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Englishman in New York イングリッシュマン・イン・ニューヨーク / Sting スティング

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目次

曲の紹介(Englishman in New York イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)

【曲名】Englishman in New York(イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)
【アーティスト】Sting(スティング)
【作詞・作曲】Sting(スティング)
【概要】1987年10月リリースの2作目のアルバム「…Nothing Like the Sun(ナッシング・ライク・ザ・サン)」に収録された。
シングルは、1988年2月に同アルバム3枚目のシングルとしてリリースされ、当初は全英シングルチャートで51位止まりだったが、ヨーロッパ大陸で火が付きその後、世界的なヒット曲となった。

【記事参照元】 Englishman in New York -Wikipedia
【歌詞引用元】 Englishman in New York-Genius
【画像引用元】Englishman in New York -Wikipedia

曲の解釈

この曲は、スティングがクエンティン・クリスプ(1908-1999)に魅了されて、書かれました。
クエンティン・クリスプはイギリスの作家、パーフォーマー、俳優で、生涯において同性愛の性的思考や外見、意見の自由などにおいて社会的な規範に挑戦しました。

彼の最も有名な作品は、自伝的な小説「The Naked Civil Servant(裸の公務員)」で、自分がゲイであることや、当時の社会でのゲイに対する差別やその苦労が語られており、映画化されています。

1986年末に、スティングがロンドンから移住した彼のニューヨーク市マンハッタン区バワリー地区のアパートを訪れ夕食をともにしながら、当時のイギリスで同性愛者がどのような生活を送っていたかなどを聞き、衝撃を受けてこの曲を書いたとのことです。
スティングがクリスプから受けた衝撃と畏敬の念が、この詞の中に表れていると思われます。

Then he’s the hero of the day
「彼は、時代の英雄さ」
It takes a man to suffer ignorance and smile
「真の男だけさ、愚かな無知に苦しみながら笑えるのは」

彼は「Englishman in New York」の中で、クエンティン・クリスプのように、他と違うというレッテルを貼られ非難や疎外されることを、「ニューヨークの英国人」と表現したかったのではと私には思われます。

そして、”I’m a legal alien“「私は正当(合法的)な異国人」とあるように、何も悪いことはしていないのだから”Be yourself, no matter what they say“「自分でいてくれ、だれが何と言おうと」と言っていると思います。

曲調はジャズテイストであり、軽快で優しいな調べですが、訳してみると、スティングの心の叫びが聞こえてくるような内容で、あらためて素晴らしい曲だと実感しました。

尚、スティングのMV動画の中にもクエンティン・クリスプが出てきますので見てください。

Sting - Englishman In New York

歌詞の和訳(Englishman in New York イングリッシュマン・イン・ニューヨーク)

(原詞:太文字)

Englishman in New York

I don’t drink coffee, I’ll take tea my dear
コーヒーは飲まない、お気に入りは紅茶だけ
I like my toast done on one side
トーストの好みは片面焼
And you can hear it in my accent when I talk
聞き取れるはず、会話の中で私のアクセントを
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人

2)
See me walking down Fifth Avenue
5番街を歩く私を見るがいい
A walking cane here at my side *1
傍らの杖は
I take it everywhere I walk
何処へ行くにも持ち歩く
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人

Whoa, I’m an alien, I’m a legal alien *2
ああ、私は異国人、合法な異国人
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人
Whoa, I’m an alien, I’m a legal alien
ああ、私は異国人、合法な異国人
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人

3)
If “manners maketh man” as someone said *3
誰かが言ったように、「マナーが人を作る」とすれば、
Then he’s the hero of the day
彼は時の英雄さ
It takes a man to suffer ignorance and smile *4
真の男だけさ、愚かな無知に苦しみながら笑えるのは
Be yourself, no matter what they say
あなたでいてくれ、だれが何と言おうと

Whoa, I’m an alien, I’m a legal alien
ああ、私は異国人、合法な異国人
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人
Whoa, I’m an alien, I’m a legal alien
ああ、私は異国人、合法な異国人
I’m an Englishman in New York
私はニューヨークの英国人

Modesty, propriety, can lead to notoriety
謙虚さ、礼節は悪評につながることがある
You could end up as the only one
終いには、一人っきりになるかもしれない
Gentleness, sobriety are rare in this society
穏やかさや平静さは、この社会ではめずらしい
At night a candle’s brighter than the sun
夜には、ろうそくが太陽よりも明るい

