曲の紹介「Jumpin’ Jack Flash ジャンピン・ジャック・フラッシュ」
インフォメーション
- 曲名:Jumpin’ Jack Flash(ジャンピン・ジャック・フラッシュ)
- アーティスト:The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)
- 作詞・作曲:Keith Richards(キース・リチャーズ)/Mick Jagger(ミック・ジャガー)
- リリース:
- 1968年5月24日(UK)、1968年6月1日(US) シングル「ジャンピン・ジャック・フラッシュ/チャイルド・オブ・ザ・ムーン」
- サマリー:
- 1968年にシングルで発表されたローリング・ストーンズの楽曲で、代表曲の一つとなった。
- アレサ・フランクリンやジョニー・ウインターをはじめ、世界各国のアーティストからカバーされている。
- ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では124位にランキングされている。
- 記事参照元:
- Jumpin’ Jack Flash-Wikipedia
- ローリング・ストーンズ-Wikipedia
- 歌詞引用元:The Rolling Stones–Jumpin’ Jack Flash Lyrics-Genius
曲について
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、ミック・ジャガーとキース・リチャーズによって作詞・作曲され、ストーンズの音楽スタイルを象徴するロックの名曲として広く知られています。
タイトル「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の由来はキース・リチャーズが以下のように述べています。(引用:Jumpin’ Jack Flash-Wikipedia)
ミック・ジャガーがキースの田舎の家に滞在中に、窓の外を歩く庭師のジャック・ダイアーの足音に驚いて目が覚めたジャガーが、「What it was?(何だ?)」と尋ね、リチャーズがとっさに「Oh, that’s Jack – that’s jumpin’ Jack(ああ、ジャックだ。ジャンピン・ジャックだ」と答えたのが、歌詞のはじまりになったとのこと。
ミック・ジャガーは1995年のインタビューで、「この曲は悪魔の象徴のような麻薬から脱出できたからこそ生まれた。とてもつらい時間を費やして抜け出せた。この曲はまさにそんな麻薬からの脱出を隠喩、表現している」と言っています。
歌詞の内容は、 歯なしのあごひげ婆さんに育てられ、頭に王冠のように杭をうたれて…など意味不明です。
まるで麻薬により見る幻覚の世界を、表現しているかのようです。
しかし、”But it’s all right now,“「だけどもう大丈夫」、”I’m Jumpin’ Jack Flash“「俺は跳んでるジャックの閃光(意訳)」のように、ジャックの閃光になって麻薬から跳び出したと言っているように思います。
動画は以下をアップしています。
- The Rolling Stones – Jumpin’ Jack Flash (Official Music Video)
- The Rolling Stones – Jumpin’ Jack Flash (Bridges To Buenos Aires)
- Jumpin’ Jack Flash (Official Music Video) by Aretha Franklin(公式アーティストチャンネル)
歌詞の和訳「Jumpin’ Jack Flash ジャンピン・ジャック・フラッシュ」
(原詞:太文字)
Jumpin’ Jack Flash
I was born in a cross-fire hurricane
俺は集中砲火の嵐の中で生まれ
And I howled at my ma in the driving rain *1
ママに吠えた、土砂降りの雨の中で
But it’s all right now, in fact, it’s a gas *2
だが今はもう大丈夫、ほんと、最高さ
But it’s all right, I’m Jumpin’ Jack Flash, *3
だがもう大丈夫、俺は跳んでるジャックの閃光
It’s a gas, gas, gas
そいつは最高、最高、最高さ
2)
I was raised by a toothless, bearded hag *4
俺は歯なし、ヒゲずら婆さんに育てられた
I was schooled with a strap right across my back *5
背中にムチ打たれてしつけられた
But it’s all right now, in fact, it’s a gas
だが今はもう大丈夫、ほんと、最高さ
But it’s all right, I’m Jumpin’ Jack Flash,
だがもう大丈夫、俺は跳んでるジャックの閃光
It’s a gas, gas, gas
そいつは最高、最高、最高さ
3)
I was drowned, I was washed up and left for dead
俺は溺れ、打ち上げられ、死体同然棄てられた
I fell down to my feet and I saw they bled
足元に倒れ込み、そこから血が流れるのを見た
I frowned at the crumbs of a crust of bread
パンのクズに顔をしかめ
I was crowned with a spike right through my head
頭に突き刺さる大くぎの王冠を戴いた
But it’s all right now, in fact, it’s a gas
だが今はもう大丈夫、ほんと、最高さ
But it’s all right, I’m Jumpin’ Jack Flash,
だがもう大丈夫、俺は跳んでるジャックの閃光
It’s a gas, gas, gas
そいつは最高、最高、最高さ
Jumpin’ Jack Flash, it’s a gas!
跳んでるジャックの閃光、最高さ
Jumpin’ Jack Flash, it’s a gas!
跳んでるジャックの閃光、最高さ
Jumpin’ Jack Flash, it’s a gas!
跳んでるジャックの閃光、最高さ
Jumpin’ Jack Flash, it’s a gas!
