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曲の紹介|Honesty オネスティ
インフォメーション
- 曲名:Honesty オネスティ
- アーティスト:Billy Joel ビリー・ジョエル
- 作詞・作曲: Billy Joel ビリー・ジョエル
- リリース: 1978年にアルバム『ニューヨーク52番街』に収録、1979年3月に同アルバムからの第3弾シングルとしてリリース
- サマリー:
- 米国ビルボードホット100で24位を記録。フランスでは1位を獲得し、8週間にわたり首位を維持。1970年代のフランスで10番目に大きなヒットとなった。
- 日本でも特に人気が高く、CMなどでも多く使用された名曲。 日本レコード協会からは着メロのダウンロード販売10万件以上でゴールド認定を受けるなど、時代を超えて愛されている。
- グラミー賞では「年間最優秀楽曲賞」にノミネートされる栄誉を得た。
- 記事参照元:
- Honesty (Billy Joel song)- Wikipedia
- Billy Joel – Wikipedia
- 歌詞参照元: Billy Joel – Honesty Lyrics – Genius
曲について
「オネスティ」は、1978年にアルバム『ニューヨーク52番街』で発表され、翌1979年にシングルカットされたビリー・ジョエルの代表曲のひとつです。
「Honesty」は「誠実さ」を意味する言葉で、誠実さを見つけることがいかに難しいかを歌った哀愁漂うピアノバラードです。
この曲は悲しく繊細なピアノの和音で始まり、シンセサイザーの装飾とともに展開していきます。
曲の内容は、”Honesty”「誠実さ」について語っています。
「Honesty is such a lonely word」(『誠実さ』はとても寂しい言葉)という歌詞が象徴するように、誰もが誠実とは言えない世の中で、真の誠実さを求める心情が切なく描かれています。
優しさや愛は比較的容易に見つけられるものの、真の誠実さは非常に稀であるという認識が、ジョエルの感情豊かな歌声で伝えられます。
「オネスティ」は単なる恋愛ソングではなく、人間関係全般において誠実さの重要性を訴える深い意味を持つ曲です。
特に日本では、その情感たっぷりなメロディと共感を呼ぶメッセージ性から、ビリー・ジョエルの代表曲として親しまれています。
レコーディングには、ビリーのレギュラー・バンドの他、デヴィッド・スピノザ(アコースティック・ギター)が参加し、ストリングスのアレンジはロバート・フリードマンが担当。プロデューサーはフィル・ラモーンが務めました。
楽曲は変ロ長調で書かれ、テンポは遅めの80BPMで演奏されています。ジョエルの歌声はBb2からBb4まで広がり、彼の表現力豊かなボーカルとピアノの演奏が曲の魅力を一層引き立てています。
「オネスティ」はビヨンセをはじめ、多くのアーティストにカバーされています。
「オネスティ」は、時代を超えて私たちに「誠実さ」の価値を問いかける、永遠の名曲として今日も多くの人々の心に響き続けています。
曲の動画
以下の動画をアップしています。
- Billy Joel – Honesty (Official Video)
- Billy Joel – Honesty (from A Matter of Trust – The Bridge to Russia)
歌詞の和訳|Honesty オネスティ
(原詞:太文字)
Honesty
If you search for tenderness
優しさを求めるのなら
It isn’t hard to find
見つけるのは難しくはなく
You can have the love you need to live
生きるための愛を得られる
But if you look for truthfulness
だけど誠実さを探し求めるなら
You might just as well be blind *1
目では見れないかもしれないし
It always seems to be so hard to give *2
伝えることはとても難しいように思える
“Honesty” is such a lonely word
『誠実さ』はとても寂しい言葉
Everyone is so untrue *3
誰もがとても嘘つきで
Honesty is hardly ever heard
誠実さなんてまず聞けない
And mostly what I need from you
そして僕がもっとも君から望むもの
2)
I can always find someone
そんな人はいつだって見つけられる
To say they sympathize *4
共感するよと言ってくれる
If I wear my heart out on my sleeve *5
自分の気持ちを隠さずさらけ出せばね
But I don’t want some pretty face
だけど僕はきれいな顔をした人を望まない
To tell me pretty lies
僕にきれいな嘘をつくような
All I want is someone to believe
そして僕がもっとも君から望むもの
“Honesty” is such a lonely word
『誠実さ』はとても寂しい言葉
Everyone is so untrue
誰もがとても嘘つきで
Honesty is hardly ever heard
誠実さなんてまず聞けない
And mostly what I need from you
そしてもっとも僕が君から必要なもの
I can find a lover, I can find a friend
恋人を見つけられ、友達も見つけられるし
I can have security until the bitter end *6
死ぬまでの保証は得られる
Anyone can comfort me with promises again
みんな僕に何度も約束して安心させてくれる
I know, I know, I know
わかってる、わかってる、わかってる
3)
When I’m deep inside of me
僕が心の奥に沈んでいても
Don’t be too concerned
そんなに心配しないで
I won’t ask for nothin’ while I’m gone
僕がそんな時は何も求めてはいないから
But when I want sincerity
だけど真心が欲しくなったら
Tell me, where else can I turn?
いったい、他にどこへ向かえる?
