曲の紹介(Go Your Own Way オウン・ウェイ)
【曲名】Go Your Own Way (オウン・ウェイ)
【アーティスト】Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)
【作詞・作曲】Lindsey Buckingham(リンジー・バッキンガム)
【概要】
1976年にシングルリリースされ、1977年11枚目のアルバム”Rumours「噂」”に収録された。
この曲はバンドで初めてアメリカのヒットチャートでトップ10入りをはたした。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では119位にランキングされている。
【記事参照元】Go Your Own Way -Wikipedia
【原詞引用元】Fleetwood Mac–Go Your Own Way Lyrics-Genius
曲の解釈
この曲は、アルバム「噂」の中でも一番好きで、歌詞も「わが道を行け」と言っていて、とてもかっこいい曲だと思っていました。
しかし内容は、自分から離れていく女性に対して、「可愛さ余って憎さ百倍」ではありませんが、本心は離したくないけど出ていくのなら「好きにしろ、いつからそんな尻軽女になったんだ」と言っているように思えます。
これはWikipediaによると、この曲の作者のリンジー・バッキンガム(LeadVo.&Gt.)とスティーヴィー・ニックス (Vo.)は、バンド加入前からのカップルでしたがこの「噂」が出る当時は、もはや破局を迎えていたようです。
つまり、この曲はリンジー・バッキンガムがスティーヴィー・ニックス に個人的な当てつけで作ったようです。
スティーヴィーが”Packing up, shacking up’s all you wanna do“「荷物をまとめ、同棲するのが君のしたいことすべて」の歌詞を削除してほしいとリンジーに頼んだようですが、頑として聞き入れて貰えなかったそうです。
このことは、後にスティーヴィーがローリングストーン誌に語ったことによると「まるで、違う男を求めているような表現だ」とリンジーに抗議したと言っています。
そしてステージでの演奏でこの箇所が来るたびに冗談でしょうが「彼のところへいき、殺してやりたかった」と言っています。
歌詞の内容や歌のバックボーンが分かって聴くと、ますます興味深い名曲だなと思います。
歌詞の和訳(Go Your Own Way オウン・ウェイ)
(原詞:太文字)
Go Your Own Way
Loving you isn’t the right thing to do
君を愛することは正しいことじゃない
How can I ever change things that I feel?
どうすれば自分の気持ちを変えられるのか?
If I could, maybe I’d give you my world *1
できるなら、おれは君にすべてを捧げるだろう
How can I when you won’t take it from me? *2
どうすればいいんだ、君が受けとろうとしないのに
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
You can call it another lonely day *3
今日も孤独な一日だったと言えるさ
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
2)
Tell me why everything turned around
教えてくれ、なぜすべてが逆になってしまったんだ
Packing up, shacking up’s all you wanna do *4
荷物をまとめ、同棲するのが君のしたいことすべて
If I could, baby, I’d give you my world
できるなら、ベイビー、おれの世界すべてを君に捧げたい
Open up, everything’s waiting for you
心を開きなよ、何でも君のお望み通りさ
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
You can call it another lonely day
今日も孤独な一日だったと言えるさ
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
You can call it another lonely day
今日も孤独な一日だったと言えるさ
You can go your own way, go your own way
自分の道を行けばいい、自分の道を行きな
You can call it another lonely day
今日も孤独な一日だったと言えるさ
You can go your own way
自分の道を行けばいい
You can call it another lonely day
今日も孤独な一日だったと言えるさ
You can go your own way
自分の道を行けばいい
キーワード
