曲の紹介「Desperado デスペラード」
インフォメーション
- 曲名:Desperado
- アーティスト:トEagles (イーグルス)
- 作詞・作曲:
- Don Henley(ドン・ヘ ンリー)
- Glenn Frey(グレン・フライ)
- サマリー:
- この曲は、1973年にアルバム「Desperado」でリリースされた。
- Eaglesの代表曲の一つでリンダ・ロンシュタットやカーペンターズなど、様々なアーティストがカバーしている。
- ローリング・ストーン誌の「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)」において494位にランクインした。
- 記事参照元::
- Desperado (Eagles song)-Wikipedia
- イーグルス-Wikipedia
- 原詩引用元:
- Eagles–Desperado Lyrics-Genius
曲について
「デスペラード(ならず者)」は、アメリカ西部開拓時代のカウボーイをテーマにしており、自由な生き方を求めながらも社会との摩擦に苦しむ人物の心情が、彼へ向けてのメッセージとして描かれています。
歌詞は、Don Henley(ドン・ヘ ンリー)が、友人に向けたメッセージをベースとして作詞しました。
確かに、Desperado(ならず者、無法者)ときつい調子で呼び掛けてるにもかかわらず、その友達に愛情をもって、もっと正気になれよ、自分の殻から抜け出せよと、心から願っている様子が伺えます。
この曲は、1973年リリースのアルバム「Desperado(ならず者)」に収録されましたが、シングルカットはされませんでした。
しかし、その後リンダ・ロンシュタットやカーペンターズなど多くのアーティストがカバーし、彼らの代表作の一つとなりました。(カーペンターズの邦題は「愛は虹の色」)
イーグルスは、リンダ・ロンシュタットのバックバンドだったメンバーが集まり結成されました。
そのためでしょうか?、リンダ・ロンシュタットの歌が曲調に合っていてとても素晴らしいです。
曲の動画
以下の動画をアップしています。
- Desperado (Live at The Forum, Los Angeles, CA, 10/21/1976) (2018 Remaster)
- Eagles – Desperado (Live from Melbourne) (Official Video) [4K]
- Desperado (Live at Television Center Studios, Hollywood, CA 4/24/1980) by Linda Ronstadt 公式アーティストチャンネル
- Desperado by Carpenters 公式アーティストチャンネル
歌詞の和訳「Desperado デスペラード」
(原詞:太文字)
Desperado
Desperado, why don’t you come to your senses *1
はぐれ者よ、なぜ正気にもどらないんだ
You been out ridin’ fences for so long now *2
君はずいぶん長くフェンスから出てこなかったな
Oh you’re a hard one, and I know that you’ve got your reasons
ああ頑固な奴だな、お前にも事情があったことは知ってるさ
These things that are pleasing you can hurt you somehow *3
そんなことを楽しんでいたら、何かしら痛い目にあうぞ
Don’t you draw the queen of diamonds boy, *4
ダイヤのクイーンは引くな
She’ll beat you if she’s able *5
彼女がその気になれば君にはかなわない
You know the queen of hearts is always your best bet
ハートのクイーンがいつも最高の手なんだ
Now it seems to me some fine things have been laid upon your table
今思えば、君のテーブルの上にはいい手が揃っていたのに
But you only want the ones that you can’t get
君は手にできない物ばかり欲しがる
2)
Desperado, oh you ain’t gettin’ no younger
はぐれ者よ、もう若くはないだろ
Your pain and your hunger, they’re driving you home
痛みや、飢えが君を家へ追い詰めるぞ
And freedom, oh freedom, well that’s just some people talkin’
そして自由、ああ自由と、そう言うやつらもいるけど
Your prison is walkin’ through this world all alone
君の牢獄はこの世界を一人で歩くことさ
Don’t your feet get cold in the wintertime
冬になっても足が冷えないだろう
The sky won’t snow and the sun won’t shine
空は雪を降らせないし太陽は輝かない
It’s hard to tell the night time from the day
昼から夜への変わり目もわからない
You’re losin’ all your highs and lows*6
君は感情のすべてを失ってる
Ain’t it funny how the feeling goes away
