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Killing Me Softly with His Song やさしく歌って / Roberta Flack ロバータ・フラック

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目次

曲の紹介(Killing Me Softly with His Song やさしく歌って)

【曲 名】
Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)
【アーティスト】
Roberta Flack(ロバータ・フラック)
Fugees(フュージーズ)
Lori Lieberman(ロリ・リーバーマン)※オリジナル
【作詞】
Norman Gimbel(ノーマン・ギンベル)
Lori Lieberman(ロリ・リーバーマン)※uncredited
【作曲】
Charles Fox(チャールズ・フォックス)
【概 要】
原曲は、1971年に19歳で新人の女性歌手だったロリ・リーバーマンが、アメリカのシンガーソングライターのドン・マクリーンのステージを観て、インスピレーションを受けて詩を作り、作詞家のノーマン・ギンベルと作曲家のチャールズ・フォックスの手によって完成された。

しかし、ギンベルとフォックスはリーバーマンに作詞・作曲のクレジットを与えることを拒否し、リーバーマンは1972年に彼女のバージョンを発表したがチャートには入らなかった。

その後、ロバータ・フラックが偶然、飛行機の機内でこの曲を聴き、1973年にシングルリリースし、同年のビルボード年間チャートで3位に入る大ヒットとなった。

1996年にフュージーズがカバーをシングルリリースし、20か国でナンバーワンヒットとなった。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では、ロバータ・フラック・バージョンが360位にランキングされている。
2021年版では、フュージーズ・バージョンもランキングされ、ロバータ・フラック・バージョンと合わせて、史上初めて同じ曲がランキングされた。

【記事参照元】:Killing Me Softly with His Song – Wikipedia
【記事参照元】:Roberta Flack-Wikipedia
【原詞引用元】:Roberta Flack–Killing Me Softly with His Song Lyrics-Genius

曲の解釈

この曲の原曲は、若いミュージシャン志望のロリ・リーバーマンが、ドン・マクリーンのステージを観て、その時の感動を詩にしています。

そこには、19歳だった彼女の心を癒してくれた歌への、「想い」、「感謝」、「憧れ」が切なく表現されています。

曲のクレジットを巡って障害やトラブルがあり、正式には彼女の名前はクレジットされていませんが、この曲はある意味、彼女自身の心を表現した、彼女の楽曲だと思います。

動画は以下をアップしています。
・ロバータ・フラック:1973年アルバム・バージョン
・ロバータ・フラック:ライヴ・ビデオ
・フュージーズ:ビデオムービー
・ロリ・リーバーマン:1973年TV出演ビデオ

Roberta Flack - Killing Me Softly With His Song (Official Video)
Fugees - Killing Me Softly With His Song (Official Video)
Lori Lieberman sings "Killing Me Softly" on Mike Douglas Show, 1973

歌詞の和訳(Killing Me Softly with His Song やさしく歌って)

(原詞:太文字)

Killing Me Softly with His Song

I heard he sang a good song
彼が素敵な曲を歌ったと聞いた
I heard he had a style
個性的だと聞いた
And so I came to see him
だから彼に会いに来た
To listen for a while
少し聴いてみようと
And there he was this young boy
そこにいた彼、この若い少年は
A stranger to my eyes
初めて目にする人だった

Strumming my pain with his fingers *1
彼の指は、私の苦悩をかき鳴らし
Singing my life with his words
彼の言葉は、私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song *2
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Telling my whole life with his words
彼の言葉は、私の人生すべてを語っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた

2)
I felt all flushed with fever
私は熱で全身が火照るのを感じた
Embarrassed by the crowd *3
大勢の中で恥ずかしかった
I felt he found my letters *4
彼は私の言葉を見つけだし、
And read each one out loud
そして大声で読み上げてる気がした
I prayed that he would finish
彼が終わってくれることを祈った
But he just kept right on
だけど彼はそのまま続けた

Strumming my pain with his fingers
彼の指は、私の苦悩をかき鳴らし
Singing my life with his words
彼の言葉は、私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Telling my whole life with his words
彼の言葉は、私の人生すべてを語っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた

