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Long Train Runnin’ ロング・トレイン・ランニン / Doobie Brothersドゥービー・ブラザーズ

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目次

曲の紹介(Long Train Runnin’ ロング・トレイン・ランニン)

【曲 名】Long Train Runnin’ (ロング・トレイン・ランニン)
【アーティスト】Doobie brothers(ドゥービー・ブラザーズ)
【作詞・作曲】Tom Johnston(トム・ジョンストン)
【概 要】ドゥービー・ブラザーズが1973年に発表した楽曲でアルバム「キャプテン・アンド・ミー」に収録され、シングルリリースされた。
アメリカでビルボード・ホット100で8位を記録した。

【記事参照元】ロング・トレイン・ランニン-Wikipedia
【原詞引用元】The Doobie Brothers–Long Train Runnin’ Lyrics-Genius

曲の解釈

この曲は、トム・ジョンストンが作りましたが、ジャムセッションから生まれ、ジョンストン自身もあまり価値のある曲だと思っていませんでした。
しかし、プロデューサーのテッド・テンプルマンの勧めで歌詞を後からつけました。

歌詞の内容は、アメリカの貨物列車と長く続く線路を背景にして、家や家族を亡くしたミス・ルーシーが登場し、「愛を失くしてどこにいるんだ?」と訴えています。

当初は人生という長いレールを長く走り続けなければならない人生において、「そこには、愛が無くてもいいの?愛は必要だろう?」と言っている気がしていました。
まるで、あまり愛されることもなく、家族のためにがむしゃらに働き続けるお父さんを連想して、「人生への応援歌」的にとらえていました。

しかし、訳を見直すにしたがって、ルーシーは家と家庭(ママ?)という愛を失い、線路を下って行き消息不明となりました。その彼女に向かって主人公は叫び続けます、愛を失くして、君はどこにいるのかと。
あくまでも私訳ですが、”Got to keep on pushing mama.”の”mama”はルーシーのママ(母親)で、「列車が遅れていたので、ルーシーのママを突き飛ばしてそのまま走り続けた」の意味で訳しました。このことで、ルーシーは家と家族を失い、失踪したものと解釈しました。

また、ラストのコーラスは、行方不明になったルーシーへ「動き(生き)続けろ(Keep on movin’)」というメッセージと思われます。

「列車」「鉄道」「線路」のキーワードは、暗いイメージでは「自殺」や「人身事故」が浮かび、明るいイメージでは童謡の「♪線路は続くよどこまでも~♪」のような遥かな大地や、長いレールを走り続ける列車の力強さ、旅の情緒などが思い浮かびます。この曲は、リスナーに両方のイメージを連想させます。

とても抽象的な歌詞なので色々な解釈ができますが、力強くグルーヴ感あふれるサウンドが、アメリカの大地を走り続けるロング・トレインを連想させる名曲だと思います。

The Doobie Brothers - Long Train Runnin' (Live From The Beacon Theater)

歌詞の和訳(Long Train Runnin’ ロング・トレイン・ランニン)

(原詞:太文字)

Long Train Runnin

Down around the corner,
あのコーナーを曲がり
half a mile from here
ここから半マイル先で
You see them long trains running,
長い列車が走っているのが見える
And you watch them disappear
そして走り去るまで眺めるのさ

Without love,
愛を失くして
Where would you be now
今、君はどこにいるんだ
Without love
愛を失くして

2)
You know I saw miss Lucy
ミス・ルーシーを見たんだ
down along the tracks
線路沿いで
She lost her home and her family
彼女は家や家族を失った
And she won’t be coming back
もう戻ってこないだろう

Without love,
愛を失くして
Where would you be right now
いったい今、君はどこにいるんだ
Without love
愛を失くして

3)
Well, the Illinois Central
そう、イリノイ・セントラル鉄道
And the Southern Central Freight
サザン・セントラル貨物は
Got to keep on pushing mama *1
ママを突き飛ばして進まなければならなかった
‘Cause you know they’re running late *2
遅れていたのが分っていたから

