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Hotel California ホテル・カルフォルニア / Eagles イーグルス

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目次

曲の紹介「Hotel California ホテル・カルフォルニア」

インフォメーション

  • 曲名:Hotel California (ホテル・カルフォルニア)
  • アーティスト:Eagles (イーグルス)
  • 作詞・作曲:
    • Don Felder(ドン・フェルダー)
    • Don Henley(ドン・ヘ ンリー)
    • Glenn Frey(グレン・フライ)
  • サマリー:
  • 記事参照元:
    • Hotel California-Wikipedia
    • イーグルス-Wikipedia
  • 歌詞引用元:Hotel California Lyrics-Genius

曲について

歌詞の内容は、主人公の男性が砂漠のハイウェイを走っていると、コリタス(マリファナの隠語)の香りが漂ってきて、また疲れもあって、目の前に現れたホテル・カルフォルニアに泊まることになります。
しかしそこでは、快楽的な暮らしが営まれていて、客たちもそれに溺れ自分から出ようとしない。
彼は怖くなり逃げようとしますが、逃げられなくなったというストーリーです。
何かの象徴でしょうか?ティファニーやメルセデスが出てくるところは面白いです。

以下は個人的に好きな歌詞の一節です。

  • So I called up the Captain “Please bring me my wine” He said,
    “We haven’t had that spirit here since nineteen sixty nine”
    • 主人公がワインをオーダーすると責任者が言うセリフ「魂(というお酒)はもうここには無いのです、1969年からずっと」
    • 1969年を境に、アメリカはそれまでのアメリカのスピリット(魂)を無くしてしまったと言っています。
  • They stab it with their steely knives But they just can’t kill the beast 
    • 「みんな鋼のナイフで突き刺している、だが決して、獣を殺すことができない」
    • このsteelyは、スティーリー・ダンを揶揄していて、彼らでも当時のアメリカ音楽産業の商業主義を変えることができないという意味を込めたと言われています。
    • これはスティーリー・ダンが、彼らの楽曲「Everything You Did」の中に書いた一節“Turn up the Eagles the neighbors are listening”(隣に聴こえるように、イーグルスのボリュームをあげろ(音隠しのため))」に対するお返しではないか?とも言われています。

そして、最後の歌詞でホテルスタッフから「いつでもチェックアウトはできるが、二度とここからは離れられない」と告げられます。
これは麻薬や快楽主義から抜け出せない当時のカリフォルニアやアメリカ社会を批判しているのではと思います。

この曲にはストーリー性があり、揶揄を使って社会を批判している内容など、歌詞を理解して聴くことで素晴らしさが伝わると思います。

ぜひ、若い世代の方に聴いてほしい名曲です。

曲の動画

以下の動画をアップしています。

  • Hotel California (Live at the Millennium Concert, Staples Center, Los Angeles, CA, 12/31/1999) (2018 Remaster) · Eagles
  • Eagles – Hotel California (Live 1977) (Official Video) [HD]
Eagles - Hotel California (Live 1977) (Official Video) [HD]

歌詞の和訳「Hotel California ホテル・カルフォルニア」

(原詞:太文字)

Hotel California

On a dark desert highway,  cool wind in my hair
暗い砂漠のハイウエイ、冷たい風が髪に吹き入る
Warm smell of colitas,   rising up through the air
*1
暖かく甘いコリタスの香り、どこからか立ち昇る
Up ahead in the distance, I saw a shimmering light
はるか先に、きらめく明かりが見えた
My head grew heavy and my sight grew dim
頭が重く目がかすんできた
I had to stop for the night
その晩は停まらなければならなかった

There she stood in the doorway
玄関には彼女が立っていた
I heard the mission bell *2
礼拝堂の鐘が聞こえ
And I was thinking to myself
俺は内心思った
“This could be Heaven or this could be Hell”
「ここは天国かあるいは地獄にちがいないと」

