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Johnny B. Goode ジョニー・B・グッド|Chuck Berry チャック・ベリー

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曲の紹介|Johnny B. Goode ジョニー・B・グッド

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インフォメーション

  • 曲名:Johnny B. Goode ジョニー・B・グッド
  • アーティスト:Chuck Berry チャック・ベリー
  • 作詞・作曲:
    • Chuck Berry チャック・ベリー
  • リリース:
    • 1958年3月31日 シングル「Johnny B. Goode」リリース
    • 1959年 アルバム『Chuck Berry Is on Top』収録
    • 1958年 ビルボード・Hot 100チャート8位、Hot R&B Sides 2位獲得
  • サマリー:
    • チャック・ベリーの半自伝的なストーリーを元にした、ロック史上最も認知度の高い楽曲の1つ。「ロックンロールについて歌った最初のロックンロール・ヒット曲」と称され、ロック史に燦然と輝く金字塔。
    • 1977年、NASAのボイジャー探査機に搭載されたゴールデンレコードに、唯一のロックンロール曲として収録。人類の音楽文化を代表する1曲として宇宙へ送り出された。
    • ビルボード・Hot 100で8位を記録。グラミー殿堂賞(1999年)を受賞し、ロックの殿堂が選ぶ「ロックを形作った500曲」にも選出。ローリング・ストーン誌「100 Greatest Guitar Songs」では堂々の1位に輝く。
    • ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では7位にランキングされている。
  • 記事参照元:
    • Johnny B. Goode – Wikipedia
    • Chuck Berry – Wikipedia
  • 歌詞参照元:Chuck Berry – Johnny B. Goode – Genius

曲について

「Johnny B. Goode(ジョニー・B・グッド)」は、1955年にチャック・ベリーが作詞・作曲し、1958年3月31日にシングルとしてリリースした楽曲です。ポップミュージック史上、最も知名度の高い曲の一つに数えられます。

チェス・レコードのプロデューサー、レナード・チェスとフィル・チェスのもと、シカゴのチェス・スタジオで録音されたこの曲は、ベリー自身の生い立ちをベースにしたフィクション仕立ての物語歌です。

半自伝的な歌詞

曲の主人公「ジョニー・B・グッド」は、ルイジアナ州の森の中に住む字も読めない田舎の少年。ギターだけは天才的に弾きこなし、いつか大舞台に立つ夢を持っています。

チャック・ベリー自身はミズーリ州セントルイスの都会育ちで、歌詞の細部とは異なりますが、「Goode」という名前はベリーが幼少期を過ごしたGoode Avenueの通り名に由来しています。「ジョニー」という名前は、ベリーのバンドで長年ピアノを弾き続けたジョニー・ジョンソンへのオマージュです。

オリジナルの歌詞では「colored boy(黒人の少年)」という表現が使われていましたが、ラジオ放送での採用を狙い「country boy(田舎の少年)」に改められました。この変更が、曲をより広い聴衆に届けることになりました。

伝説のギター・リフ

この曲最大の聴きどころは、冒頭から炸裂するあのギター・リフです。ルイ・ジョーダンのギタリスト、カール・ホーガンが1946年の「Ain’t That Just Like a Woman」で弾いたシングル・ノート・ソロをヒントに生まれたもので、ベリーはそれをロックンロールの文法に置き換え、自分だけのリフへと昇華させました。

スウィングするドラムとピアノのバッキングに対して、ストレートなリズムのギターが絡む独特のグルーヴも、この曲の大きな特徴です。キース・リチャーズは「このコード進行はギターより、むしろピアノのために書かれた曲のようだ」と語っています。

最初のロックンロール・ソング

「Johnny B. Goode」は、ロックスターになる夢を歌った最初のロックンロール・ソングと言われています。それまでのポップソングが恋愛や日常を描いていたのに対し、この曲は「ギター少年がいつか有名になる」というロックンロール自体の誕生神話を歌い上げました。ビルボード誌のジェイソン・リプシュッツはこれを「最初のロックスター誕生物語」と表現しています。