‘Cause you’re the one that I depend upon
だって君だけを頼りにしてるのだから
“Honesty” is such a lonely word
『誠実さ』はとても寂しい言葉
Everyone is so untrue
誰もがとても嘘つきで
Honesty is hardly ever heard
誠実さなんてまず聞けない
And mostly what I need from you
そして僕がもっとも君から望むもの
キーワード
- *1 might just :「ひょっとしたら(もしかしたら)~かもしれない」
- *2 give : 主語が前文の”truthfulness“「誠実さ」なので、「伝える」と訳しました。
- *3 untrue : 「虚偽の」「不実な」を文脈から「嘘つき」としました。
- *4 To say they sympathize :”To say (that) they sympathize”「(彼らが)共感すると言う」を文脈から「共感するよと言ってくれる」としました。
- *5 wear my heart out on my sleeve : 諺:「心の内を率直に話す(打ち明ける)」
- *6 bitter end :「とことん~最後まで」を口語的な意味と文脈から「死ぬまで」としました。
アーティストの紹介|Billy Joel ビリー・ジョエル


インフォメーション
- 名前:Billy Joel(ビリー・ジョエル)
- 本名:William Martin Joel(ウィリアム・マーティン・ジョエル)
- 生誕:1949年5月9日
- 出身地:アメリカニューヨーク州ニューヨーク市サウス・ブロンクス
- サマリー:
- ビリー・ジョエルは、1949年5月9日にニューヨーク市のブロンクスで生まれたアメリカのシンガーソングライター兼ピアニスト。
- 彼は1973年に発表した楽曲「Piano Man」にちなんでニックネーム「ピアノマン」と呼ばれ親しまれている。
- ジョエルは1970年代からソロアーティストとして成功を収め、世界中で1億6,000万枚以上のレコードを売り上げている。
アーテイストの軌跡
ビリー・ジョエルは、アメリカを代表するシンガーソングライターであり、ピアニストです。「ピアノ・マン」の愛称で親しまれる彼は、1970年代から音楽界の第一線で活躍し続けています。
幼少期からピアノに親しんだジョエルは、クラシック音楽を基礎としながらも、ロックやポップスなど幅広い音楽ジャンルに影響を受けました。高校を中退して音楽の道へ進み、初期には「The Hassles」や「Attila」といったバンドにも参加しています。
1971年にソロデビューを果たし、1973年発表のアルバム「Piano Man」で一躍脚光を浴びました。タイトル曲は彼の代表曲となり、その後の音楽キャリアを支える礎となっています。1977年のアルバム「The Stranger」は1000万枚を超えるセールスを記録し、「Just the Way You Are」や「Movin’ Out」などのヒット曲を生み出しました。
1980年代に入ると、ジョエルは音楽性をさらに広げ、ロック色の強いアルバム「Glass Houses」(1980年)をリリース。シングルカットされた「It’s Still Rock and Roll to Me」が、初のビルボードホット100での1位を獲得した。
1983年の『An Innocent Man』では、1950年代のリズム・アンド・ブルースやドゥーワップにオマージュを込め、「Uptown Girl」などの名曲を収録した。
ジョエルの楽曲は、個人的な体験や社会的な出来事を反映したものが多く、聴く人の心に深く響くメッセージを持っています。1980年代以降は、政治的なテーマを扱った楽曲も発表しており、音楽を通して社会に問いかける姿勢も示しています。
ジョエルはアメリカ国内だけでなく、世界中でツアーを行い、多くのファンを魅了してきました。1987年には、ソビエト連邦で初のロックツアーを行ったアーティストとしても知られています。
これまでに23回のグラミー賞にノミネートされ、「52nd Street」でのアルバム・オブ・ザ・イヤー賞も含めて6回受賞。1992年にはソングライターの殿堂入り、1999年にはロックの殿堂入りを果たしました。
2001年には、クラシックアルバム「Fantasies & Delusions」を発表し、新たな音楽の可能性を追求しています。2023年にはスティーヴィー・ニックスとのジョイントツアーを行い、2024年には新曲「Turn the Lights Back On」を発表するなど、精力的な音楽活動を続けています。
ビリー・ジョエルは、音楽を通して時代を映し出し、人々の心に寄り添う楽曲を数多く生み出してきました。彼の音楽は、これからも世代を超えて愛され続けるでしょう。
ディスコグラフィ
代表曲
- 1973 Piano Man ピアノ・マン
- 1977 Just the Way You Are 素顔のままで
- 1977 Movin’ Out
- 1978 My Life マイ・ライフ
- 1980 It’s Still Rock and Roll to Me ロックンロールが最高さ
- 1983 Uptown Girl アップタウン・ガール
- 1989 We Didn’t Start the Fire ハートにファイア
代表アルバム
- 1973 Piano Man ピアノ・マン
- 1977 The Stranger ストレンジャー
- 1978 52nd Street ニューヨーク52番街
- 1980 Glass Houses グラス・ハウス
- 1983 An Innocent Man イノセント・マン
1973年 Piano Man / ピアノ・マン
1977年 The Stranger / ストレンジャー
1976年 / Turnstiles / ニューヨーク物語
1978年 52nd Street / ニューヨーク52番街
1980年 Glass Houses
1983年 An Innocent Man / イノセント・マン
1989年 Storm Front
2006年 Billy Joel The Ultimate Collection / ビリー・ザ・ヒッツ