3)
He sang as if he knew me
彼は知っているかのように歌った
In all my dark despair
暗い絶望の中にいる私を
And then he looked right through me *5
それから、私を見ないふりをした
As if I wasn’t there
まるで私がそこにいないかのように
And he just kept on singing
そして彼はただ歌い続けた
Singing clear and strong
はっきりと力強く歌いながら

Strumming my pain with his fingers
彼の指は、私の苦悩をかき鳴らし
Singing my life with his words
彼の言葉は、私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Telling my whole life with his words
彼の言葉は、私の人生すべてを語っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた

oh, oh-oh
オー、オーオー
Oh-oh-oh, oh-oh, oh-oh
オーオーオー、オーオー、オーオー
La-la-la, la-la
ラーラーラー、ラーラー
Oh-oh-oh, oh, oh-oh
オーオーオー、オー、オーオー
La, ah-ah, ah
ラー、アーアー、アー
La, ah-ah, ah-ah-ah-ah
ラー、アーアー、アーアーアーアー

Strumming my pain with his fingers
彼の指は、私の苦悩をかき鳴らし
Singing my life with his words
彼の言葉は、私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Telling my whole life with his words
彼の言葉は、私の人生すべてを語っていた
Killing me (Softly)
私を鎮めていた(やさしく)

Strumming my pain with his fingers
彼の指は、私の苦悩をかき鳴らし
Singing my life with his words
彼の言葉は、私の人生を歌っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた
Telling my whole life with his words
彼の言葉は、私の人生すべてを語っていた
Killing me softly with his song
彼の歌は、やさしく私を鎮めていた

キーワード

*1 Strumming my pain with his fingers: 主語は「彼」として訳し「(彼は)指で私の苦悩をかき鳴らしていた」としました。

*2 Killing : ここでは「殺す」ではなく、「落ち着かせる」の意味で「鎮める」としました。

*3 Embarrassed by the crowd : 直訳では「群衆(大勢)によって、はずかしかった」を、文脈から「大勢の中で恥ずかしかった」としました。

*4 my letters:ここでは「私の手紙」ではなく、「私の想いを彼は知っているかのように読んだ(歌った)」という意味で、「私の言葉」としました。

*5 looked right through:「~の存在を無視する」、「見て見ぬふりをする」

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アーティストの紹介(Roberta Flack ロバータ・フラック)

【名 前】Roberta Flack(ロバータ・フラック)
【出生名】Roberta Cleopatra Flack(ロバータ・クレオパトラ・フラック)
【生 誕】1937年2月10日
【出身地】アメリカ・ノースカロライナ州ブラック・マウンテン
【概要】
9歳の時にピアノに興味を持ち始め、クラッシックピアノで優れた才能を発揮した。
ハワード大学へ奨学金を受けて進学し、クラシックのピアノや声楽を学んだ。
大学を卒業後、ワシントンD.C.で英語と音楽の教師をしながら、夜や週末にナイトクラブで音楽キャリアを積んだ。

1971年にアトランティック・レコードと契約し、1972年に初のアルバム「First Take」をリリースした。
このアルバムに収められた「The First Time Ever I Saw Your Face(愛は面影の中に)」は、クリント・イーストウッドの映画『恐怖のメロディ』に使用され、1972年のビルボード年間チャートで1位を獲得する大ヒットとなった。

そして、1973年リリースの「Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)」、1974年リリースの「Feel Like Makin’ Love」もビルボード年間チャートで1位を獲得した。

また、「The First Time Ever I Saw Your Face」と「Killing Me Softly with His Song」で1973年と1974年の2年連続でグラミー賞最優秀レコード賞を受賞した初のアーティストとなった。

2022年11月に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、残念ながら事実上引退を余儀なくされた。

彼女の音楽は愛の普遍的なテーマを扱い、今なお多くの人々の心に響き、感銘を与え続けている。

アルバムの紹介

1969年 First Take

created by Rinker
Atlantic

1970年 Chapter Two

1972年 Roberta Flack & Donny Hathaway

1973年 Killing Me Softly

2007年 The Very Best of Roberta Flack

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