気持ちが消えていくなんておかしくないか
3)
Desperado, why don’t you come to your senses
はぐれ者よ、なぜなぜ正気にもどらないんだ
Come down from your fences, open the gate
自分のフェンスから降りて扉を開けるんだ
It may be raining, but there’s a rainbow above you
雨が降っていても、君の上には虹が出てる
You better let somebody love you
誰かに愛されたほうがいい
You better let somebody love you
誰かに愛されたほうがいい
Before it’s too late
手遅れになる前に
キーワード
- *1 Desperado : 「無法者、ならず者」の意味で、主には西部開拓時代の強盗を指します。ここでは、社会から孤立した人、アウトロー、一匹狼を表す「はぐれ者」としました。
- *2 You been out ridin’ fences: be out ridin’ fenceは、「馬に乗って柵を見廻りに出かける」というカーボーイの仕事のことで、西部開拓時代を連想させます。
- *3 pleasing you:「(お前を)喜ばせる」「(お前を)楽しませる」
- *4 Don’t you:~するな(命令形)
- *5 she’ll beat you if she’s able:”彼女がもしやろうと思えば、あなたを打ちのめす”から「彼女がその気になれば、君にはかなわない」としました。
- *6 highs and lows:「(感情の)起伏」から「感情のすべて」としました。
アーティストの紹介「Eagles イーグルス」
インフォメーション
- 名前:イーグルス(Eagles )
- 初期メンバー:(名前・担当パート・加入年)
- ドン・ヘンリー(Don Henley) Vo. Ds 1971年 –
- グレン・フライ(Glenn Frey) Vo.Gt.Key 1971年 – 2016年
- ランディ・マイズナー(Randy Meisner)Vo.Bs. 1971年-1978年
- バーニー・レドン(Bernie Leadon) Vo.Gt. 1971年-1975年
- ドン・フェルダー(Don Felder) Gt.Vo. 1973年 -2000年
- ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)Vo.Gt 1975年-
- 結成:1971年 – 1980年 /1994年 – 2016年 /2017年 –
- 結成地:アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス
- サマリー:
- 1971年リンダ・ロンシュタットのバックバンドが編成され、そのメンバー中の、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ランディ・マイズナー、バーニー・レドンの4人がイーグルスとして「アサイラム・レコード(ロンシュタットの所属レーベル)」からデビューした。
アーティストの軌跡
イーグルスは、1971年にアメリカのロサンゼルスで結成されたロックバンドで、特にカントリーロックの分野で多大な影響を与えた存在です。
彼らの音楽スタイルは、フォーク、カントリー、ポップス、ロックといったさまざまなジャンルが融合しているのが特徴で、特に西海岸の音楽シーンを象徴する存在とされています。
「イーグルス」が、1972年リリースしたデビューシングル曲の「Take It Easy(テイク・イット・イージー)」は、当時メンバーのグレン・フライが住んでいたアパートにジャクソン・ブラウンも住んでいて、二人が共作しました。
「テイク・イット・イージー」は、1972年ビルボードホット100で12位のヒットとなり、続く「魔女のささやき(Witchy Woman)」も全米ヒットとなりました。
2ndアルバム「ならず者(Desperado)」、3rdアルバム「オン・ザ・ボーダー」を経て、1975年にリリースしたアルバム「呪われた夜(One Of These Nights)」が大ヒットとなりました。
また、同年リリースした初のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ 1971-1975」は全米歴代で最も売れたアルバムとなりました。
このころバンド内の軋轢によりバーニー・レドンが脱退し、代わりのギタリストとしてジョー・ウォルシュが加入しました。
1976年のアルバム「ホテル・カリフォルニア(Hotel California)」は、彼らの代表作となり、ロック史に名を刻む名盤となりました。
1979年にアルバム「ロング・ラン(The Long Run)」を発表しましたが、その後バンド内の不仲や曲作りの難航などにより1982年に解散しました。
その後、1994年に再結成、解散を経て現在に至っており、音楽界における彼らの影響力、独創性、そして持続可能性の象徴として、今なお注目を集めています。
イーグルスは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第75位。そして、ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」に選ばれており、今もなおアメリカの音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。
ディスコグラフィ
- オリジナル・アルバム
- 『イーグルス・ファースト』 – Eagles(1972年)※全米22位
