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Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ | Queen クイーン

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目次

曲の紹介|Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ

  • 曲名:Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)
  • アーティスト:Queen(クイーン)
  • 作詞・作曲:Freddie Mercury(フレディ・マーキュリー)
  • サマリー:
    • 1975年発表のアルバム「A Night at the Opera(オペラ座の夜)」に収録され、シングルとしてもリリースされたクイーンの代表曲。
    • 演奏時間は約6分あり当時では異例で、また曲の内容もバラード、オペラ、ハードロックなど複数のセクションで構成されている。
    • 全英シングルチャートで9週連続1位を記録し世界的な大ヒットとなった。
    • ローリングストーン誌の選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では163位にランキングされたが、2021年度版では17位に選ばれた。
  • 記事参照元:
    • ボヘミアン・ラプソディ-Wikipedia
    • Queen(band)-Wikipedia
  • 原詞引用元:GENIUS: Bohemian Rhapsody

曲について

本作は、約6分にもわたる異例の長尺と、バラード、オペラ、ハードロックといった多様なセクションが一つの楽曲内で展開される独創的な構成が特徴です。

これまでポップソングは3分程度という常識があった当時、ラジオでのオンエアを懸念したスタッフは短縮版のリリースを提案しましたが、バンド側がこれに強く反対。

その結果、フルバージョンでのリリースが実現し、全英シングルチャートで9週連続1位を記録、1975年10月から1976年1月の間に100万枚以上を売り上げ、世界的な大ヒットとなりました。

歌詞の解釈についてはさまざまな説があります。殺人犯の心理を歌っているという説や、フレディ・マーキュリー自身が抱える内面的な葛藤や、同性愛者としての自己受容の物語だという見方もあります。

例えば、バラードセクションの「Mama, just killed a man」という一節は、必ずしも文字通り人を殺したことではなく、自分の中の“偽りの自分”を打ち壊して「本当の自分として生きる」という象徴と解釈されることもあります。

なお、フレディ・マーキュリー本人はこの曲の具体的な意味について多くを語らず、「幻想的な雰囲気を持った曲で、聴く人それぞれが自由に感じてほしい」と話しています。

フレディ・マーキュリー(1946年9月5日~1991年11月24日)は、そのカリスマ性と類まれな表現力で、クイーンの音楽を世界的なものに押し上げました。

彼はバイセクシュアルであることを公には語らなかったものの、晩年にはエイズによってその生涯を閉じています。

1985年の伝説的イベント「ライブ・エイド」でのクイーンのステージも語り草です。

当時クイーンはかつてほどの人気を維持できていませんでしたが、このわずか20分のパフォーマンスで、フレディ・マーキュリーの圧倒的な存在感と歌唱力が再評価されるきっかけとなりました。

このライブの冒頭に演奏された「ボヘミアン・ラプソディ」は、世界中の観客に強烈な印象を残しました。

曲の動画

以下の動画をアップしています。

  • Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)-Queen Official
  • Queen – Bohemian Rhapsody (Live Aid 1985)-Live Aid
Queen - Bohemian Rhapsody (Live Aid 1985)

歌詞の和訳|Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ)

(原詞:太文字)

Bohemian Rhapsody

Is this the real life?
これは現実の世界なの?
Is this just fantasy?
これはただの幻想なの?
Caught in a landslide,
地すべりに遭ったように、
No escape from reality
現実から逃れようがない

Open your eyes,
目を開けて、
Look up to the skies and see
空を見上げ見てごらん

I’m just a poor boy, I need no sympathy
僕はただの貧しい若者、同情なんていらないよ
Because I’m easy come, easy go, *1
ただ気ままに漂ってるだけだから
Little high, little low
少し浮き沈みしながら

Any way the wind blows doesn’t really matter to me,
風がどう吹こうが僕にはたいしたことではないよ、
To me
僕には

2)
Mama, just killed a man *2
ママ、男を殺したんだ
Put a gun against his head, pulled my trigger, *3
銃を頭に当て、自分で引き金を引いたんだ
Now he’s dead
もう男は死んだんだ

Mama, life had just begun
ママ、人生はこれからだった
But now I’ve gone and thrown it all away
だけど僕はもう逝きかけてすべてを捨て去ろうとしてる

Mama, ooh,
ママ、ああ
Didn’t mean to make you cry
泣かせるつもりなんてないんだ
If I’m not back again this time tomorrow,
明日の今頃に僕が戻らなくても
Carry on, carry on as if nothing really matters
何もなかったように過ごして、過ごして行ってね

Too late, my time has come
もう手遅れなんだ、その時がきて
Sends shivers down my spine, *4
心底怖いよ
Body’s aching all the time
いつも全身が痛むんだ

Goodbye, everybody, I’ve got to go
さようなら、みんな、もう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth *5
みんなと別れてもう現実と向き合うよ

Mama, ooh
ママ、ああ
I don’t want to die,
死にたくないよ
I sometimes wish I’d never been born at all
生まれてこなかったらとたまに願うんだ

3)
I see a little sihouetto of a man 
僕には小さな人影が見える
Scaramouche, Scaramouche, will you do the Fandango? *6
スカラムーシュ、スカラムーシュよ、ファンダンゴを踊ってくれる?

