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Ain’t No Sunshine 消えゆく太陽 / Bill Withers ビル・ウィザース

目次

曲の紹介

【曲 名】Ain’t No Sunshine 消えゆく太陽
【アーティスト】Bill Withers ビル・ウィザース
【作詞・作曲】Bill Withers ビル・ウィザース
【概 要】1971年5月にビル・ウィザースが、アルバム「Just as I Am」に収録し、同年6月シングルリリースした楽曲(邦題:消えゆく太陽)

米国R&Bチャートで6位、ビルボードホット100チャートで3位を記録するヒットとなり、テンプテーションズをはじめ多くのアーティストがカバーをしている。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では280位にランキングされている。

【記事参照元】: Ain’t No Sunshine-Wikipedia
【原詞引用元】:Bill Withers – Ain’t No Sunshine Lyrics – Genius

曲の解釈

この曲は、ウィザースがまだ31歳でボーイング747のトイレを作る工場で働いている時に、1962年公開のアメリカ映画「Days of Wine and Roses(酒とバラの日々)」にインスピレーションを受けてつくられたと言われています。

歌詞の内容は、主人公が若い娘を恋人(あるいは妻)にしたのはいいけれど、彼女はいつも家を留守にして出て行ってしまう。
この主人公は、そんな彼女に腹を立てるどころか「彼女がいなくなったら毎日が暗闇だ」とただ嘆いているストーリーです。

古くからのブルースに出てくる「情けない男の悲哀」が感じられて、曲調はブルースではありませんが、まさに「ブルース」の名曲だなと思います。

動画は以下をアップしています。
・1971年シングル「Ain’t No Sunshine」バージョン
・TV動画(Old Grey Whistle Test, UK, 1972)
・エヴァ・キャシディ カバー(アルバム「I CAN ONLY BE ME」バージョン)
・Buddy Guy(バディ・ガイ)&Tracy Chapman(トレーシー・チャップマン)カバー(バディ・ガイアルバム「Bring ‘Em In」バージョン)

Bill Withers - Ain't No Sunshine (Old Grey Whistle Test, 1972)
Eva Cassidy - Ain't No Sunshine

歌詞の和訳

(原詞:太文字)

Ain’t No Sunshine

Ain’t no sunshine when she’s gone *1
彼女がいなくなると陽も消えちまう
It’s not warm when she’s away *2
彼女がいないと温もりも消える
Ain’t no sunshine when she’s gone
彼女がいなくなると陽も消えちまう
And she’s always gone too long
そしていつも長い間いなくなる
Anytime she goes away *3
彼女がいなくなれば、いつも

2)
Wonder this time where she’s gone
今度はどこへ行くのか
Wonder if she’s gonna stay
それとも残ってくれるのか
Ain’t no sunshine when she’s gone
彼女がいなくなると陽も消えちまうし
And this house just ain’t no home
この家はもう家じゃなくなっちまう
Anytime she goes away
彼女がいなくなれば、いつも

And I know, I know, I know, I know
それはわかってる、、、
I know, I know, I know, I know
わかってる、、、
I know, I know, I know, I know
わかってる、、、
I know, I know, I know, I know
わかってる、、、
I know, I know, I know, I know
わかってる、、、
I know, I know, I know, I know
わかってる、、、
I know, I know
わかってる、
Hey, I ought to leave the young thing alone *4
ああ、若い娘には手を出すべきではなかったと
But ain’t no sunshine when she’s gone
だけど、彼女がいなくなると陽も消えちまう

3)
Ain’t no sunshine when she’s gone
彼女がいなくなると陽も消えちまう
Only darkness everyday
毎日がただの暗闇だ
Ain’t no sunshine when she’s gone
彼女がいなくなると陽も消えちまうし
And this house just ain’t no home
この家はもう家じゃなくなっちまう
Anytime she goes away
彼女がいなくなれば、いつも

Anytime she goes away
彼女がいなくなれば、いつも
Anytime she goes away
彼女がいなくなれば、いつも
Anytime she goes away
彼女がいなくなれば、いつも

キーワード

*1 Ain’t:”are not”の略で、否定を強調するスラングなので、「~ちまう」とスラング的に訳しました。

*2 she’s away:”be away”は「ある場所から離れる」意味なので、「彼女がいないと」としました。

*3 Anytime she goes away:直訳では「彼女が去って行っているいつの時も」なので、「彼女がいなくなれば、いつも」としました。

*4 young thing:「若者」「若い人(女性)」

アーティストの紹介

【名 前】Bill Withers ビル・ウィザース
【本 名】William Harrison Withers Jr. ウィリアム・ハリソン・ウィザース・ジュニア
【生 誕】1938年7月4日
【出身地】米国、ウェストバージニア州
【概 要】ビル・ウィザースは、アメリカの音楽史に残る多くのヒット曲を生み出したシンガーソングライターであり、そのキャリアは1960年末から1985年までの約18年間にわたる。
彼は3度のグラミー賞を受賞し、2015年に「ロックの殿堂」入りをはたしている。

代表作として「Ain’t No Sunshine」(1971年)、「Lean on Me」(1972年)、「Lovely Day」(1977年)、「Just the Two of Us」(1980年)などがある。

早年期とキャリアの始まり

ビル・ウィザースは、ウェストバージニア州スラブフォークの小さな炭鉱町に、6人兄弟の末っ子として生まれた。
彼が13歳の時に父親が亡くなり、その後母親の家族に育てられた。

17歳でアメリカ海軍に入隊し、9年間の軍務を経ながら音楽に興味を持つようになった。
1965年に軍を退役した後、1967年にロサンゼルスに移住し、本格的な音楽キャリアをスタートさせた。

音楽キャリアの成功

ビル・ウィザースのデビューアルバム「Just As I Am」(1971年)は、ブッカー・T・ジョーンズのプロデュースにより、「Ain’t No Sunshine」や「Grandma’s Hands」などが収録され、後に彼の代表曲となり、「Ain’t No Sunshine」で、初のグラミー賞を手にした。

1972リリースのアルバム「Still Bill」は、後に彼の代表曲の一つとなる「Lean on Me」が収録され、この曲は全米チャートで1位を獲得した。

また、同アルバムの収録曲「Use Me」も大ヒットし、彼のキャリアを確固たるものにした。

後年と音楽業界への不満

1975年、ビル・ウィザースはコロンビア・レコードと契約したが、レーベルとの間には次第に軋轢が生じた。
彼の音楽スタイルに対するレーベルの干渉に嫌気がさし、1985年には音楽業界から事実上引退した。
その後も、彼の音楽は再評価され続け、リミックスやコンピレーションがリリースされるなど、その影響力は色あせることがなかった。

栄誉と晩年

ビル・ウィザースは2005年にソングライターの殿堂入りを果たし、2015年にはロックの殿堂入りを果たした。

2020年3月30日、ビル・ウィザースは心不全のため81歳でこの世を去ったが、その音楽は今もなお、多くの人々に影響を与え続けている。
そして彼の音楽は、時代を超えて多くのアーティストによってカバーされ、世界中のリスナーに愛され続けている。

アルバムの紹介

1971年 Just as I Am

1973年 Live at Carnegie Hall

1980年 The Best of Bill Withers

1981年 Bill Withers’ Greatest Hits

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