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An American Trilogy アメリカの祈り|Elvis Presley エルヴィス・プレスリー

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目次

曲の紹介|An American Trilogy アメリカの祈り

エルヴィス・プレスリー画像
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インフォメーション

  • 曲名:An American Trilogy アメリカの祈り
  • アーティスト:Elvis Presley エルヴィス・プレスリー
  • 編曲・構成:
    • Mickey Newbury ミッキー・ニューベリー(1971年)
  • リリース:
    • 1972年4月4日 シングル「An American Trilogy / The First Time Ever I Saw Your Face」リリース
    • 1972年2月16日 ラスベガス・ヒルトンでライブ録音
    • 1973年1月 アロハ・フロム・ハワイのテレビ中継で世界的に有名に
  • サマリー:
    • エルヴィス・プレスリーの70年代を代表する名曲。19世紀の3つのアメリカ民謡を組み合わせたメドレー形式で、南北戦争時代の南部の歌「ディキシー」、北軍の賛歌「リパブリック讃歌」、黒人霊歌「オール・マイ・トライアルズ」を融合させた。
    • アメリカでは最高66位、イギリスでは8位を記録。15億人が視聴したと言われる1973年のハワイ・ライブで披露され、エルヴィスのコンサートの定番曲となった。
  • 記事参照元:
    • An American Trilogy – Wikipedia
    • Elvis Presley – Wikipedia
  • 歌詞参照元:Elvis Presley – An American Trilogy – Genius

曲について

「An American Trilogy(アメリカの祈り)」は、カントリー・シンガーソングライターのミッキー・ニューベリーが1971年に編曲し、エルヴィス・プレスリーが1972年から自身のコンサートで歌い始めたことで世界的に有名になった名曲です。

この曲の最大の特徴は、19世紀のアメリカを象徴する3つの異なる歌を1つのメドレーとして融合させている点です。

まず「Dixie(ディキシー)」で始まり、これは南北戦争時代に南軍が愛唱した南部への郷愁を歌った曲です。「I wish I was in the land of cotton(綿花畑の土地にいられたらなあ)」という歌詞で、遠く離れた故郷への想いが表現されています。

続いて「All My Trials(すべての試練)」が流れます。これはバハマに伝わる子守唄で、黒人霊歌に起源を持つ歌です。「Hush little baby, don’t you cry(静かにおやすみ、泣かないで)」と始まり、死の床にある母親が子供たちに「すべての試練はもうすぐ終わる」と語りかける深い祈りの歌です。

そして最後に「Battle Hymn of the Republic(リパブリック讃歌)」が力強く響きます。北軍の行進曲として使われたこの歌は、「Glory, glory hallelujah, His truth is marching on(栄光あれ、ハレルヤ、神の真理は進み続ける)」という希望に満ちた歌詞で締めくくられます。

この曲最大の魅力は、南北戦争で敵対した南軍と北軍の歌、そして奴隷制度に苦しんだアフリカ系アメリカ人の霊歌を1つに融合させることで、**アメリカの分断の歴史と、その和解への祈り**を表現している点です。

エルヴィス自身、この曲について「避けられない歴史的な分断だけでなく、いつかその分断が解決されることへの希望」を歌っていると語っています。

グレン・D・ハーディンによる壮大なアレンジと、エルヴィスの情熱的で力強いボーカルが相まって、この曲は単なる懐古的なメドレーを超えた、深い精神性と感動を持つ作品となりました。

エルヴィスは1972年1月からこの曲をコンサートで歌い始め、同年2月にラスベガスで録音されたライブ版が4月にシングルとしてリリースされました。

商業的には控えめなヒットでしたが(アメリカで最高66位、イギリスで8位)、1973年1月に行われた「アロハ・フロム・ハワイ」の全世界同時衛星中継で披露されると、推定15億人が視聴したと言われ、エルヴィスの代表曲の1つとして世界中に知られるようになりました。

この曲は、エルヴィスのコンサートにおける「ショーストッパー(公演のクライマックスを飾る曲)」として定着し、ファンから最も演奏を求められる曲の1つとなりました。

ライブでの圧倒的な迫力と感動は、観客の心を揺さぶり続け、エルヴィスの70年代のパフォーマンスを象徴する作品となっています。

「An American Trilogy」は、「Suspicious Minds(サスピシャス・マインド)」、「Can’t Help Falling in Love(好きにならずにいられない)」と並び、エルヴィスの後期を代表する不朽の名曲です。