歌詞の世界観は、アメリカの貧しい南部の若者が夢を掴む物語として、多くのリスナーの共感を呼びました。

宇宙へ旅立った唯一のロックンロール

1977年、NASAはボイジャー1号・2号に「ゴールデンレコード」を搭載しました。地球外知的生命体に人類の文化を伝えるために制作されたこのレコードに収められた27曲の中で、ロックンロールはこの1曲だけです。

バッハからルイ・アームストロングまで並ぶ錚々たるラインナップの中、「Johnny B. Goode」だけがロックを代表して宇宙の旅に出ました。今もなお、太陽系の外を飛び続けています。

音楽・映画・カルチャーへの影響

1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)が1955年のダンスパーティーでこの曲を演奏するシーンは、映画史に残る名場面として語り継がれています。

グレイトフル・デッドは287回にわたってライブでカバーし、ジミ・ヘンドリックス、バック・オーウェンズ、ジューダス・プリースト、ピーター・トッシュなど、あらゆるジャンルのアーティストがカバー曲を発表しました。

不滅の評価

ローリング・ストーン誌の「史上最高の500曲」2004年版で7位(2021年版では33位)にランクイン。同誌「100 Greatest Guitar Songs」では堂々の1位に輝きます。グラミー殿堂賞(1999年)、ロックの殿堂「ロックを形作った500曲」への選出など、その評価は時代を超えて積み重なっています。

リリースから60年以上が経った今も、ロックギターを語るときに必ず名前が挙がる、まぎれもないロックンロールの原点です。

曲の動画

以下の動画をアップしています。

  • Johnny B. Goode – Chuck Berry(Official Video)(ページトップ)
  • Johnny B Goode – Chuck Berry | The Midnight Special – The Midnight Special
Johnny B Goode - Chuck Berry | The Midnight Special

以下の動画をリンクしています。

歌詞の和訳|Johnny B. Goode ジョニー・B・グッド

(原詞:太文字)

Johnny B. Goode

Deep down in Louisiana, close to New Orleans
ルイジアナの奥深く、ニューオーリンズの近く
Way back up in the woods among the evergreens *1
広葉樹林の森のずっと奥に
There stood a log cabin made of earth and wood
土と木でできた丸太小屋が建っていた
Where lived a country boy
そこに住んでいた田舎の少年の
named Johnny B. Goode
名前はジョニー・B・グッド

Who never ever learned to read or write so well *2
読み書きはろくに覚えなかったけれど
But he could play a guitar just like a-ringin’ a bell
ギターはまるでベルを鳴らすように弾けた

Go, go
ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Johnny B. Goode
ジョニー・B・グッド

2)
He used to carry his guitar in a gunny sack *3
彼はいつも麻袋にギターを入れて持ち歩き
Go sit beneath the tree by the railroad track
線路脇の木の下で腰を下ろす
Oh, the engineers would see him sittin’ in the shade
機関士たちはただ日陰に座る彼の姿は見ていたが、なんと
Strummin’ with the rhythm that the drivers made *4
蒸気機関車のリズムに合わせてかき鳴らしていた
People passin’ by, they would stop and say
通りかかる人はみんな、足を止めてこう言った
“Oh, my, but that little country boy could play” *5
「ああ、なんてことだ、あの田舎小僧のすごい腕前は」

Go, go
ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Johnny B. Goode
ジョニー・B・グッド

3)
His mother told him, “Someday you will be a man
彼の母親は言った「いつかお前も一人前になって
And you will be the leader of a big ol’ band *6
ビッグバンドのリーダーになるのよ
Many people coming from miles around *7
遠くからたくさんの人がやって来る
To hear you play your music when the sun go down
日が暮れる頃お前の演奏を聴きにね
Maybe someday your name will be in lights *8
いつかきっとお前の名前がネオンサインに輝くのよ
Sayin’ ‘Johnny B. Goode Tonight'”
『今夜はジョニー・B・グッド』とね」と

Go, go
ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Go, Johnny, go, go
ゆけ、ジョニー、 ゆけ、ゆけ
Johnny B. Goode
ジョニー・B・グッド

