曲の紹介「Dream On ドリーム・オン」
インフォメーション
- 曲名:Dream On ドリーム・オン
- アーティスト:Aerosmith エアロスミス
- 作詞・作曲:Steven Tyler スティーヴン・タイラー
- リリース:1973年デビューアルバム「Aerosmith エアロスミス」に収録、リリース
- サマリー:
- 当初はそれほどの反響ではなかったが、1975年に曲をリメイクしてアルバムを再リリースしてから、ボストンのラジオ局からヒットしていき、US Billboard 200 album chart in 1976(全米ビルボードアルバム200)で21位を記録し、彼らの最初の大ヒット曲となった。
- classic rock radio staple「クラッシック・ロックラジオの定番」とも呼ばれるようになった。
- ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では172位にランキングされている。
- 記事参照元:
- Dream On (Aerosmith song) -Wikipedia
- Aerosmith-Wikipedia
- 原詞引用元:Dream On-Genius
曲について
「ドリーム・オン」は、人生の深遠なテーマを歌い上げたバラードで、人生の儚さと、夢を追い続けることの大切さを歌っています。
歌詞の内容は、歳を重ねた主人公が説くように人生について語っています。
無情にも過ぎ去っていく「時、時間」は、だれにも平等に負わされた「罪」と言っています。
過ぎ去る時間に抗うことはできないけれど、「だからこそ、今この瞬間を精一杯生きよう。明日はどうなるかわからないのだから」と、聴く人の背中を押してくれます。そして、「夢を見続けろ、叶うその日まで」と、力強く語りかけます。
わたしもそうですが、年齢を重ねるごとに、この歌詞の持つ意味がより深く理解できるようになります。若い頃には気づかなかった時間の尊さ、そして夢を追い続けることの素晴らしさを、改めて感じさせてくれます。私も死ぬまで夢を追って行きたいと思います。
そして驚くべきことに、スティーヴン・タイラーはこの歌詞を14歳の時に書き上げました。若くして人生の真理に触れていた彼は、きっと幼い頃から多くの本を読み、人生について深く考えていたのでしょうね。
歌詞を改めて紐解くと、この曲の素晴らしさを再認識できます。ぜひ、歌詞をじっくりと味わいながら、ミュージックビデオをご覧ください。
「ドリーム・オン」は、単なるロックバラードではなく、夢と希望を歌い、聴く人の心に深く響く、時代を超えた名曲です。
曲の動画
以下の動画をアップしています。
- Aerosmith – Dream On (Audio) by Aerosmith 公式アーティストチャンネル
- Aerosmith – Dream On (Live At Capitol Center, Largo, MD / November 9, 1978) by Aerosmith 公式アーティストチャンネル
歌詞の和訳「Dream On ドリーム・オン」
(原詞:太文字)
Dream On
Every time that I look in the mirror
鏡の中をのぞき込むたび
All these lines on my face getting clearer
顔中のしわが目立ってきてる
The past is gone
過去はもう無くなり
It went by like dusk to dawn
夕暮れがすぐ夜明けになるように過ぎ去った
Isn’t that the way? *1
そういうもんだろ?
Everybody’s got their dues in life to pay, yeah *2
誰もが人生には払うべきものがある、そうさ
I know nobody knows
誰も知らないのさ
Where it comes and where it goes *3
時はどこからきて、どこへ向かうのか
I know it’s everybody’s sin
時は誰もが負う罪なのさ
You got to lose to know how to win
勝ち方を知るためには負けないといけない
2)
Half my life’s in books’ written pages
俺の人生の半分は、本に書かれたページの中にある
Lived and learned from fools and from sages
愚者からも、賢者からも学んで生きてきた
You know it’s true
ほんとうなんだ
All the things come back to you
全てのことは自分に返ってくる
Sing with me, sing for the year
共に歌おう、その年のために歌おう
Sing for the laughter and sing for the tear
笑顔のために歌おう、涙のために歌おう
Sing with me, if it’s just for today *4
共に歌おう、今日のためだけになっても
Maybe tomorrow the good Lord will take you away
明日は神に召されるかもしれないから
Sing with me, sing for the year
共に歌おう、その年のために歌おう
Sing for the laughter and sing for the tear
笑顔のために歌おう、涙のために歌おう
Sing with me, it’s just for today
共に歌おう、今日のためだけに
Maybe tomorrow the good Lord will take you away
明日は神に召されるかもしれないから
Dream on, dream on, dream on
夢をずっと、夢をずっと、夢をずっと
Dream until your dreams come true
見続けるんだ、夢が叶うまで
Dream on, dream on, dream on
夢をずっと、夢をずっと、夢をずっと
Dream until your dreams come true
見続けるんだ、夢が叶うまで
Dream on, dream on
夢をずっと、夢をずっと
Dream on, dream on
夢をずっと、夢をずっと
Dream on, dream on
夢をずっと、夢をずっと
Dream on
夢をずっと
AH!
