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The Chain ザ・チェイン|Fleetwood Mac フリートウッド・マック

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目次

曲の紹介|The Chain ザ・チェイン

インフォメーション

  • 曲名:The Chain ザ・チェイン
  • アーティスト:Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)
  • 作詞・作曲:メンバー全員
    • スティーヴィー・ニックス、リンゼイ・バッキンガム、クリスティン・マクヴィー、ジョン・マクヴィー、ミック・フリートウッド
  • サマリー:
    • 1977年、世界的な成功を収めたアルバム『Rumours』に収録された。
    • この楽曲はFleetwood Macの代表曲であり、バンドメンバー5人全員が唯一クレジットされた作品としても知られている。
  • 記事参照元:
    • The Chain (Fleetwood Mac song) – Wikipedia
    • Fleetwood Mac- Wikipedia
  • 原詞引用元:Fleetwood Mac – The Chain Lyrics

曲について

「The Chain」は、メンバー全員が制作に携わり、複数の断片的な要素を組み合わせて作られました。

・クリスティン・マクヴィーの未完成曲「Butter Cookie (Keep Me There)」
・ジョン・マクヴィーの印象的なベースライン(後半部分で際立つ要素)
・リンゼイ・バッキンガムの1973年の楽曲「Lola (My Love)」からのギターリフ
・スティーヴィー・ニックスの心に響く歌詞

これらを、カリフォルニア州のRecord Plantスタジオで組み合わさて作成されました。

「The Chain」は、当時バンド内で起きていた複数の恋愛関係の破綻という困難な状況の中で生まれました。

歌詞の中の「if you don’t love me now, you will never love me again(今あなたが私を愛さないのなら、二度と私を愛することはない)」という一節は、特にニックスとバッキンガムの関係破綻を反映しています。

しかし同時に、「チェーン(鎖)を断ち切ることは決してない」という強い意志も表現されています。

楽曲制作当時、バンド内では複数の恋愛関係が同時に破綻していました。

・スティーヴィー・ニックスとリンゼイ・バッキンガムの恋人関係の終了
・クリスティン・マクヴィーとジョン・マクヴィーの離婚
・ミック・フリートウッドの結婚生活の破綻

このような状況の中で、「The Chain」はフリートウッド・マック自体の物語とも解釈できます。個人的な関係は破綻しても、音楽的な絆は続いていくというバンドの不屈の精神を象徴しています。

「The Chain」は、複雑な人間関係と音楽の力を同時に表現した不朽の名曲です。バンドメンバーの個人的な葛藤にもかかわらず、あるいはそれゆえに生まれた音楽的結束は、今もなお多くのリスナーの心に響き続けています。

破綻と結束、終わりと継続—そんな人生の矛盾を美しく表現した楽曲として、「The Chain」はロック史に永遠に残る名曲と言えます。

動画の紹介

動画は以下をアップしています。
・Fleetwood Mac – The Chain (Official Audio)
・Fleetwood Mac – The Chain (Official Music Video) [HD]

Fleetwood Mac - The Chain (Official Music Video) [HD]

歌詞の和訳|The Chain ザ・チェイン

(原詞:太文字)

The Chain

Listen to the wind blow
風に耳を澄まし
Watch the sun rise *1
陽が昇るのを見張る

Run in the shadows
陰に駆け込み
Damn your love, damn your lies *2
あなたの愛を憎み、あなたの嘘を憎む

And if you don’t love me now

今あなたが私を愛さないのなら
You will never love me again
二度と私を愛することはない
I can still hear you sayin’
まだあなたの言葉は聞こえる
You would never break the chain 
あなたは鎖を切ろうとはしないから
(Never break the chain)
(鎖を切ろうとはしない)

And if you don’t love me now 
今あなたが私を愛さないのなら
(You don’t love me now)
(今あなたは私を愛さない)
You will never love me again
二度と私を愛することはない
I can still hear you sayin’
まだあなたの言葉は聞こえる
(Still hear you saying)
(まだあなたの言葉が聞こえる)
You would never break the chain
あなたは鎖を切ろうとはしないから
(Never break the chain)
(鎖を切ろうとはしない)

2)
Listen to the wind blow
風に耳を澄まし
Down comes the night
夜を迎える

Run in the shadows
陰に駆け込み
Damn your love, damn your lies
あなたの愛を、あなたの嘘を憎む

Break the silence
沈黙を破り
Damn the dark, damn the light
暗闇を憎み、光を憎む

And if you don’t love me now
今あなたが私を愛さないのなら
You will never love me again

二度と私を愛することはない
I can still hear you sayin’

まだあなたの言葉は聞こえる
You would never break the chain 

あなたは鎖を切ろうとはしないから
(Never break the chain)
(鎖を切ろうとはしない)

And if you don’t love me now 

今あなたが私を愛さないのなら
(You don’t love me now)
(今あなたは私を愛さない)
You will never love me again

二度と私を愛することはない
I can still hear you sayin’

まだあなたの言葉は聞こえる
(Still hear you saying)
(まだあなたの言葉が聞こえる)
You would never break the chain 

あなたは鎖を切ろうとはしないから
(Never break the chain)
(鎖を切ろうとはしない)

And if you don’t love me now 

今あなたが私を愛さないのなら 
(You don’t love me now)
(今あなたは私を愛さない)
You will never love me again

二度と私を愛することはない
I can still hear you sayin’
まだあなたの言葉は聞こえる 
(Still hear you saying)
(まだあなたの言葉が聞こえる)
You would never break the chain 

あなたは鎖を切ろうとはしないから 
(Never break the chain)
(鎖を切ろうとはしない)