アメリカの歴史、分断、そして和解への祈りというテーマが、時代を超えて色褪せない感動を与えてくれます。

歴史はさかのぼり繰り返されるごとく、2026年現在のアメリカでは、分断や争いが大きくなっています。

もう一度、本当の意味で、偉大な国を目指してほしい気持ちを込めてこの曲をご紹介しました。

曲の動画

以下の動画をアップしています。

  • An American Trilogy – Elvis Presley(Official Audio)(ページトップ)
  • Elvis Presley – An American Trilogy (Aloha From Hawaii, Live in Honolulu, 1973)
Elvis Presley - An American Trilogy (Aloha From Hawaii, Live in Honolulu, 1973)

歌詞の和訳|An American Trilogy アメリカの祈り

(原詞:太文字)

An American Trilogy

1) – Dixie
Oh, I wish I was in the land of cotton
ああ、綿花の地にいられたら
Old times they are not forgotten *1
古き良き時代を忘れられない
Look away, look away, look away Dixieland *2
遥かな、遥かな、遥かなるディキシーランド
Oh, I wish I was in Dixie, away, away
ああ、ディキシーにいられたら、遠く、遥か遠くの
In Dixieland I take my stand to live and die in Dixie*3
ディキシーで生きて死ぬとディキシーランドで決意する
For Dixieland, that’s where I was born
ディキシーランドのために、そこは私が生まれた場所
Early Lord one frosty morning
ああ、霜の降りたある早い朝に
Look away, look away, look away Dixieland
遥かな、遥かな、遥かなるディキシーランド

2) – The Battle Hymn of the Republic
Glory, glory hallelujah *4
栄光あれ、栄光あれ、ハレルヤ
Glory, glory hallelujah
栄光あれ、栄光あれ、ハレルヤ
Glory, glory hallelujah
栄光あれ、栄光あれ、ハレルヤ
His truth is marching on
神の真理(まこと)は歩み続ける

3) – All My Trials
So hush little baby
だから赤ちゃん静かにね
Don’t you cry
泣かないで
You know your daddy’s bound to die *5
あなたの親はいつかは死ぬのよ
But all my trials, Lord, will soon be over
でもすべての試練は、主よ、すぐ終わるの

Repeat) – The Battle Hymn of the Republic
Glory, glory hallelujah
栄光あれ、栄光あれ、ハレルヤ
His truth is marching on
神の真理(まこと)は歩み続ける
His truth is marching on
神の真理(まこと)は歩み続ける

キーワード

  • *1. Old times:「古き良き時代」、「懐かしい過去」を意味する表現
  • *2. Look away:「目を背ける」ではなく、「遠くを見る、向こうを見る」意味で「遥かな(る)」としました。
  • *3. take my stand to:「立場を明確にする」「決意を固める」を文脈から「決意する」としました。
  • *4. hallelujah:「Hallelujah」= ハレルヤ(ヘブライ語由来の「神を讃えよ」という意味)
  • *5. daddy:原曲の「All My Trials」のバージョンによっては「mama」「mother」とも歌われますので、「親」としました。
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アーティストの紹介|Elvis Presley エルヴィス・プレスリー

インフォメーション

  • 名前:Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー)
  • 主なバンドメンバー:
    • 初期(1954-1958年)- ブルー・ムーン・ボーイズ
      • スコッティ・ムーア Scotty Moore ギター
      • ビル・ブラック Bill Black ベース
      • D.J.フォンタナ D.J. Fontana ドラム
    • 後期(1969-1977年)- TCBバンド
      • ジェームス・バートン James Burton ギター
      • グレン・D・ハーディン Glen D. Hardin キーボード
      • ジェリー・シェフ Jerry Scheff ベース
      • ロニー・タット Ronnie Tutt ドラム(2021年死去)
      • その他の重要なメンバー:ザ・ジョーダネアーズ The Jordanaires バックコーラス(1956-1970年)
  • 誕生:1935年1月8日
  • 出身地:アメリカ合衆国 ミシシッピ州チュペロ
  • 死去:1977年8月16日(享年42歳)
  • サマリー:
    • エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)は、1935年にアメリカで生まれ、1954年にデビューした歌手・俳優で、「ロックンロールの王様(King of Rock and Roll)」として知られる。
    • ブルース、カントリー、R&B、ゴスペルを融合させた音楽スタイルで、20世紀で最も重要な文化的アイコンの一人となった。
  • 公式サイト:https://www.elvisthemusic.com/