アー!
Sing with me, sing for the year
共に歌おう、その年のために歌おう
Sing for the laughter and sing for the tear
笑顔のために歌おう、涙のために歌おう
Sing with me, it’s just for today
共に歌おう、今日のためだけに
Maybe tomorrow the good Lord will take you away
明日は神に召されるかもしれないから
Sing with me, sing for the year
共に歌おう、その年のために歌おう
Sing for the laughter and sing for the tear
笑顔のために歌おう、涙のために歌おう
Sing with me, it’s just for today
共に歌おう、今日のためだけに
Maybe tomorrow the good Lord will take you away
明日は神に召されるかもしれないから
キーワード
- *1. Isn’t that the way?: “That is the way”は慣用的に「よくあること」から「そういうもんだろ?」としました。
- *2. dues:「会費」「料金」「使用料」から、「払うべきもの」としました。
- *3. Where it comes and where it goes: ここの”it”は前文の”past”「時」と解して訳しました。またこの「時」はこの曲の重要なテーマであると思います。
- *4. if it’s just for today: 直訳では「それ(時)は、今日だけになるかもしれない」から「今日のためだけになっても」としました。
アーティストの紹介「Aerosmith エアロスミス」
インフォメーション
- 名前:Aerosmith(エアロスミス)
- メンバー:
- スティーヴン・タイラー(Steven Tyler) ボーカル、ハーモニカ、ピアノ
- ジョー・ペリー(Joe Perry)ギター
- トム・ハミルトン(Tom Hamilton) ベース
- ジョーイ・クレイマー(Joey Kramer) ドラム
- ブラッド・ウィットフォード(Brad Whitford) ギター
- 生誕:1970年
- 出身地:アメリカ、ボストン
- 公式サイト:https://www.aerosmith.com/
- サマリー:
- エアロスミスは、1970年ボストンで結成されたアメリカのロックバンド。
- 幾度かのメンバーの脱退や復帰を経ながらも、デビュー当時のオリジナルメンバーで現在も活動を続け、長年にわたり第一線で活躍し、現在も多くのファンを魅了し続けている。
アーテイストの軌跡
1973年にリリースされたファーストアルバム「野獣生誕 Aerosmith」は、当初は評価が低く、レコード会社との契約も危ぶまれる状況でした。しかし、シングルカットされた「ドリーム・オン」が徐々に人気を集め、3年後にはビルボード誌で6位のヒットとなり、アルバムも21位に達しました。
1974年にリリースされたセカンドアルバム「飛べ!エアロスミス Get Your Wings」は、1年以上にわたりビルボード200にランクインするロングヒットとなりました。
1975年にリリースされたサードアルバム「闇夜のヘヴィ・ロック Toys in the Attic」では、「ウォーク・ディス・ウェイ Walk This Way」や「スウィート・エモーション Sweet Emotion」がヒットし、ビルボード200で11位を記録、初のプラチナディスクを獲得しました。
1976年には全米ツアーを開催し、5月にリリースされた4枚目のアルバム「ロックス Rocks」は、ビルボード200で3位を記録。アルバムからシングル・カットされた「ラスト・チャイルド Last Child」、「ホーム・トゥナイト Home Tonight」、「バック・イン・ザ・サドル Back in the Saddle」もヒットしました。
この時期、エアロスミスは世界で最も人気のあるハードロックバンドの一つとなりました。
1979年、ジョー・ペリーが薬物依存やスティーヴン・タイラーとの確執により脱退、1981年にはブラッド・ウィットフォードも脱退しました。
1982年に7枚目のアルバム「Rock in a Hard Place」をリリースし、ゴールドディスクは獲得しましたが、以前のようなヒットには至りませんでした。
1984年、ジョーとブラッドが復帰し、バンドはドラッグやアルコールとの決別、マネジメントの刷新などを行い、ツアーを再開しました。
1986年、ラップグループRun-D.M.C.とのコラボレーションで「Walk This Way」をリメイクし、ビルボードHOT100で4位を記録しました。