Then she lit up a candle and she showed me the way
それから彼女はキャンドルを灯し、行く先を示した
There were voices down the corridor
廊下から声がした
I thought I heard them say
それはこう言って聞こえたと思った

Welcome to the Hotel California
ホテル・カルフォルニアへようこそ
Such a lovely place, such a lovely face
とても素敵な場所、とても素敵な面々
Plenty of room at the Hotel California *3
ホテル・カルフォルニアには広々とした部屋が
Any time of year, you can find it here
一年中いつでも、ここで見つけられます

2)
Her mind is Tiffany-twisted,
彼女の心は、ティファニー・ツイストで *4
She got the Mercedes bends *5
ボディはメルセデスの曲線美
She got a lot of pretty, pretty boys,
彼女にはたくさん綺麗な、綺麗な男の子がいる
that she calls friends
彼女は友達と呼んでいる
How they dance in the courtyard, sweet summer sweat
中庭で彼らは踊る、甘い夏の汗をただよわせながら
Some dance to remember, some dance to forget
ある者は思い出すため、ある者は忘れるために踊る

So I called up the Captain *6
それから俺はキャプテンを呼び
 “Please bring me my wine”  
「私にワインをお願いします」と
 He said, “We haven’t had that spirit here 
彼はこう言った「もうスピリット(精神)はここには無いのです、
Since nineteen sixty nine
1969年から」
And still those voices are calling from far away 
そしてまだあの声が遠くから呼びかけてくる
Wake you up in the middle of the night 
真夜中に起こされ
Just to hear them say 
こう言うのを聞かされる

Welcome to the Hotel California
ホテル・カルフォルニアへようこそ
Such a lovely place, such a lovely face
とても素敵な場所、とても素敵な面々
They livin’ it up at the Hotel California  *7
みなさんホテル・カルフォルニアで優雅に暮らされています
What a nice surprise, bring your alibis *8
なんと驚くことに、あなたの隠れ家となるのです

3)
Mirrors on the ceiling,
天井には鏡
The pink champagne on ice     
氷で冷やされたピンクのシャンパン
And she said “We are all just prisoners here 
そして彼女は言った「ここではみんな囚われの身なの、
Of our own, device” 
所有する物の」
And in the master’s chambers 
そして支配人の部屋では
They gathered for the feast 
彼らが宴に集まり
They stab it with their steely knives 
みんな鋼のナイフで突き刺している
But they just can’t kill the beast 
だが決して獣を殺すことができない         

Last thing I remember  I was running for the door
最後に覚えてるのはドアへ向かって走ったいたこと
I had to find the passage back to the place I was before  
元の場所へ戻る通路を探さなければならなかった
 “Relax”, said the night man *9
「落ち着いてください」と夜警スタッフは言った
“We are programmed to receive 
「私たちはお迎えするようにプログラムされています」
You can check out any time you like
「いつでもお好きな時にチェックアウトできます」
But you can never leave”
「しかし決して離れることはできないのです」

キーワード

*曲番号は公式なものではなく、読みやすくするために便宜的につけたものです。

  • *1. Colitas: 砂漠で生えるサボテンの一種でマイファナの隠語と言われているようです。
  • *2 the mission bell:”mission”は「キリスト教の」という意味で「礼拝堂の鐘(の音)」としました。
  • *3 Plenty of room: “plenty”は「多くの」ではなく”special”の意味で「広々した」としました。
  • *4. Tiffany-twisted
    • ティファニーに「ティファニー・ツイスト」というネックレスがあるので、そのまま「ティファニー・ツイス 」としました。
    • “Twist”にはねじれるという意味があるので「彼女の心は、気取ってねじれたティファニーのペンダントみたい」といいたいのかもしれません。
  • *5. Mercedes bends: Mercedes benz(メルセデス・ベンツ)をもじっていて、bend(名詞:湾曲部、曲線部)から「彼女はメルセデスの(ような)曲線美を有していた」とし、文脈から「ボディはメルセデスの(ような)曲線美」としました。
  • *6 Captain: 料飲施設での、接客や給仕の責任者の呼び名なので、そのまま「キャプテン」としました。
  • *7. livin’ it up:「贅沢にくらす」「大いに楽しむ」
  • *8. Alibi: 
    • アリバイ、口実ですが、語源のラテン語でali(他の)bi(同じ場所)という意味もあり、アリバイを作れる別の場所の意味で「隠れ家」としました。
    • また、この曲自体が麻薬が円満して若者が抜け出せない当時のカリフォルニア、アメリカをホテル・カリフォルニアというシンボルで表していることから、この訳が一番合ってると思っています。
  • *9 night man:”night watchman”が「夜警」なので、ここでは「夜警スタッフ」としました。
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アーティストの紹介「イーグルス Eagles」