間奏)

4)
Takes more than combat gear to make a man
戦闘服より必要なことは、一人前の男になること
Takes more than a license for a gun
銃のライセンスより必要なことは、
Confront your enemies, avoid them when you can
敵に立ち向かうのに、避けられる時は避けること
A gentleman will walk but never run
紳士は歩く、決して走ったりしない

If “manners maketh man” as someone said
言われてきたように「マナーが人を作る」のであれば、
Then he’s the hero of the day
彼は、時代の英雄さ
It takes a man to suffer ignorance and smile
真の男だけさ、愚かな無知に苦しみながら笑えるのは
Be yourself, no matter what they say
自分でいてくれ、だれが何と言おうと
Be yourself, no matter what they say
自分でいてくれ、だれが何と言おうと
Be yourself, no matter what they say
自分でいてくれ、だれが何と言おうと

Be yourself, no matter what they say (Whoa, I’m an alien, I’m a legal alien)
自分でいてくれ、だれが何と言おうと(ああ、私は異国人、合法な異国人)
Be yourself, no matter what they say (I’m an Englishman in New York)
自分でいてくれ、だれが何と言おうと(私は英国人、ニューヨークの)
Repeat ×4)
Be yourself, no matter what they say
自分でいてくれ、だれが何と言おうと

キーワード

*1. walking cane: 「歩行用の杖」で、”walking stick”とも言われます。

*2. I’m a legal alien: 直訳すると「私は合法的な異国人」ですが、ここでは「何も悪いことをしていない(異国人)」という意味で「正当な」としました。

*3. manners maketh man:「マナーが人をつくる」という慣用句。”maketh” は古い単語で “make” の意味

*4. It takes a man to suffer ignorance and smile: ”It takes~to”「~するには~が必要だ」なので、直訳すると「無知に苦しみながら微笑むには、一人前の男が必要だ」ですが、文脈から「真の男だけさ、愚かな無知に苦しみながら笑えるのは」としました。
またここでいう「無知」とは、クエンティン・クリスプを、当時の英国で誹謗中傷した人たちやその声を表すために「愚かな無知」としました。

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アーティストの紹介(Sting スティング)

【名 前】Sting(スティング)/本名:Gordon Matthew Thomas Sumner(ゴードン・マシュー・トーマス・サマナー)
【生 誕】1951年
【出身地】イギリス、ノーサンバーランド州ウォールズエンド
【概 要】スティング(本名ゴードン・マシュー・トーマス・サマナー)は、イングランド出身のミュージシャンで俳優。
1977年にポリスを結成し、バンドのフロントマン、ボーカル、ベーシストとして活躍した。
名前のスティング(チクリと刺す意味)は、ポリス結成前より蜂を連想させる黄色と黒の模様の服を着ていたことから呼ばれるようになった。

1985年から本格的にソロ活動を開始し、彼の音楽はロック、ジャズ、レゲエ、ソウルやクラシックなどの要素が取り入れられ、多くのヒット曲を生み出してきた。
ザ・ポリス、ソロを通じて、”Every Breath You Take”で1984年のグラミー賞受賞(最優秀楽曲賞と最優秀ポップ・デュオ/グループ(ヴォーカル入り))をはじめ、多くののグラミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞している。

音楽への貢献に対し、多くの称賛を受けており、ロックの殿堂入りも果たした。彼の音楽は全世界で1億枚以上売り上げ、多様なアーティストとのコラボレーションも行っている。

彼は社会活動も熱心に行っており、1987年にブラジル先住民カイヤポ族らとともにレインフォレスト・ファウンデーションを設立し、熱帯雨林保護活動を行っている。

アルバムの紹介

1985年 ブルー・タートルの夢/The Dream of the Blue Turtles

1987年 ナッシング・ライク・ザ・サン/…Nothing Like the Sun

1991年 ソウル・ケージ/The Soul Cages

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1993年 テン・サマナーズ・テイルズ /Ten Summoner’s Tales

1996年 マーキュリー・フォーリング /Mercury Falling

1999年 ブラン・ニュー・デイ/Brand New Day

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2003年 セイクレッド・ラヴ/Sacred Love

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2019年 マイ・ソングス/My Songs

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