*1. I’d give you my world: ”give the world”「どんな犠牲を払っても」から「君にすべてを捧げる」としました。
*2. when you won’t take it: 直訳では「君はそれを受取ろうとしない時(とすると)」ですが、文脈から「君が受け取ろうとしないのに」としました。
*3. You can call it another lonely day: 直訳では「別の(今日も)孤独な日と呼べる」を文脈から「今日も孤独な一日だったと言えるさ」としました。
*4. Packing up, shacking up: packing up:「荷物をまとめる」、shacking up:「同棲する」
アーティストの紹介(Fleetwood Mac フリートウッド・マック)
【バンド名】Fleetwood Mac (フリートウッド・マック)
【結成】1967年
【結成地】英国・ロンドン
【メンバー】
1970年-1974年 初期メンバー:加入期間
ピーター・グリーン(Gt.) :1967-1971
ジェレミー・スペンサー(Gt.&Vo.): 1967-1971
ジョン・マクヴィー (Bass)1967-
ミック・フリートウッド (Grums)1967-
1975年- 全盛期メンバー : 加入期間
スティーヴィー・ニックス (Vo.):1974-1991,1993,1997-
リンジー・バッキンガム(Gt.&Vo.): 1974-1987, 1993, 1997-2018
ジョン・マクヴィー (Bass) :1967-1995, 1997-
クリスティン・マクヴィー (Key.&Vo.) 1970-1995, 1997-1998, 2014-2022
ミック・フリートウッド (Drums) :1967-1995, 1997-【活動期間】1967年 –
1970年-1974年 初期
1967年ピーター・グリーン(Gt.)とミック・フリートウッド(Drums)が中心となって「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」というバンド名で活動を始める。
演奏はピーターのギターを前面に押し出したブルース・ロックで、1枚目のアルバム「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」は注目を浴びた。
同年リリースしたシングル「ブラック・マジック・ウーマン」は後にサンタナがカバーして大ヒットした。
その後、体調面で不安定だったピーター・グリーンが脱退し、そのあとを引き継いでバンドをリードしていたジェレミー・スペンサーもバンドを離れた。
その後、ボブ・ウェルチ(Gt.)、ジョン・マクヴィーの妻のクリスティン・マクヴィー(Key.&Vo.)が加入して3枚の優れたアルバムをリリースし、60年代のブルース・ロックからポップ・ロックへと変わっていった。
しかし、1974年に活動拠点をイギリスからアメリカへ移した直後、バンドをリードしていたボブ・ウェルチが脱退した。
1975年- 全盛期
1974年「バッキンガム・ニックス」という名前で活動していたリンジー・バッキンガム(Gt.&Vo.)とスティーヴィー・ニックス (Vo.)が加入した。
1975年10thアルバム「ファンタスティック・マック」をリリースし、全米1位を獲得した。
1977年11thアルバム「噂」はシングル・カットされた「オウン・ウェイ」「ドリームス」「ユー・メイク・ラヴィン・ファン」「ドント・ストップ」等の大ヒットとともに、31週間全米1位、1,700万枚の史上空前の売り上げを記録し、翌年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞した。
これにより、フリートウッド・マックはスターの座に上りつめた。
その後、12thアルバム「牙(タスク)」(全米4位)、ライブアルバム「ライヴ」、13thアルバム「ミラージュ」(全米1位)の3枚のアルバムをリリースしたが「噂」ほどの大ヒットにはならなかった。
1980年代に入り、スティーヴィー、リンジー、クリスティン、ミックはソロとしても順調に活動していった。
しかし、当時はバンドメンバー内の関係悪化(スティーヴィーとリンジーの恋人関係の終焉、ジョンとクリスティンの離婚等)があり、14thアルバム「タンゴ・イン・ザ・ナイト」(全米7位)リリース後にリンジー・バッキンガムが脱退した。
現在では、スティーヴィー、ジョン・マクヴィー 、ミック・フリートウッドに新しくマイク・キャンベル(LeadGt.)2018-、ニール・フィン(Gt.)2018-が加わり活動している。(2022年12月クリスティン・マクヴィー が逝去)
アルバムの紹介
1975年 ファンタスティック・マック / Fleetwood Mac
1977年 噂 / Rumours
1982年 ミラージュ / Mirage
1987年 タンゴ・イン・ザ・ナイト / Tango in the Night
1988年 グレイテスト・ヒッツ / Greatest Hits
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