曲の紹介「Have You Ever Seen The Rain 雨をみたかい」
曲のインフォメーション
- 曲名:Have you ever seen the rain(雨をみたかい)
- アーティスト:CCR (Creedence Clearwater Revival)
- 作詞・作曲:John Fogerty(ジョン・フォガティ)
- リリース:1971年1月
- 概要:この曲は、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)が1970年に発表した楽曲で、1971年1月にアルバム”Pendulum”に収録、全米8位を記録したグループの代表作の一つです。
CCRはカリフォルニアのバンドですが、アメリカの南部をイメージさせるサウンドを持っています。
- 記事参照元:
- 雨をみたかい-Wikipedia
- ジョン・フォガティ-Wikipedia
- 画像引用元:クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル-Wikipedia
- 原詞引用元:Have You Ever Seen the Rain? Lyrics – Genius
曲について
「雨をみたかい」は、晴れた日に雨が降るという象徴的な表現を通じて、人生の複雑さや予期しない出来事を描写しています。
これが、当時アメリカが行っていたベトナム戦争のナパーム弾を連想させ、反戦運動の火種になるとのことで、アメリカ政府がTVの放映を禁止しました。
それから反戦歌として捉えられていますが、作者のジョン・フォガティ自身はインタビューで、歌詞の内容はうまくいかなくなったバンドの状況を憂いたものだと言っています。
作者の真意はわかりませんが、曲は聴く人のものでもあると思うので、当時のベトナム戦争に限らず反戦歌として歌われ続けられてもいいのではと思います。
歌詞の和訳「Have You Ever Seen The Rain 雨をみたかい」
(原詞:太文字)
Have you ever seen the rain
Someone told me long ago
ずいぶん前に誰かが言った
There’s a calm before the storm
嵐の前には静寂が訪れると
I know and it’s been coming for some time *1
知っている、ずっと前から来てるんだ
When it’s over so they say *2
そいつが過ぎたあとに、こう言われる
It’ll rain a sunny day
晴れた日に雨が降るのだと
I know shinin’ down like water
知っている、水のように照り注ぐんだ
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
Coming down on a sunny day
晴れた日に降り注ぐのを
2)
Yesterday and days before
昨日そしてそれ以前から
Sun is cold and rain is hard
太陽は冷たく雨は激しい
I know, been that way for all my time *3 *4
知っている、いつだってそうだったんだ
Till forever on it goes *5
永遠にそれは続くんだ
Through the circle fast and slow
輪の中を速くなり、そして遅くなって
I know, and I can’t stop, I wonder
知っている、だけど止められない、どうしてか
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
Coming down on a sunny day
晴れた日に降り注ぐのを
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
I want to know, have you ever seen the rain
知りたいんだ、雨を見たことがあるかい
Coming down on a sunny day
晴れた日に降り注ぐのを
キーワード
- *1. for some time:「しばらくの間」「しばらく前から」
- *2. so they say:「そう言われる」「そうらしい」の意味で「こう言われる」としました。
- *3. that way: 直訳では「そんな様子」ですが、文脈から「そうだった」としました。
- *4. all my time: 「私のすべての時間」「いつでも」「のべつ幕なしに」から「いつだって」としました。
- *5. Till forever on it goes: “go on forever”「永遠に続く」、”till”は「いつまでも」から「永遠にそれは続く」としました。
アーティストの紹介「Creedence Clearwater Revival (CCR)」
インフォメーション
- バンド名:Creedence Clearwater Revival (CCR)
- メンバー:
John Fogerty(ジョン・フォガティ/ギター&ボーカル)
Tom Fogerty(トム・フォガティ/リズムギター)
Stu Cook(ステュー・クック/ベース)
Doug Clifford(ダグ・クリフォード/ドラム) - 結成:1959年
- 結成地:米国、カリフォルニア州エル・セリート
- 概 要:当初バンド名は、Blue Velvets(ブルー・ヴェルヴェッツ)やGolliwogs(ゴリウォッグス)という名前で活動していましたが、1967年にCreedence Clearwater Revival (クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル/CCR)に改名しました。