インフォメーション

  • 名前:イーグルス(Eagles )
  • 初期メンバー:(名前・担当パート・加入年)
    • ドン・ヘンリー(Don Henley) Vo. Ds 1971年 –
    • グレン・フライ(Glenn Frey) Vo.Gt.Key 1971年 – 2016年
    • ランディ・マイズナー(Randy Meisner)Vo.Bs. 1971年-1978年
    • バーニー・レドン(Bernie Leadon) Vo.Gt. 1971年-1975年
    • ドン・フェルダー(Don Felder) Gt.Vo. 1973年 -2000年
    • ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)Vo.Gt 1975年-
  • 結成:1971年 – 1980年 /1994年 – 2016年 /2017年 –
  • 結成地:アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス
  • サマリー:
    • 1971年リンダ・ロンシュタットのバックバンドが編成され、そのメンバー中の、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、ランディ・マイズナー、バーニー・レドンの4人がイーグルスとして「アサイラム・レコード(ロンシュタットの所属レーベル)」からデビューした。

アーティストの軌跡

イーグルスは、1971年にアメリカのロサンゼルスで結成されたロックバンドで、特にカントリーロックの分野で多大な影響を与えた存在です。
彼らの音楽スタイルは、フォーク、カントリー、ポップス、ロックといったさまざまなジャンルが融合しているのが特徴で、特に西海岸の音楽シーンを象徴する存在とされています。

「イーグルス」が、1972年リリースしたデビューシングル曲の「Take It Easy(テイク・イット・イージー)」は、当時メンバーのグレン・フライが住んでいたアパートにジャクソン・ブラウンも住んでいて、二人が共作しました。
「テイク・イット・イージー」は、1972年ビルボードホット100で12位のヒットとなり、続く「魔女のささやき(Witchy Woman)」も全米ヒットとなりました。

2ndアルバム「ならず者(Desperado)」、3rdアルバム「オン・ザ・ボーダー」を経て、1975年にリリースしたアルバム「呪われた夜(One Of These Nights)」が大ヒットとなりました。

また、同年リリースした初のベストアルバム「グレイテスト・ヒッツ 1971-1975」は全米歴代で最も売れたアルバムとなりました。

このころバンド内の軋轢によりバーニー・レドンが脱退し、代わりのギタリストとしてジョー・ウォルシュが加入しました。

1976年のアルバム「ホテル・カリフォルニア(Hotel California)」は、彼らの代表作となり、ロック史に名を刻む名盤となりました。

1979年にアルバム「ロング・ラン(The Long Run)」を発表しましたが、その後バンド内の不仲や曲作りの難航などにより1982年に解散しました。

その後、1994年に再結成、解散を経て現在に至っており、音楽界における彼らの影響力、独創性、そして持続可能性の象徴として、今なお注目を集めています。

イーグルスは、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第75位。そして、ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」に選ばれており、今もなおアメリカの音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。