Thunderbolt and lightning, very, very frightening me
雷と稲妻が、とても、とても僕を怖がらせるんだ
(Galileo) Galileo, (Galileo) Galileo,
(ガリレオ)ガリレオ、(ガリレオ)ガリレオ、
Galileo,Figaro,magnifico *7
ガリレオ、フィガロ、偉人たち

But I’m just a poor boy, nobody loves me
だけど僕はただの貧しい若者、だれも愛してくれない
He’s just a poor boy from a poor family
彼はただの貧しい若者、貧しい家庭で育った
Spare him his life from this monstrosity *8
彼を救いだしてやれ、この醜怪な人生から

Easy come, easy go, will you let me go?
気ままなだけさ、僕を解放してくれないか
Bismillah! No, we will not let you go   
アラーの名において、だめだ、我らはお前を放さない

(Let him go) Bismillah! We will not let you go
(彼を解放してやれ)アラーの名において、我らはお前を放さない
(Let him go) Bismillah! We will not let you go
(彼を解放してやれ)アラーの名において、我らはお前を放さない
(Let me go) Will not let you go
(解放してくれ)お前を放さない
(Let me go) Will not let you go
(解放してくれ)お前を放さない
(Never, never, never, never let me go) Ah
(絶対、絶対、絶対、絶対、僕を解放してくれない)ああ
No, no, no, no, no, no, no
だめだ、だめだ、だめだ、だめだ、だめだ、だめだ、だめだ

(Oh, mamma mia, mamma mia) Mamma mia, let me go *9
(ああ、なんてこと、なんてこと)なんてことだ、僕を解放してくれ
Beelzebub has a devil put aside for me, for me, for me!
ベルゼブブは僕にある悪魔を憑りつかせた、僕だけに、僕だけに

4)
So you think you can stone me and spit in my eye? *10
だから僕に石を投げたり蔑めるって思うのかい?
So you think you can love me and leave me to die?
だから僕を愛せるし見殺しにもできるって思うのかい?

Oh, baby, can’t do this to me, baby!
ああ、ベイビー、僕にこんなことできないよ、ベイビー!
Just gotta get out, just gotta get right outta here
逃げ出すしかない、ここから抜け出していかなくっちゃ

5)
Nothing really matters, anyone can see
何もたいしたことじゃない、だれにも分かることさ
Nothing really matters
何もたいしたことじゃない
Nothing really matters to me
何もたいしたことじゃない、僕には

Any way the wind blows
風がどう吹いても

キーワード

  • *1 easy come, easy go : 「たやすく手に入るものは、たやすく失う」ですが、ここでは主語が僕なので、そんなことを気にせずに「気ままに生きている」という意味と、前章に空を見上げてとあるので浮雲を連想し、「気ままに漂ってる」としました。
  • *2 killed a man : “a man”は自分が生まれ持った「男(の性)」とし、”killed”は自分から消し去るの意味で「殺した」としました。
  • *3 pulled my trigger : 自分で頭を撃った(おそらく自分の中の男性を消し去るための儀式?)ことを強調したかったので、「自分で引き金を引いた」としました。
  • *4 Sends shivers down my spine : 「(わたしを)怖がらせる;興奮させる」から「心底怖い」としました。
  • *5 leave you all behind : 「(あなた、あなた方)をすべて置き去りにする」を文脈から「みんなとお別れする」としました。
  • *6 Scaramouche : イタリアの即興喜劇(コメディア・デラルテ)の道化役
  • *7 Galileo,Figaro,magnifico : “Galileo“「ガリレオ:16世紀イタリア最初の物理学・天文学者」、”Figaro“「フィガロ:(1778年に書かれた戯曲「フィガロの結婚」をもとに、1786年にモーツァルトが作曲したオペラの主人公(床屋でなんでも屋)」、”magnifico“「貴族、高官、偉人」
  • *8 monstrosity : 「醜いもの、奇怪、奇形」
  • *9 Mamma mia : 「私のお母さん」や「マリアさま」などの意味がありますが、ここでは汎用的な「なんてことだ」としました。
  • *10 spit in my eye :  ”spit in the eye”「~を軽蔑する、侮辱する」

アーティストの紹介|Queen

  • 名前:Queen(クイーン)
  • メンバー:
    • フレディ・マーキュリー Freddie Mercury(ボーカル、ピアノ)
      • (本名:ファルーク・バルサラ、1946年9月5日 – 1991年11月24日)
    • ブライアン・メイ Brian May(ギター、ボーカル)
      • ブライアン・ハロルド・メイ(1947年7月19日生まれ)
    • ロジャー・テイラー  Roger Taylor (ドラム、ボーカル)
      • ロジャー・メドウズ・テイラー (1949年7月26日生まれ)
    • ジョン・ディーコン John Deacon(ベース)
      • ジョン・リチャード・ディーコン(1951年8月19日生まれ)
  • 結成:1970年
  • 結成地:イギリス、ロンドン
  • サマリー:1970年にイギリス・ロンドンで結成され、1980年代にかけて世界的に活躍した。