- 『ならず者』 – Desperado(1973年)※全米41位
- 『オン・ザ・ボーダー』 – On The Border(1974年)※全米17位
- 『呪われた夜』 – One Of These Nights(1975年)※全米1位
- 『ホテル・カリフォルニア』 – Hotel California(1976年)※全米1位
- 『ロング・ラン』 – The Long Run(1979年)※全米1位
- 『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』 – Long Road Out Of Eden(2007年)※全米1位
- ライブ・アルバム
- 『イーグルス・ライヴ』 – Eagles Live(1980年)※全米6位
- 『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』 – Hell Freezes Over(1994年)※全米1位
- 『ライヴ・フロム・ザ・フォーラム 2018』 – ‘Live From The Forum MMXVIII(2020年)
- コンピレーション・アルバム
- 『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』 – Their Greatest Hits 1971-1975(1976年)※全米1位
- 『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』 – Greatest Hits Volume 2(1982年)※全米52位
- 『ベスト・オブ・イーグルス』 – The Best Of Eagles(1985年)
- 『ヴェリー・ベスト・オブ・イーグルス』 – The Very Best Of The Eagles(1994年)
- 『イーグルス・ヒストリーBOX 1972~1999』 – Selected Works 1972-1999(2000年)※全米109位、未発表およびライブ音源含む
- 『ベスト・コレクション』 – The Complete Greatest Hits(2003年)※全米3位、
- 『トゥ・ザ・リミット:エッセンシャル・コレクション』 – To The Limit: The Essential Collection(2024年)
- シングル
- 「テイク・イット・イージー」 – “Take It Easy”(1972年)※全米12位
- 「魔女のささやき」 – “Witchy Woman”(1972年)※全米9位
- 「愛のやすらぎ」 – “Peaceful Easy Feeling”(1972年)※全米22位
- 「テキーラ・サンライズ」 – “Tequila Sunrise”(1973年)※全米64位
- 「アウトロー・マン」 – “Outlaw Man”(1973年)※全米59位
- 「誓いの青空」 – “Already Gone”(1974年)※全米32位
- 「ジェームス・ディーン」 – “James Dean”(1974年)※全米77位
- “The Best Of My Love”(1974年)※全米1位
- 「呪われた夜」 – “One Of These Nights”(1975年)※全米1位
- 「いつわりの瞳」 – “Lyin’ Eyes”(1975年)※全米2位
- 「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」 – “Take It To The Limit”(1975年)※全米4位
- 「ニュー・キッド・イン・タウン」 – “New Kid In Town”(1976年)※全米1位
- 「ホテル・カリフォルニア」 – “Hotel California”(1977年)※全米1位
- 「駆け足の人生」 – “Life In The Fast Lane”(1977年)※全米11位
- 「二人だけのクリスマス」 – “Please Come Home For Christmas”(1978年)※全米18位
- 「ハートエイク・トゥナイト」 – “Heartache Tonight”(1979年)※全米1位
- “The Long Run”(1979年)※全米8位
- 「言いだせなくて」 – “I Can’t Tell You Why”(1980年)※全米8位
- “Seven Bridges Road”(1980年)※全米21位
- “Get Over It”(1994年)※全米31位
- “Hole In The World”(2003年)※全米69位
- “How Long”(2007年)※全米101位
- “Busy Being Fabulous”(2008年)
- “What Do I Do With My Heart”(2008年)
引用:イーグルス-Wikipedia
1972年 イーグルス・ファースト / Eagles
1973年 ならず者 / Desperado
1974年 オン・ザ・ボーダー / On the Border
1975年 呪われた夜 / One of These Nights
1976年 イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975 / Their Greatest Hits 1971-1975
1976年 ホテル・カリフォルニア / Hotel California
19791年 ロング・ラン / The Long Run
2003年 イーグルス・ベスト・コレクション / The Very Best of the Eagles