり、彼らがバンドをリードするようになる。
その後、ブライアンの退団後ミック・テイラー(Gt.)が1974年まで加入し、その後はロン・ウッド(Gt.)が加入し現在に至っている。
残念ながらドラムのチャーリー・ワッツが2021年8月24日に他界したが、バンドは現在でも活動しており、半世紀以上の活動において多くのアーティストに影響を与えた。
ローリング・ストーン誌の「最も偉大なアーティスト100」では4位にランキングされている。
アルバムの紹介
1965年 アウト・オブ・アワ・ヘッズ / Out Of Our Heads
1968年 ベガーズ・バンケット / Beggars Banquet
1969年 スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツVol.2) / Through The Past, Darkly
1969年 レット・イット・ブリード / Let It Bleed
1971年 スティッキー・フィンガーズ / Sticky Fingers
1972年 メイン・ストリートのならず者 / Exile on Main St.
1973年 山羊の頭のスープ / Goats Head Soup
1974年 イッツ・オンリー・ロックン・ロール / It’s Only Rock ‘n Roll
1976年 ブラック・アンド・ブルー / Black and Blue
1981年 刺青の男 / Tatoo You
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