Chain keep us together 
一緒に鎖を繋いだまま
Run in the shadow
陰に駆け込むの
Chain keep us together

一緒に鎖を繋いだまま
Runnin’ in the shadow

陰に駆け込んでいく
Chain keep us together

一緒に鎖を繋いだまま
Runnin’ in the shadow

陰に駆け込んでいく
Chain keep us together

一緒に鎖を繋いだまま
Run in the shadow

陰に駆け込むの
Chain keep us together

一緒に鎖を繋いだまま
Run in the shadow

陰に駆け込むの

キーワード

  • *1. Watch:文脈からただ「見る、観る」ではなく「見張る」としました。
  • *2. Damn:「嫌悪」や「不満」を意味し、スラング的に「くそ!」などの意味がありますが、文脈から「憎む」としました。
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アーティストの紹介|Fleetwood Mac フリートウッド・マック

インフォメーション

  • バンド名:Fleetwood Mac (フリートウッド・マック)
  • 結成:1967年
  • 結成地:英国・ロンドン
  • メンバー:
    • 1970年-1974年 初期メンバー:加入期間
    • ピーター・グリーン(Gt.) :1967-1971
    • ジェレミー・スペンサー(Gt.&Vo.): 1967-1971
    • ジョン・マクヴィー (Bass)1967-
    • ミック・フリートウッド (Grums)1967-
    • 1975年- 全盛期メンバー : 加入期間
    • スティーヴィー・ニックス (Vo.):1974-1991,1993,1997-
    • リンジー・バッキンガム(Gt.&Vo.): 1974-1987, 1993, 1997-2018
    • ジョン・マクヴィー (Bass) :1967-1995, 1997-
    • クリスティン・マクヴィー (Key.&Vo.) 1970-1995, 1997-1998, 2014-2022
    • ミック・フリートウッド (Drums) :1967-1995, 1997-
  • サマリー:
    • Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)は、1967年にイングランド・ロンドンで結成され、50年以上の長きにわたって活動を続けている伝説的なロックバンド。
    • 世界総売上1億2000万枚を超える偉大なバンドとして、音楽史にその名を刻んでいる。

アーティストの軌跡

初期:ブルースロック時代(1967-1974年)

バンドは、ピーター・グリーン(ギター)、ミック・フリートウッド(ドラムス)、ジョン・マクヴィー(ベース)を中核として、当初「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」として活動を開始しました。初期の頃は、チキン・シャックらと並ぶブリティッシュ・ブルースロックバンドとして注目を集めました。

1968年に発表されたシングル「ブラック・マジック・ウーマン」(後にサンタナがカバーして大ヒット)や、全英1位を記録した「アルバトロス」などの名曲を世に送り出しました。

黄金期:ポップロック時代(1975年-)

1974年、カリフォルニアに活動拠点を移したバンドは、フロントマンのボブ・ウェルチが脱退する中で新たなメンバーを迎えることになります。

この時加入したのが、アメリカ人デュオ「バッキンガム・ニックス」のリンジー・バッキンガム(ギター・ボーカル)とスティーヴィー・ニックス(ボーカル)でした。

この黄金の5人編成により、バンドはブルースロックからソフトロック・ポップロック路線へと大きく転換し、世界的な成功を収めることになります。

1975年10thアルバム「ファンタスティック・マック」をリリースし、全米1位を獲得。

1977年11thアルバム「Rumours / 噂」は、シングル・カットされた「オウン・ウェイ」「ドリームス」「ユー・メイク・ラヴィン・ファン」「ドント・ストップ」等の大ヒットとともに、31週間全米1位、1,700万枚の史上空前の売り上げを記録し、翌年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞しました。

このアルバムは、バンドメンバー間の複雑な恋愛関係や別れをテーマにした楽曲で構成されており、その生々しい感情表現が多くの人々の心を捉えました。

「Rumours / 噂」は、史上最も成功したアルバムの一つとなり、フリートウッド・マックはスターの座に上りつめた。

その後、12thアルバム「牙(タスク)」(全米4位)、ライブアルバム「ライヴ」、13thアルバム「ミラージュ」(全米1位)の3枚のアルバムをリリースしましたが「噂」ほどの大ヒットには至りませんでした。

1980年代に入り、スティーヴィー、リンジー、クリスティン、ミックはソロとしても活動していきました。

しかし、当時はバンドメンバー内の関係悪化(スティーヴィーとリンジーの恋人関係の終焉、ジョンとクリスティンの離婚等)があり、14thアルバム「タンゴ・イン・ザ・ナイト」(全米7位)リリース後にリンジー・バッキンガムが脱退しました。

現在では、スティーヴィー、ジョン・マクヴィー 、ミック・フリートウッドに新しくマイク・キャンベル(LeadGt.)2018-、ニール・フィン(Gt.)2018-が加わり活動しています。(2022年12月クリスティン・マクヴィー が逝去)

彼らの受賞歴をみると、1978年 「グラミー賞受賞」、1998年 -「ロックの殿堂入り」、ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」11位に認定されています。

フリートウッド・マックは、時代を超えて愛され続ける楽曲と、複雑な人間関係から生まれた感情豊かな音楽で、ロック史上最も重要なバンドの一つとして位置づけられています。

アルバムの紹介

1975年 ファンタスティック・マック / Fleetwood Mac

1977年 噂 / Rumours

1982年 ミラージュ / Mirage

1987年 タンゴ・イン・ザ・ナイト / Tango in the Night

1988年 グレイテスト・ヒッツ / Greatest Hits

フリートウッド・マック レコード

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