跳んでるジャックの閃光、最高さ
キーワード
- *1. howled at 「吠える、遠吠え、howle at the moon~月に吠える」
- *2. gas 「気体」「ガス」ではなく、スラング的な意味で「楽しい」から「最高」と訳しました。
- *3. Jumpin’ Jack Flash : “jump”は「跳ぶ」と訳し、”Flash”は「(一瞬の)閃光」の意味でとらえて、麻薬から抜け出した意味で、「(麻薬から)跳んでるジャックの閃光」としました。(意訳)
- *4. hag 「婆、鬼婆」
- *5. with a strap right across my back: 直訳では「背中を横切る紐で」または「背中に向き合う紐」ですが、虐待された意味を含め、「背中にいっぱいムチ打たれて」としました。
アーティストの紹介「The Rolling Stones ローリング・ストーンズ」
インフォメーション
- 名前:The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)
- 現メンバー:
- ミック・ジャガー Mick Jagger ボーカル
- キース・リチャーズ Keith Richards ギター
- ロニー(ロン)・ウッド Ronnie Wood ギター
- 主な元メンバー:
- ブライアン・ジョーンズ Brian Jones ギター(1969年死去)
- イアン・スチュワート Ian Sttewart ピアノ&キーボード (1985年死去)
- チャーリー・ワッツ Charlie Watts ドラム(2021年死去)
- ビル・ワイマン Bill Wyman ベース
- ミック・テイラー Mick Taylor ギター
- 結成:1962年4月-
- 結成地:イギリス ロンドン
- サマリー:ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)は、1962年にイギリスで結成されたロックバンドで、ブルースやR&Bの影響を受けた音楽スタイルで知られ、ロックンロールの象徴的存在となった。
- 公式サイト:https://rollingstones.com/

引用:ローリング・ストーンズ-Wikipedia
アーティストの軌跡
ローリング・ストーンズの音楽は、古典的なブルースとロックンロールに根ざしており、特に初期の作品にはクラシックブルースの影響が強く見られます。
彼らは、1960年代から1970年代にかけて多くのヒット曲を生み出し、音楽シーンに大きな影響を与えました。
代表曲には「(I Can’t Get No) Satisfaction」や「Paint It, Black」、「Brown Sugar」などがあります。
ローリング・ストーン誌の「最も偉大なアーティスト100」で4位にランキングされています。
「ローリング・ストーンズ」の結成当時メンバーは、ブライアン・ジョーンズ(Gt.&Leader)、イアン・スチュワート(Piano&KB.)、ミック・ジャガー(Vo.)、キース・リチャーズ(Gt.)で、その後ビル・ワイマン(Bass.)とチャーリー・ワッツ(Drum)が参加しました。
当初はブライアンがリーダーだったが、ミックとキースがコンビで作詞・作曲をするようになり、彼らがバンドをリードするようになりました。
その後、ブライアンの退団後ミック・テイラー(Gt.)が1974年まで加入し、その後はロン・ウッド(Gt.)が加入し現在に至っています。
残念ながらドラムのチャーリー・ワッツが2021年8月24日に他界しましたが、バンドは現在でも活動しており、半世紀以上の活動において多くのアーティストに影響を与え続けています。
ディスコグラフィー
1965年 アウト・オブ・アワ・ヘッズ / Out Of Our Heads
1968年 ベガーズ・バンケット / Beggars Banquet
1969年 スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツVol.2) / Through The Past, Darkly
1969年 レット・イット・ブリード / Let It Bleed
1971年 スティッキー・フィンガーズ / Sticky Fingers
1972年 メイン・ストリートのならず者 / Exile on Main St.
1973年 山羊の頭のスープ / Goats Head Soup
1974年 イッツ・オンリー・ロックン・ロール / It’s Only Rock ‘n Roll
1976年 ブラック・アンド・ブルー / Black and Blue
1981年 刺青の男 / Tatoo You
- スタジオ・アルバム
- 『ザ・ローリング・ストーンズ / イングランズ・ニューエスト・ヒット・メーカーズ』(1964年)
- 『12×5』(1964年)
- 『ザ・ローリング・ストーンズ No.2 / ザ・ローリング・ストーンズ・ナウ!』(1965年)
- 『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』(1965年)
- 『ディッセンバーズ・チルドレン』(1965年)
- 『アフターマス』(1966年)
- 『ビトウィーン・ザ・バトンズ』(1967年)
- 『サタニック・マジェスティーズ』(1967年)
- 『ベガーズ・バンケット』(1968年)
- 『レット・イット・ブリード』(1969年)
- 『スティッキー・フィンガーズ』(1971年)
- 『メイン・ストリートのならず者』(1972年)
- 『山羊の頭のスープ』(1973年)
- 『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』(1974年)
- 『ブラック・アンド・ブルー』(1976年)
- 『女たち』(1978年)
- 『エモーショナル・レスキュー』(1980年)
- 『刺青の男』(1981年)
- 『アンダーカヴァー』(1983年)
- 『ダーティ・ワーク』(1986年)
- 『スティール・ホイールズ』(1989年)
- 『ヴードゥー・ラウンジ』(1994年)
- 『ブリッジズ・トゥ・バビロン』(1997年)
- 『ア・ビガー・バン』(2005年)
- 『ブルー&ロンサム』(2016年)
- 『ハックニー・ダイアモンズ』(2023年)
*引用:The Rolling Stones-Wikipedia