キーワード

  • *1.
    • Way back up: 「(山などを)上まで戻る」の意味で、「(森の)ずっと奥に」としました。
    • evergreens:「常緑樹(針葉樹、広葉樹)」ですが、文脈から「広葉樹林」としました。
  • *2. *1. never ever learned to read or write so well:「読み書きはろくに覚えなかった 」
    • ジョニーの貧しい育ちと学校教育を受けられなかった境遇を表わしています。チャック・ベリー自身は実際には中流家庭で生まれ育ったので、これは歌の中のフィクションと思われます。
  • *3. gunny sack: “gunny”「麻布」、”sack”「ふくろ」で、「麻袋」「南京袋」を指し、穀物や農作物の運搬・保管や土嚢に使用されます。
  • *4.
    • Strummin’ : “strum”「かき鳴らす」
    • drivers: 「駆動装置」と解して、機関車のピストンの意味で「蒸気機関車」としました。
  • *5. but that: 主に否定文の後に続き、内容を補足・強調する接続詞で、「あの田舎小僧のすごい腕前」を強調
  • *6. big ol’ band: ジャズのオーケストラの「ビッグバンド」と訳しました。”old”は「古い」ではなく、”big”を強調していると思われます。
  • *7. from miles around:「はるか遠くから」「何マイルも離れた所から」を意味する慣用句
  • *8. in lights: 「光の中」を文脈から「ネオンサイン(電飾看板)」としました。
    • ”Your name will be in lights”は、劇場やコンサート会場の看板にネオンサインで名前が輝く、スターになることを意味する慣用句で、歌のタイトル等に使われています。
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アーティストの紹介|Chuck Berry チャック・ベリー

インフォメーション

  • 名前:Chuck Berry(チャック・ベリー)
  • 主なバンドメンバー/コラボレーター
    • レギュラーバンド(1950年代〜)
      • Johnnie Johnson ジョニー・ジョンソン ピアノ
      • Willie Dixon ウィリー・ディクソン ベース
      • Fred Below フレッド・ビロウ ドラム
    • 主なコラボレーター
      • Keith Richards キース・リチャーズ — ドキュメンタリー映画『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』企画・共演
      • Eric Clapton エリック・クラプトン — 60周年記念コンサートに参加
      • Bruce Springsteen ブルース・スプリングスティーン — バックバンド・ロックの殿堂入りセレモニー共演
  • 誕生:1926年10月18日
  • 死去:2017年3月18日(享年90歳)
  • 出身地:アメリカ合衆国 ミズーリ州セントルイス
  • サマリー
    • チャック・ベリー(Chuck Berry)は、1926年にアメリカで生まれ、1955年から芸能活動を開始したシンガーソングライター・ギタリストで、「ロックンロールの父(Father of Rock and Roll)」として知られる。
    • R&Bとカントリーを融合させた独自の音楽スタイルと、「ダックウォーク」に代表される圧倒的なステージパフォーマンスで、後世のロックミュージシャン全員に影響を与えた。ジョン・レノンは「ロックンロールに別名をつけるなら、それはチャック・ベリーだ」と語っている。
  • 公式サイトhttps://www.chuckberry.com/

アーティストの軌跡

チャック・ベリーは1926年10月18日、ミズーリ州セントルイスのバプテスト教会執事を父に持つ中産階級の家庭に生まれました。幼い頃から音楽に親しみ、6歳で聖歌隊に加入。高校時代には初めて人前でブルースを演奏しました。

ただし、道は平坦ではありませんでした。高校卒業直前の1944年に強盗の罪で逮捕、少年院に3年間収容されます。釈放後は自動車工場や美容学校で生活を立て直しながら、音楽活動を続けました。

チェス・レコードとの出会い

1953年、ピアニストのジョニー・ジョンソン率いるトリオにギタリストとして加入し、間もなくバンドのリーダーへ。1955年5月、シカゴを訪れたベリーはマディ・ウォーターズの紹介でチェス・レコードのレナード・チェスと出会います。

チェス・レコードは、創業者レナード・チェスを題材にした「キャディラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語(Cadillac Records)」で、描かれています。
ブルースが、黒人差別が根深いアメリカ社会で市民権を得ていく様子が垣間見れる、とてもいい映画です。

