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It Makes No Difference イット・メイクス・ノー・ディファレンス / The Band ザ・バンド

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目次

曲の紹介「It Makes No Difference イット・メイクス・ノー・ディファレンス」

インフォメーション

  • 曲名:It Makes No Difference(イット・メイクス・ノー・ディファレンス)
  • アーティストThe Band(ザ・バンド)
  • 作詞・作曲:Robbie Robertson(ロビー・ロバートソン)
  • リリース:1975年11月
  • サマリー:The Bandが1975年にリリースした6枚目のアルバム「Northern Lights-Southern Cross」(日本語名:南十字星)に収録された。
  • 記事参照元:
    • It Makes No Difference-Wikipedia
    • ザ・バンド-Wikipedia
  • 歌詞引用元:The Band–It Makes No Difference Lyrics-Genius

曲について

「イット・メイクス・ノー・ディファレンス」は、1975年のアルバム『南十字星』に収録された楽曲で、ロビー・ロバートソンが作詞作曲し、ベースのリック・ダンコがボーカルを担当しています。

この曲は、失恋の悲しみを深く表現したバラードですが、リック・ダンコのボーカルが見事なまでに深い悲しみを歌い上げ、間奏ではロビー・ロバートソンのギターが乾いた音でシンプルなフレーズをまるで泣いてるかのように表現し、ガース・ハドソンのソプラノサックスが哀しく響いてとても印象的です。

この曲は一般的にあまり有名ではありませんが、私個人的にはザ・バンドの曲の中で一番好きです。

歌詞の内容は「お前を失ってしまった以上どこに行こうが同じことさ、もう太陽は輝かないし俺の心のドアには雨ばかり降り注ぐ」というブルースにあるような、弱い男の叫びを表現しています。

この深く哀しい歌詞を、ザ・バンドのベーシストであるリック・ダンコがとても情念的に歌い上げていて、とても素晴らしいです。

The Band - It Makes No Difference

歌詞の和訳「It Makes No Difference イット・メイクス・ノー・ディファレンス」

(原詞:太文字)

It Makes No Difference

It makes no difference where I turn
どこを向こうが変わりはない
I can’t get over you and the flame still burns *1
君を忘れられないし、炎はまだ燃え上がってる
It makes no diff’rence, night or day
夜でも昼でも変わりはない
The shadow never seems to fade away
影は決して消えそうにない

And the sun… don’t shine… anymore
そして太陽は、、、輝かない、、、もう二度と
And the rains… fall down… on my door
そして雨は、、、降り注ぐ、、、俺のドアに

Now there’s no love
今ではもう愛はない
As true as the love
ほんとうの愛など
That dies untold
もう誰も口にもしない
But the clouds… never hung so low… before
だけど雲は、、、こんなに低く垂れ込めたことはなかった、、、かつて

It makes no diff’rence how far I go
どこまで行こうが変わりはない
Like a scar the hurt will always show
傷跡のようにいつも痛みが表れる
It makes no difference who I meet
誰と会おうと変わりはない
They’re just a face in the crowd on a dead-end street
彼らは行き止まりの通りにいる群衆のただの顔さ

And the sun… don’t shine… anymore…
そして太陽は、、、輝かない、、、もう二度と
And the rains… fall down… on my door…
そして雨は、、、降り注ぐ、、、俺のドアに

These old love letters
これら古いラブレターなど
Well, I just can’t keep
そう、もう持ってはいられない
‘Cause like the gambler says, read ‘em and weep *2
ギャンブラーも、負けを認めて泣けというように
And the dawn… don’t rescue me… no more...
そして夜明けは、、、俺を救わない、、、もう二度と

Without your love I’m nothing at all
君の愛がなければ、俺には何もない
Like an empty hall it’s a lonely fall
まるで空っぽのホールみたいに寂しく落ちる
Since you’ve gone it’s a losing battle
君が去ってから、ずっと負け戦さ
Stampeding cattle *3
暴れ牛、
They rattle the walls
奴らが壁を揺らす

And the sun… don’t shine… anymore…
そして太陽は、、、輝かない、、、もう二度と
And the rains… fall down… on my door…
そして雨は、、、降り注ぐ、、、俺のドアに

Well, I love you so much
ああ、とても君を愛してる
It’s all I can do
俺にただできることは、
Just to keep myself from telling you *4
もう君に語り掛けないことだけ
That I never… felt so alone… before
これほど、、、孤独を感じたことはない、、、かつて

キーワード

  • *1. get over: 「乗り越える、慣れる、忘れる」
  • *2. read ‘em and weep: ポーカーでウイニングの手を出したときに使う慣用句「負けを認めて泣け」
  • *3. Stampeding cattle: ”stampede”「暴走」「驚いてどっと逃げ出すこと」、 ”cattle”「牛、畜牛、畜生(人間)」 
  • *4. Just to keep myself from telling you: 直訳では、「君に話すことを自分から距離をおくだけ」ですが、文脈から「もう君に語り掛けないことだけ」としました。
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アーティストの紹介「The Band ザ・バンド」

