曲の紹介「Layla いとしのレイラ」
- 曲名:Layla(いとしのレイラ)
- アーティスト:Eric Clapton(エリック・クラプトン)
- 作詞・作曲:Eric Clapton(エリック・クラプトン)、Jim Gordon(ジム・ゴードン)
- サマリー:
- エリック・クラプトンが所属していたデレク・アンド・ザ・ドミノスが、1970年にリリースしたアルバム「いとしのレイラ」のタイトル曲。
- ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では27位にランキングされている。
- 記事参照元:
- Layla-Wikipedia
- Eric Clapton-Wikipedia
- 原詞引用元:Derek and the Dominos – Layla Lyrics – Genius
曲について
この曲は、エリック・クラプトンがジョージ・ハリソンの元妻だったパティ・ボイドに恋をして作った楽曲と言われていて、クラプトンの片思いの辛い思いが切実に伝わってきます。
もともと、バラードとしてつくられたとのことですが、ギターで参加したデュアン・オールマンのリフ(この曲のテーマ的で印象的なあのリフです)によってロックの名曲に上げられるようになりました。
1992年にリリースされた「アンプラグド〜アコースティック・クラプトン」にはアコースティックバージョンが収録されています。
とても切ない思いが伝わってくる演奏です。ぜひ、両バージョンを聴いてみてください。
歌詞の和訳「Layla いとしのレイラ」
(原詞:太文字)
Layla
What’ll you do when you get lonely
寂しくなったら君はどうする?
And nobody’s waiting by your side?
そして誰もそばで待っていなかったら
You’ve been running and hiding much too long
君はずいぶん長く逃げ隠れしてきた
You know it’s just your foolish pride
それは馬鹿げたプライドだと分かってるのに
Layla, you’ve got me on my knees *1
レイラ、君にひざまずいている
Layla, I’m begging, darling please
レイラ、お願いだから、どうかダーリン
Layla, darling won’t you ease my worried mind
レイラ、この不安な気持ちを癒してくれないか
2)
I tried to give you consolation
君をどうにか慰めようとした
When your old man had let you down
前の男が君を失望させた時に
Like a fool, I fell in love with you
馬鹿みたいに、君を愛してしまい
Turned my whole world upside down
僕の世界はすべてひっくり返った
Layla, you’ve got me on my knees
レイラ、君にひざまずいてる
Layla, I’m begging, darling please
レイラ、お願いだから、どうかダーリン
Layla, darling won’t you ease my worried mind
レイラ、この不安な気持ちを癒してくれないか
3)
Let’s make the best of the situation *2
一番いい関係になろうよ
Before I finally go insane
僕が気が狂う前に
Please don’t say we’ll never find a way
僕たちは道を見つけられないと言わないで
And tell me all my love’s in vain *3
僕の愛はすべて無駄だと告げないで
Layla, you’ve got me on my knees
レイラ、君にひざまずいてる
Layla, I’m begging, darling please
レイラ、お願いだから、どうかダーリン
Layla, darling won’t you ease my worried mind
レイラ、この不安な気持ちを癒してくれないか
キーワード
- *1 you’ve got me on my knees: 直訳では「あなたは、私を膝まずかせてきた」ですが、文脈から「君にひざまずいてる」としました。
- *2 Let’s make the best of the situation : 「最高の状況をつくろう」から「一番いい関係を築こう」としました。
- *3 tell me : 「教えて」を文脈から「告げないで」としました。
アーティストの紹介「Eric Clapton エリック・クラプトン」
インフォメーション
- 名前:Eric Clapton(エリック・クラプトン)
- 本名:Eric Patrick Clapton(エリック・パトリック・クラプトン)
- 生誕:1945年3月30日 –
- 出身地:イングランド サリー州
- サマリー:エリック・クラプトンは、ロックとブルースを融合させたパイオニア的なアーティストで、伝説的なギタリストであり、シンガーソングライターです。
アーティストの軌跡
エリック・クラプトンは、1963年10月にヤードバーズ(The Yardbirds)に加入し、イギリスのブルースシーンで注目を集めるギタリストとなりました。
しかし、1965年3月に大ヒットした「For Your Love」をきっかけに、バンドがポップ志向に傾いたため、ブルースに忠実でありたいクラプトンは不満を抱き、同年にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ(John Mayall & the Bluesbreakers)に移籍しました。