1987年にリリースされた9枚目のアルバム「パーマネント・ヴァケイション Permanent Vacation」は、ビルボード200で11位を記録し、見事なカムバックを果たしました。
1989年にリリースされた10枚目のアルバム「パンプ Pump」は、ビルボード200で5位を記録し、アメリカで700万枚、世界で1100万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
1990年にはグラミー賞を初受賞しました。
1998年には、映画「アルマゲドン Armageddon」のサウンドトラック「ミス・ア・シング I Don’t Want to Miss a Thing」が初の全米ナンバーワンヒットを達成しました。
2001年には、ロックの殿堂入りを果たしました。
エアロスミスは、長いキャリアの中で数々の栄誉と成功を収めています。彼らの音楽は世代を超えて愛され、そのサウンドやステージパフォーマンスは多くのファンにとって不朽のものとなっています。彼らは、世界のロックシーンで常に存在感を示し続け、数々の金字塔を打ち立てました。
ディスコグラフィ
代表曲・アルバム
- 代表曲
- 1973年:Dream On ドリーム・オン
- 1975年:Walk This Way ウォーク・ディス・ウェイ
- 1975年:Sweet Emotion スウィート・エモーション
- 1976年:Back in the Saddle バック・イン・ザ・サドル
- 1977年:Draw the Line ドロー・ザ・ライン
- 1978年:Come Together カム・トゥゲザー
- 1987年:Dude (Looks Like a Lady) デュード
- 1987年:Angel エンジェル
- 1989年:Love in an Elevator ラヴ・イン・アン・エレベーター
- 1989年:Janie’s Got a Gun ジェイニーズ・ガット・ア・ガン
- 1993年:Livin’ on the Edge リヴィン・オン・ジ・エッジ
- 1993年:Cryin’ クライン
- 1993年:Crazy クレイジー
- 1998年:I Don’t Want to Miss a Thing ミス・ア・シング
- 代表アルバム
- 1973年:Aerosmith 野獣生誕
- 1974年:Get Your Wings 飛べ!エアロスミス
- 1975年:Toys in the Attic 闇夜のヘヴィ・ロック
- 1976年:Rocks ロックス
- 1977年:Draw the Line ドロー・ザ・ライン
- 1979年:(Night in the Ruts ナイト・イン・ザ・ラッツ
- 1982年:Rock in a Hard Place 美獣乱舞
- 1985年:Done with Mirrors ダン・ウィズ・ミラーズ
- 1987年:Permanent Vacation パーマネント・ヴァケイション
- 1989年:Pump パンプ
- 1993年:Get a Grip ゲット・ア・グリップ
- 1997年:Nine Lives ナイン・ライヴズ
- 2001年:Just Push Play ジャスト・プッシュ・プレイ
- 2004年:Honkin’ on Bobo ホンキン・オン・ボーボゥ
- 2012年:Music from Another Dimension! ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション
スタジオ・アルバム
1973年 野獣生誕 / Aerosmith
1974年 飛べ!エアロスミス / Get Your Wings
1975年 闇夜のへヴィ・ロック / Toys in the Attic
1976年 ロックス / Rocks
1977年 ドロー・ザ・ライン / Draw the Line
1979年 ナイト・イン・ザ・ラッツ / Night in the Ruts
1987年 パーマネント・ヴァケイション / Permanent Vacation
1989年 パンプ / Pump
1993年 ゲット・ア・グリップ / Get a Grip
1997年 ナイン・ライヴス
2001年 ジャスト・プッシュ・プレイ / Just Push Play
2004年 ホンキン・オン・ボーボゥ / Honkin’ on Bobo
ライブ・アルバム
1978年 ライヴ・ブートレッグ / Live! Bootleg
1998年 ア・リトル・サウス・オブ・サニティ / A Little South of Sanity
ベスト・アルバム
2002年 アルティメイト・エアロスミス・ヒッツ / O,Yeah!The Ultimate Aerosmith Hits
2023年 グレイテスト・ヒッツ(日本限定)