アーティストの軌跡


Queenは1970年にイギリス・ロンドンで結成され、1980年代にかけて世界的に活躍したロックバンドです。

彼らは、プログレッシブ・ロック、ハード・ロック、ヘビーメタルの影響を受けた初期作品から、次第にアリーナ・ロックやポップ・ロックなど、より幅広いスタイルを取り入れた作品へと進化していきました。

世界中で推定2億5千万枚から3億枚のアルバムを売り上げ、世界で最も成功した音楽アーティストの一つとなっています。

その功績は高く評価され、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」で第52位に選ばれ、2001年にはロックの殿堂入りを果たしました。

さらに2003年には、全メンバーがヒット曲を作曲したことから、全員がソングライターズ・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りする栄誉にも輝いています。

バンドの誕生と発展

Queenの起源は1960年代後半の西ロンドンにさかのぼります。ブライアン・メイとロジャー・テイラーは元々「Smile」というバンドで活動していました。

熱心なファンだったファロック・バルサラ(後のフレディ・マーキュリー)は、彼らにより実験的なステージや録音技術を試すよう勧め、1970年に加入。

バンド名を「Queen」に変更することを提案しました。1971年2月にジョン・ディーコンがベーシストとして加わり、クラシックなラインナップが完成しました。

彼らは1973年に自主制作のデビューアルバム『Queen』をリリース。

1974年の2ndアルバム『Queen II』で初めてイギリスでチャートインを果たし、同年の『Sheer Heart Attack』と1975年の『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』で国際的な成功を収めました。

特に後者に収録された「Bohemian Rhapsody」は、イギリスのシングルチャートで9週連続1位を獲得し、音楽ビデオのフォーマットを普及させることにも貢献しました。

1977年のアルバム『News of the World』には「We Will Rock You」と「We Are the Champions」が収録され、これらはスポーツイベントなどで演奏される定番アンセムとなりました。

1980年代初頭までに、Queenは世界最大級のスタジアム・ロックバンドの一つとなっていました。

変遷と挑戦

活動期間中、バンドは音楽性やプライベートな面での意見の相違を経験しましたが、常に革新的な音楽性と圧倒的なライブパフォーマンスで多くのファンを魅了し続けました。

特にフレディ・マーキュリーの類まれな歌唱力とカリスマ的なステージパフォーマンス、ブライアン・メイの特徴的なギターサウンド、メンバー全員の高い作曲能力によって、唯一無二のバンドとしての地位を確立しました。

1985年のライブ・エイドでのパフォーマンスは、ロック史上最も偉大なライブとして様々な出版物でランク付けされています。1986年8月、マーキュリーはイングランドのネブワースでQueenとしての最後の公演を行いました。

マーキュリーの死とその後

1987年、フレディ・マーキュリーはエイズと診断されました。バンドはさらに2枚のアルバム『The Miracle』(1989年)と『Innuendo』(1991年)をリリースしました。

1991年11月23日、マーキュリーは公にエイズ診断を明かし、翌日、その合併症である気管支肺炎により45歳で亡くなりました。彼のボーカルを含む最後のアルバム『Made in Heaven』は1995年に発売されました。

1997年にディーコンが引退した後も、メイとテイラーは散発的に一緒に活動を続けました。2004年以降は「Queen +」として、ポール・ロジャースやアダム・ランバートといったボーカリストと共にツアーを行っています。

レガシーと近年の動向

Queenは半世紀以上にわたり、ポピュラーカルチャーにおいて世界的な存在であり続けています。1990年にはブリット・アワードでイギリス音楽への顕著な貢献賞を受賞。

2005年には英国作曲家アカデミーからアイヴァー・ノヴェロ賞の優れた楽曲コレクション賞を、2018年にはグラミー生涯功労賞を授与されました。さらに2025年にはポーラー音楽賞を受賞する予定です。

2018年には、フレディ・マーキュリーの人生と彼らの音楽に焦点を当てた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開され、世界的な社会現象となりました。

主演のラミ・マレックはフレディ役の演技でアカデミー主演男優賞を獲得し、映画は4部門で受賞しました。

この映画の成功により、Queenの音楽は新しい世代にも広く受け入れられ、彼らの遺産はさらに強固なものとなりました。

現在もQueenの音楽は世代を超えて愛され続け、彼らの革新的なアプローチと独自のサウンドは、音楽史に永遠に刻まれています。

ディスコグラフィ

代表曲

  • Killer Queen(1974)
  • Bohemian Rhapsody(1975)
  • Somebody to Love(1976)
  • We Will Rock You(1977)
  • We Are the Champions(1977)
  • Don’t Stop Me Now(1979)
  • Another One Bites the Dust(1980)
  • Under Pressure(1981)
  • Radio Ga Ga(1984)
  • I Want to Break Free(1984)
  • The Show Must Go On(1991)

1974年 クイーンⅡ / Queen Ⅱ

1974年 シアー・ハート・アタック / SHEER HERAT ATTACK

1975年 オペラ座の夜 / A Night At The Opera

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