ディスコグラフィ

  • オリジナル・アルバム
    • 『イーグルス・ファースト』 – Eagles(1972年)※全米22位
    • 『ならず者』 – Desperado(1973年)※全米41位
    • 『オン・ザ・ボーダー』 – On The Border(1974年)※全米17位
    • 『呪われた夜』 – One Of These Nights(1975年)※全米1位
    • 『ホテル・カリフォルニア』 – Hotel California(1976年)※全米1位
    • 『ロング・ラン』 – The Long Run(1979年)※全米1位
    • 『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』 – Long Road Out Of Eden(2007年)※全米1位
  • ライブ・アルバム
    • 『イーグルス・ライヴ』 – Eagles Live(1980年)※全米6位
    • 『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』 – Hell Freezes Over(1994年)※全米1位
    • 『ライヴ・フロム・ザ・フォーラム 2018』 – ‘Live From The Forum MMXVIII(2020年)
  • コンピレーション・アルバム
    • 『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』 – Their Greatest Hits 1971-1975(1976年)※全米1位
    • 『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』 – Greatest Hits Volume 2(1982年)※全米52位
    • 『ベスト・オブ・イーグルス』 – The Best Of Eagles(1985年)
    • 『ヴェリー・ベスト・オブ・イーグルス』 – The Very Best Of The Eagles(1994年)
    • 『イーグルス・ヒストリーBOX 1972~1999』 – Selected Works 1972-1999(2000年)※全米109位、未発表およびライブ音源含む
    • 『ベスト・コレクション』 – The Complete Greatest Hits(2003年)※全米3位、
    • 『トゥ・ザ・リミット:エッセンシャル・コレクション』 – To The Limit: The Essential Collection(2024年)
  • シングル
    • 「テイク・イット・イージー」 – “Take It Easy”(1972年)※全米12位
    • 「魔女のささやき」 – “Witchy Woman”(1972年)※全米9位
    • 「愛のやすらぎ」 – “Peaceful Easy Feeling”(1972年)※全米22位
    • 「テキーラ・サンライズ」 – “Tequila Sunrise”(1973年)※全米64位
    • 「アウトロー・マン」 – “Outlaw Man”(1973年)※全米59位
    • 「誓いの青空」 – “Already Gone”(1974年)※全米32位
    • 「ジェームス・ディーン」 – “James Dean”(1974年)※全米77位
    • “The Best Of My Love”(1974年)※全米1位
    • 「呪われた夜」 – “One Of These Nights”(1975年)※全米1位
    • 「いつわりの瞳」 – “Lyin’ Eyes”(1975年)※全米2位
    • 「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」 – “Take It To The Limit”(1975年)※全米4位
    • 「ニュー・キッド・イン・タウン」 – “New Kid In Town”(1976年)※全米1位
    • 「ホテル・カリフォルニア」 – “Hotel California”(1977年)※全米1位
    • 「駆け足の人生」 – “Life In The Fast Lane”(1977年)※全米11位
    • 「二人だけのクリスマス」 – “Please Come Home For Christmas”(1978年)※全米18位
    • 「ハートエイク・トゥナイト」 – “Heartache Tonight”(1979年)※全米1位
    • “The Long Run”(1979年)※全米8位
    • 「言いだせなくて」 – “I Can’t Tell You Why”(1980年)※全米8位
    • “Seven Bridges Road”(1980年)※全米21位
    • “Get Over It”(1994年)※全米31位
    • “Hole In The World”(2003年)※全米69位
    • “How Long”(2007年)※全米101位
    • “Busy Being Fabulous”(2008年)
    • “What Do I Do With My Heart”(2008年)

引用:イーグルス-Wikipedia

1972年 イーグルス・ファースト / Eagles

1973年 ならず者 / Desperado

1974年 オン・ザ・ボーダー / On the Border

1975年 呪われた夜 / One of These Nights

1976年 イーグルス・グレイテスト・ヒッツ 1971-1975 / Their Greatest Hits 1971-1975

1976年 ホテル・カリフォルニア / Hotel California

19791年 ロング・ラン / The Long Run

2003年 イーグルス・ベスト・コレクション / The Very Best of the Eagles

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