Without love,
愛を失くして
Where would you be now
今、君はどこにいるんだ
Without love
愛を失くして

4)
Well, the pistons keep turning
そう、ピストンは旋回し続け
And the wheels go round and round
車輪は回り続ける
The steel rail bed holdin’ hard
鋼鉄レールのベッドは硬いまま
For the miles that they go down
何マイルも進んで行くために

Without love,
愛を失くして
Where would you be right now
いったい今、君はどこにいるんだ
Without love
愛を失くして
Where would you be now
今、君はどこにいるんだ

Mmm, got to get you, baby baby, won’t you move it down? *3
君をつかまえなければ、ベイビーよベイビー、降りてきてくれないか?
Won’t you move it down?
降りてきてくれないか?
Baby, baby, baby, baby, won’t you move it down?
ベイビー、ベイビー、ベイビー、ベイビー、降りてきてくれないか?
When the big train run
でかい列車が走るとき、
When the train is movin’ on
列車が進む時には
I got to keep on movin’ *4
動き続けなければ
Keep on movin’
動き続ける
Won’t you keep on movin’?
君は動き続けないのか?
Gonna keep on movin’
動き続けるんだ

キーワード

*1. keep on pushing mama:”push”は「押しのける、突き飛ばす」、”mama”は「ミス・ルーシーの母親」の意味で「ママ」としました。

*2. running late:「(列車が)遅れそう(な状態)」「(列車が)遅れている」

*3. move it down:彼女は、去って主人公の手の届かないところへ行った。もしかして自殺して天国へ行ったのかもという意味で、「降りてくる」としました。

*4. keep on movin’:「動き続ける」の意味は、「生き続ける」の意味で、主人公が行方不明になったルーシーへ送るメッセージと解釈しました。

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アーティストの紹介(Doobie brothers ドゥービー・ブラザーズ)

【名 前】Doobie brothers(ドゥービー・ブラザーズ)
【結 成】1970年初頭
【結成地】アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ
【概 要】

1970年初頭に結成され1980年代にかけて活躍し、グラミー賞を受賞するなど、音楽史において重要な位置を築いた。

彼らの音楽はロック、ソウル、R&B、カントリーなどの要素を取り入れたサウンドで、多くの人々に愛され、今でも多くのファンに支持されている。

1972年の2枚目のアルバム「トゥールーズ・ストリート」からシングル・リリースした「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」がビルボードHot100で11位を記録し、メジャーとしての知名度を得た。

当初のメンバーはトム・ジョンストン(Vo.Gt.)、パトリック・シモンズ(GT.Vo.)、ジョン・ハートマン(Drum)、デイヴ・ショグレン(Bass)だった。

その後、新たなメンバーも加わり、ツインドラム、ツインギター等のファンキーなリズムセクションは人気を集めた。

1973年リリースの「キャプテン・アンド・ミー」から「ロング・トレイン・ランニン」「チャイナ・グローヴ」がヒットし、1974年リリースの「ドゥービー天国」から「ブラック・ウォーター」が全米1位となり、アメリカン・ロックを代表するバンドとなった。

その後、健康問題で一時脱退したトム・ジョンストン(Vo.Gt.)の代わりに、マイケル・マクドナルドが加入し、サウンドもAOR色の強いものへ変化していった。

1976年にリリースした「テイキン・イット・トゥ・ザ・ストリート」がヒットし、1978年リリースのアルバム「ミニット・バイ・ミニット」に収録された同名曲と「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」は全米1位を獲得した。

その後も、メンバー交代を重ねつつも、結成時からのパトリック・シモンズを中心に、2023年現在もツアーを行っており、多くのファンから支持されている。

アルバムの紹介

1972年 トゥールーズ・ストリート / Toulouse Street

created by Rinker
ワーナーミュージック・ジャパン

1973年 キャプテン・アンド・ミー / The Captain and Me

1974年 ドゥービー天国 / What Were Once Vices Are Now Habits

1978年 ミニット・バイ・ミニット / Minute by Minute

ミニット・バイ・ミニット[ドゥービー・ブラザーズ]
created by Rinker
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • Well the pistons keep rurning の rurning が、どこにも載っていません。
    間違っていませんか?

    • ご指摘、ありがとうございました。
      まったくのミスでした。
      歌詞サイトにより”churning”、”turning”がありますが、
      ここでは”turning”に訂正させていただきます。

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