デビューシングル「Maybellene」は全米R&Bチャート1位を獲得。「ロックンロールがアフリカ系アメリカ人の音楽からメインストリームのポップへ溢れ出した瞬間だった」とベリーは後に振り返っています。

黄金期

1957年から1959年にかけて、ベリーは怒涛のヒット連発期を迎えます。「School Days」「Rock and Roll Music」「Sweet Little Sixteen」「Johnny B. Goode」……。十代の若者の日常を鮮やかに切り取った歌詞と、誰もが真似したくなるギター・リフで、彼はロックンロールを「音楽のスタイル」から「文化のムーブメント」へと押し上げました。

ロック映画『Go, Johnny, Go!』(1959年)にも本人役で出演し、映像の世界でも存在感を示しました。

逆境と復活

1959年末、マン法違反で逮捕されたベリーは1962年から約1年半を刑務所で過ごします。出所後の1964年、ビートルズやローリング・ストーンズがベリーの曲を熱心にカバーしていたことが追い風となり、「Nadine」「No Particular Place to Go」「You Never Can Tell」が相次いでヒット。ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗って見事な復活を果たしました。

1972年には「My Ding-a-Ling」がキャリア唯一の全米チャート1位を記録。ライブ録音ならではの会場との掛け合いが笑いを誘う、ユーモラスなノベルティ・ソングでした。

ロックの殿堂と世界的な再評価

1986年、ロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)の第1回入殿式で、ベリーはブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドをバックに「Johnny B. Goode」を演奏しました。殿堂は「ロックンロールを一人に限定できないが、最も近い存在はチャック・ベリー」と讃えています。

同年、キース・リチャーズの主導でセントルイスにて生誕60周年記念コンサートが開催され、エリック・クラプトン、エタ・ジェイムス、リンダ・ロンシュタットら豪華ゲストが集結。その全記録がテイラー・ハックフォード監督のドキュメンタリー映画『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』(1987年)として公開されました。

晩年と不滅の遺産

80歳を超えてなおステージに立ち続けたベリーは、セントルイスの「ブルーベリー・ヒル」で1996年から2014年まで毎月定期ライブを行いました。90歳の誕生日には38年ぶりとなるスタジオアルバム『Chuck』の制作を発表。2017年3月18日に完成を見届けることなく90歳で他界しましたが、アルバムは同年6月に遺作として世界中でリリースされました。

グラミー賞特別功労賞(1984年)、ケネディ・センター名誉賞(2000年)、ローリング・ストーン誌「最も偉大な100組のアーティスト」第5位。その遺産は今も、あらゆるロックギタリストのDNAの中に生き続けています。

ディスコグラフィ

代表シングル

  • 「Maybellene|メイベリーン」(1955年)
  • 「Thirty Days|サーティ・デイズ」(1955年)
  • 「Roll Over Beethoven|ロール・オーバー・ベートーヴェン」(1956年)
  • 「Too Much Monkey Business|トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」(1956年)
  • 「Brown Eyed Handsome Man|ブラウン・アイド・ハンサム・マン」(1956年)
  • 「School Day|スクール・デイ」(1957年)
  • 「Rock and Roll Music|ロックンロール・ミュージック」(1957年)
  • 「Sweet Little Sixteen|スウィート・リトル・シックスティーン」(1958年)
  • 「Johnny B. Goode|ジョニー・B・グッド」(1958年)
  • 「Carol|キャロル」(1958年)
  • 「Almost Grown|オールモスト・グロウン」(1959年)
  • 「Back in the U.S.A.|バック・イン・ザ・U.S.A.」(1959年)
  • 「Nadine|ネイディーン」(1964年)
  • 「No Particular Place to Go|ノー・パティキュラー・プレイス・トゥ・ゴー」(1964年)
  • 「You Never Can Tell|ユー・ネヴァー・キャン・テル」(1964年)
  • 「My Ding-a-Ling|マイ・ディンガリング」(1972年) ※キャリア唯一の全米シングル・チャート1位
  • 「Reelin’ and Rockin’|リーリン・アンド・ロッキン」(1972年)
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