アーティストの軌跡
「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)」は、1960年代後半から1970年代初頭にかけて活動したアメリカのロックバンドで、特にスワンプ・ロックというジャンルで知られています。
このスタイルは、ブルース、カントリー、フォーク、ロックンロールの要素を融合させたもので、アメリカ南部の音楽の影響を色濃く受けています。
CCRの音楽は、シンプルでありながら力強いメロディとリズムが特徴で、西海岸のバンドではめずらしく、アメリカ南部の色を出しサザン・ロックの先駆者で、スワンプ・ロックの代表といわれました。
1993年にロックの殿堂入りし、ローリング・ストーン誌の「歴史上最も偉大な100組のバンド」で第82位にクレジットされています。
1969年から1971年にかけて、「プラウド・メアリー」、「バッド・ムーン・ライジング」、「雨を見たかい」などのヒット曲を出し、アメリカで14曲の連続したトップ10シングルと、5枚の連続したトップ10アルバムを生み出しました。
しかし、主力のジョン・フォガティと他のメンバーとの不和がもとで、1972年末に解散しました。
また、ジョンと他のメンバーとの訴訟問題も起こっています。
現在は、ジョン・フォガティはソロとしてCCRの曲を演奏し続けており、クックとクリフォードは1995年から2020年までCreedence Clearwater Revisitedを続けていました。
CCRの音楽は現代においても人気があり、アメリカだけでも4500万枚のレコードが売れています。
彼らのベストアルバム「Chronicle(クロニクル): The 20 Greatest Hits」はまだBillboard 200アルバムチャートに12年間ランクインし続け、2022年8月には600週を記録しました。(非連続)
ディスコグラフィー
- オリジナル・アルバム
- Creedence Clearwater Revival (1968) (US #52)
- Bayou Country (1969) (US #7)
- Green River (1969) (US #1)
- Willy and the Poor Boys (1969) (US #3)
- Cosmo’s Factory (1970) (US #1)
- Pendulum (1970) (US #5)
- Mardi Gras (1972) (US #12)
- ライブ・アルバム
- Live In Europe (1973) (US #143)
- The Concert (1980) (US #62)
- ベスト・アルバム
- Creedence Gold (1971) (US #12)
- More Creedence Gold (1973) (US #46)
- Chronicle, Vol. 1 (1976) (US #100)
- Chronicle, Vol. 2 (1986)
- シングル
- 1968
- Porterville / Call It Pretending
- Suzie Q (Part One) (US No.11) / Suzie Q (Part Two)
- I Put A Spell On You (US No.58) / Walk On The Water
- 1969
- Proud Mary (US No.2) / Born On The Bayou
- Bad Moon Rising (US No.2) / Lodi (US No.52)
- Green River (US No.2) / Commotion (US No.30)
- Down On The Corner (US No.3) / Fortunate Son (US No.14)
- 1970
- Travelin’ Band (US No.2) / Who’ll Stop The Rain (US No.2)
- Up Around The Bend (US No.4) / Run Through The Jungle (US No.4)
- Lookin’ Out My Back Door (US No.2) / Long As I Can See The Light (US No.2)
- 1971
- Have You Ever Seen The Rain (US No.8) / Hey Tonight
- Sweet Hitch-Hiker (US No.6) / Door To Door
- 1972
- Someday Never Comes (US No.25) / Tearin’ Up The Country
- 1976
- I Heard It Through The Grapevine (US No.43) / Good Golly Miss Molly
*引用:クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル-Wikipedia
1968年 / スージーQ / Suzie Q
1969年 バイヨー・カントリー / Bayou Country
1969年 グリーン・リヴァー / Green River
1969年 ウィリー・アンド・ザ・プアボーイズ / Willy And The Poor Boys
1970年 コスムズ・ファクトリー / Cosmo’s Factory
1970年 ペンデュラム / Pendulum
1976年 クロニクル~グレイテスト・ヒッツ / Chronicle: The 20 Greatest Hits