1966年、ドラマーのジンジャー・ベイカーから新バンド結成の誘いを受けたクラプトン。彼はベーシスト/ボーカリストとしてジャック・ブルースを指名し、3人で「Cream(クリーム)」を結成しました。
クリームは卓越した演奏技術で「cream of the crop(選りすぐりのもの)」と称されるほど他のミュージシャンに多大な影響を与えました。
しかし、ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースの深刻な不仲もあり、1968年11月に解散しました。
クリーム解散後、クラプトンはベイカー、スティーヴ・ウィンウッド、リック・グレッチとともにブラインド・フェイス(Blind Faith)を結成。
このスーパーグループは1枚のアルバムを制作し、1ツアーを行った後、短命に終わりました。
その後、デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)とツアーを行い、1970年に最初のソロアルバムをリリース。
続いてボビー・ホイットロック、カール・ラドル、ジム・ゴードンとデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)を結成し、「Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)」アルバムを制作しました。
タイトル曲「レイラ」は、親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドへの思いを綴った曲として知られ、クラプトンの代表作となりました。
1970年代、クラプトンは音楽的成功を収める一方で、ドラッグやアルコール依存症と闘っていました。
ザ・フーのピート・タウンゼントが呼びかけた「レインボー・コンサート」など、音楽仲間の支援があり、これらの依存症から回復することができました。
ソロ活動に専念するようになったクラプトンは、1974年にボブ・マーリーの「I Shot the Sheriff」をカバーし大ヒット。
このカバーはレゲエ音楽が大衆市場に浸透するきっかけとなりました。また1977年のカントリー調の「Slowhand」アルバムや1986年のポップロック作品「August」など、数々の成功作を生み出しました。
クラプトンはロックミュージック史上最も影響力のあるギタリストの一人と評価され、ローリングストーン誌の「史上最も偉大なギタリスト100人」で2位にランクされています。(1位はジミ・ヘンドリックス)
彼はグラミー賞を18回受賞し、ブリット・アワードなど数々の栄誉を獲得。さらに、ソロアーティストとして、そしてヤードバーズとクリームのメンバーとして、ロックの殿堂入りを3度果たした唯一のアーティストです。
世界で1億枚以上のレコードを売り上げ、史上最も成功したミュージシャンの一人となっています。
ディスコグラフィー
- ソロ・アルバム
- エリック・クラプトン・ソロ – Eric Clapton (1970年)
- 461 オーシャン・ブールヴァード – 461 Ocean Boulevard (1974年)
- 安息の地を求めて- There’s One in Every Crowd (1975年)
- ノー・リーズン・トゥ・クライ – No Reason to Cry (1976年)
- スローハンド – Slowhand (1977年)
- バックレス – Backless (1978年)
- アナザー・チケット- Another Ticket (1981年)
- マネー・アンド・シガレッツ – Money and Cigarettes (1983年)
- ビハインド・ザ・サン – Behind the Sun (1985年)
- オーガスト- August (1986年)
- ジャーニーマン – Journeyman (1989年)
- フロム・ザ・クレイドル – From the Cradle (1994年)
- ピルグリム – Pilgrim (1998年)
- レプタイル – Reptile (2001年)
- ミー&Mr.ジョンソン – Me and Mr. Johnson (2004年)
- セッションズ・フォー・ロバート・J – Sessions for Robert J (2004年)
- バック・ホーム – Back Home (2005年)
- クラプトン – Clapton (2010年)
- オールド・ソック – Old Sock (2013年)[258]
- アイ・スティル・ドゥ – I Still Do (2016年)
- ハッピー・クリスマス – Happy Xmas (2018年)
- ミーンワイル – Meanwhile (2024年) ※デジタル先行リリース
- コラボレーション
- ライディング・ウィズ・ザ・キング (with B.B. King) (2000)
- ザ・ロード・トゥ・エスコンディード (with J. J. Cale) (2006)
- ザ・ブリーズ~J.J.ケイルに捧ぐ (by Eric Clapton & Friends) (2014)
*引用:Eric Clapton-Wikipedia
1971年 いとしのレイラ / Layla
1974年 461 オーシャン・ブールヴァード / 461 Ocean Boulevard
1977年 スローハンド / Slowhand
1991年 24ナイツ / 24Nights
1992年 アンプラグド〜アコースティック・クラプトン / Unplugged
2016年 ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・クリーム / the very best of CREAM