インフォメーション

  • 名前:The Band(ザ・バンド)
  • オリジナル・メンバー
    • ロビー・ロバートソン(Gt.)
    • リチャード・マニュエル(KB.)
    • ガース・ハドソン(KB.&アコーディオン&SAX),
    • リック・ダンコ(Bass)
    • リヴォン・ヘルム(Dr.&Vo.)
    • ※アメリカ出身はリヴォン・ヘルムのみで、他の4人はカナダ出身
  • 活動期間:1967-1976年(メンバーチェンジにて1983-1999年)
  • 結成地:アメリカ
  • サマリー:ザ・バンドは、カナダでロニー・ホーキンス(アメリカのロックンローラー)のバックバンド(ザ・ホークス)として結成され、1960年代から1970年代にかけてアメリカで活躍したロックバンドで、ボブ・ディランのバックバンドとしての活動を経て、独自の音楽スタイルを確立した。

アーティストの軌跡

「ザ・バンド」はアメリカのロックンローラー、ロニー・ホーキンスのバックバンド(ホークス)として活動していましたが、その後ボブ・ディランのマネージャー(アルバート・グロスマン)の目に留まり、ボブ・ディランのバックバンドとして活動を始めました。

この時期、ディランはフォーク路線からエレキギターを使用してフォークロックへ転換しており、コンサートツアーの行く先々で、従来のフォークファンから大ブーイングを受けました。

これは、「ロイヤル・アルバート・ホール」での「ライク・ア・ローリングストーン」の動画で様子が伺えますが、この演奏が逆に彼らの知名度を高めました。

その後彼らは、ディランの交通事故のアクシデントもあり、ディランの誘いでウッド・ストックに「ビッグ・ピンク」と名づけられた家に住みつきました。
そこで行われたディランとのセッションは、ロック史上初の海賊盤「Great White Wonder」として流出し、1975年に「地下室(ザ・ベースメント・テープス)」としてリリースされました。

1968年に「ザ・バンド」と改名し、「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」をリリースし、バンドデビューを果たしました。

音楽性はロックにアメリカのルーツ音楽のカントリーやR&Bの要素を取り入れ、高い評価を受け、また当時より多くのミュージシャンからも尊敬を集めました。

特にエリック・クラプトンは、この「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」に衝撃を受け、クリームを去った原因にもなったとも言われています。

1989年にカナダのCanadian Music Hall of Fame殿堂入り、1994年にロックの殿堂入りしています。
そして、ローリング・ストーン誌選定の「歴史上最も偉大な100組のグループ」において、第50位にクレジットされました。

ディスコグラフィー

  • オリジナル・アルバム
    • 1968年 ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク Music From Big Pink (ゴールドディスク)
    • 1969年 ザ・バンド The Band (プラチナディスク)
    • 1970年 ステージ・フライト Stage Fright (ゴールドディスク)
    • 1971年 カフーツ Cahoots
    • 1972年 ロック・オブ・エイジズ Rock Of Ages (ゴールドディスク)
    • 1973年 ムーンドッグ・マチネー Moondog Matinee
    • 1975年 南十字星 Northern Lights – Southern Cross
    • 1977年 アイランド Islands
    • 1978年 ラスト・ワルツ The Last Waltz
    • 再結成後
    • 1993年 ジェリコ Jericho
    • 1996年 ハイ・オン・ザ・ホッグ High On The Hog
    • 1998年 Jubilation(※日本未発売)
  • 編集盤、ベスト・アルバム
    • 1976年 軌跡 The Best Of The Band (ゴールドディスク)
    • 1978年 アンソロジー Anthology
    • 1989年 トゥ・キングダム・カム To Kingdom Come
    • 1995年 ライヴ・アット・ワトキンス・グレン Live at Watkins Glen
    • 1999年 ※日本未発売 The Best of The Band, Vol. II
    • 2000年 グレイテスト・ヒット Greatest Hits
  • ボックス・セット
    • 1994年 グレイト・ディバイド・ボックス Across The Great Divide
    • 2002年 ラスト・ワルツ完全版 The Last Waltz
    • 2005年 ザ・バンド・ボックス ミュージカル・ヒストリー A Musical History
  • ボブ・ディランと共演
    • ブロンド・オン・ブロンド – Blonde On Blonde(1966年)
    • セルフ・ポートレイト – Self Portlate(1970年)
    • ウディ・ガスリー・メモリアル・コンサート – A Tribute To Woody Guthrie, Part 1(1972年)
    • プラネット・ウェイヴズ – Planet Waves(1974年)
    • 偉大なる復活 – Before the Flood(1974年)(プラチナディスク)
    • 地下室(ザ・ベースメント・テープス) – The Basement Tapes(1975年)(ゴールドディスク)
    • ロイヤル・アルバート・ホール(ブートレッグ・シリーズ第4集) – The Bootleg Series Vol. 4: Bob Dylan Live 1966, The “Royal Albert Hall” Concert(1998年、リヴォン・ヘルムを除く)

      *引用元:ザ・バンド-Wikipedia

アルバム

1968年 ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク / Music from Big Pink

1969年 ザ・バンド / The Band

1970年 ステージ・フライト / Stage Fright

1972年 ロック・オブ・エイジズ / Rock Of Ages

1975年 南十字星 / Northern Lights – Southern Cross

ライブ・アルバム

1974年 偉大なる復活 / Before the Flood

1978年 ラスト・ワルツ / The Last Waltz

ベスト・アルバム

2000年 The Band Greatest Hits

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