アーティストの軌跡

エルヴィス・プレスリーの音楽は、ブルース、カントリー、R&B、ゴスペルに根ざしており、これらを融合させた革新的なスタイル「ロカビリー」を生み出しました。

彼は、1950年代から1970年代にかけて音楽シーンに革命をもたらし、世界中の音楽文化に計り知れない影響を与えました。

代表曲には「Heartbreak Hotel(ハートブレイク・ホテル)」「Hound Dog(ハウンド・ドッグ)」「Jailhouse Rock(監獄ロック)」「Suspicious Minds(サスピシャス・マインド)」「Can’t Help Falling in Love(好きにならずにいられない)」「An American Trilogy(アメリカの祈り)」などがあります。

ローリング・ストーン誌の「最も偉大なアーティスト100」で3位にランキングされています。

エルヴィスは1954年、サン・レコードのプロデューサー、サム・フィリップスとの出会いで音楽キャリアをスタートさせました。

ギタリストのスコッティ・ムーアとベーシストのビル・ブラックとともに、後に「ブルー・ムーン・ボーイズ」と呼ばれるバンドを結成しました。

1955年にRCAレコードと契約し、1956年に「ハートブレイク・ホテル」で全米1位を獲得。

その後、テレビ出演や映画出演を通じて、一躍アメリカ最大のスターとなりました。

1958年から1960年まで陸軍に従軍した後、音楽活動に復帰。1960年代は主にハリウッド映画とサウンドトラック制作に専念しましたが、1968年のNBCテレビ特番「エルヴィス」で本格的なパフォーマンスに復帰し、大成功を収めました。

1969年からは、「TCBバンド」(Taking Care of Businessの略)という新たなバックバンドとともにラスベガスでのコンサート活動を開始。

ジェームス・バートン、グレン・D・ハーディン、ジェリー・シェフ、ロニー・タットという4人の名手たちが、エルヴィスの70年代の黄金時代を支えました。

1973年には「アロハ・フロム・ハワイ」という史上初の全世界同時衛星中継コンサートを行い、推定15億人が視聴しました。

1977年8月16日、テネシー州メンフィスの自宅グレイスランドで42歳の若さで死去しましたが、その音楽的遺産は今なお世界中で愛され続けています。

エルヴィスは全世界で推定5億枚以上のレコード・カセット・CDを売り上げ、史上最も売れたソロアーティストの一人です。

グラミー賞を3度受賞し、36歳でグラミー生涯功労賞を受賞。2018年には大統領自由勲章を追贈されました。

彼の音楽と文化的影響は半世紀以上経った今でも色褪せることなく、多くのアーティストに影響を与え続けています。

ディスコグラフィ

スタジオアルバム:

  • エルヴィス・プレスリー(1956)
  • エルヴィス(1956)
  • エルヴィスのクリスマス・アルバム(1957年)
  • エルヴィスが帰ってきた!(1960年)
  • 彼の手は私のもの(1960)
  • みんなのためのもの(1961)
  • ポットラック(1962)
  • エルヴィス・フォー・エブリワン!(1965)
  • 汝は偉大なり(1967年)
  • エルヴィス・イン・メンフィス(1969年)より
  • メンフィスからベガスへ / ベガスからメンフィスへ(1969)
  • それが現実(1970年)
  • エルヴィス・カントリー(10,000 Years Old)(1971)
  • エルヴィスからのラブレター(1971年)
  • エルヴィス・シングス・ザ・ワンダフル・ワールド・オブ・クリスマス(1971年)
  • エルヴィス・ナウ(1972)
  • 彼は私に触れた(1972)
  • エルヴィス(1973) (アルバム「フール」)
  • レイズド・オン・ロック / フォー・オール・タイムズ・セイク(1973)
  • グッドタイムズ(1974)
  • 約束の地(1975)
  • 今日(1975年)
  • テネシー州メンフィスのエルヴィス・プレスリー・ブールバードより(1976年)
  • ムーディー・ブルー(1977)

サウンドトラックアルバム

  • 愛してる(1957)
  • キング・クレオール(1958年)
  • GIブルース(1960)
  • ブルー・ハワイ(1961年)
  • ガールズ!ガールズ!ガールズ!(1962)
  • 万国博覧会で起こったこと(1963年)
  • アカプルコの楽しみ(1963)
  • キッシン・カズンズ(1964)
  • ルースタバウト(1964)
  • ガール・ハッピー(1965)
  • ハラム・スカルム(1965)
  • フランキーとジョニー(1966年)
  • パラダイス、ハワイアンスタイル(1966)
  • スピンアウト(1966)
  • ダブル・トラブル(1967)
  • クラムベイク(1967)
  • スピードウェイ(1968年)
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