曲の紹介(Runaway 悲しき街角)
【曲名】Runaway(悲しき街角)
【アーティスト】Del Shannon(デル・シャノン)、Bonnie Raitt(ボニー・レイット)他
【作詞・作曲】Del Shannon(デル・シャノン)
【概要】1961年デル・シャノンがシングルにてリリースし、同年ビルボード・ホット100で1位を獲得した。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では466位にランキングされた。
その後、ベンチャーズをはじめ多くのアーティストがカバーしている。
ここではボニー・レイットが1977年にリリースしたアルバム”Sweet Forgiveness(愛に乾杯)”に収録したカバー・バージョン(米国シングル・チャート57位)を紹介。
【記事参照元】Runaway (Del Shannon song)-Wikipedia
【画像引用元】ボニー・レイット-Wikipedia
【原詞引用元】Runaway(Bonnie Rait)-Genius
曲の解釈
私がこの「Runaway」を知ったのは、ボニー・レイットの6枚目のアルバム「Sweet Forgiveness(愛に乾杯)」でした。
彼女について言うと、サウンドは私の大好きなアメリカンロックで、カントリーぽいけどブルージーなロックサウンドです。
そしてギターはスライドの名手、声は少しハスキーで大人のやさしい姉御って感じです。
この「Sweet Forgiveness(愛に乾杯)」には他にも、とてもいい曲がありますので一度聴いてみてください。
この曲は、1961年にデル・シャノンによって作られましたが、オールディーズらしいシンプルで軽快なリズムとメロディがマッチした、どこか懐かしいさを感じさせてくれる曲です。
歌詞の内容はですが、デル・シャノンが作った原曲はおそらく、主人公が男性で恋人の女性を失った内容ですが、ボニー・レイットバージョンでは主人公が女性で恋人を失くした内容で訳しました。
雨の中で、逃げたあなたを想い涙を流す主人公の女性。「そばにいて、戻ってきて」と愛しい逃亡者へ語り掛ける姿は、とても切なさを感じます。
このボニー・レイットのカバー・バージョンは、ロック調でとてもかっこいいです。
ぜひ、聴いてみてください。
歌詞の和訳(Runaway 悲しき街角)
(原詩:太文字)
Runaway
As I walk along I wonder what went wrong
歩きながら、何が間違ってたのか考えてる
With our love, a love that was so strong
私たちの愛、それはとても強かったのに
And as still walk on I think of the things we’ve done
歩き続けながら、私たちがしてきたことを想い起こしてる
Together while our hearts were young
二人の心が、まだ初々しかった頃に
I’m a walking in the rain, tears are falling and I feel a pain
雨の中を歩いてる、涙がこぼれて痛みを感じる
Wishing you were here by me to end this misery
ここに、私の傍にいて、この哀しみを終わらせて
And I wonder, I wo wo wo wo wonder
そして私は考えに、考えてしまう
Why, you ran away
どうして、あなたは逃げたのかって
And I wonder where you will stay
そして気になるの、あなたはどこにいるのかと
My little runaway, a runaway *1
私の愛おしい逃亡者、逃亡者
間奏)
I’m a walking in the rain, tears are falling and I feel a pain
雨の中を歩きながら、涙がこぼれて痛みを感じる
Wishing you were here by me to end this misery
ここに、私の傍にいて、この哀しみを終わらせて
And I wonder, I wo wo wo wo wonder, baby, yeah
そして私は考えに、考えてしまう、あなた
You know why, you ran away *2
何故だかわかるよね、あなたが逃げてしまったから
And I wonder where you will stay
そして気になるの、あなたがどこにいるのかと
My little runaway, my little runaway
私の愛しい逃亡者、私の愛しい逃亡者
Come back baby
戻ってきて、あなた
A run run runaway
逃げる、逃げる、逃亡者
You left me standin’ in the rain
私を雨の中、立たせたまま去った
A run run runaway
逃げる、逃げる、逃亡者
Come back baby
戻ってきて、あなた
A run run runaway
逃げる、逃げる、逃亡者
キーワード
*1. little:「小さい」「かわいい」ですが、主人公が女性なので、ここでは「いとおしい(愛おしい)」としました。
*2. You know why:直訳で「あなたは理由がわかる」から口語的に「何故ってわかるでしょ」にしました。
アーティストの紹介(Bonnie Raitt ボニー・レイット)
【名 前】Bonnie Raitt(ボニー・レイット)
【生 誕】1949年11月8日
【出身地】米国、カリフォルニア州バーバンク
【概 要】ボニー・レイットは、ブルース、R&B、ロック、カントリーをルーツとしたサウンドを取り入れたアルバムを、1970年代初頭からリリースした。
その音楽性の高い評価を受けながらも、9枚目のアルバムまでは大きなセールスにはいたらなかった。
しかし、1989年リリースした「ニック・オブ・タイム」は全米チャートでトップを獲得し、初の商業的な成功を収めた。
このアルバムは、1990年第32回グラミー賞で「最優秀アルバム賞」と「最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」を受賞し、「ローリング・ストーン誌の「史上最高のアルバム500件のリスト」の230番に選ばれた。
その後、1991年にリリースした「ラック・オブ・ドロウ」でグラミー賞を3回受賞し、アメリカで800万枚以上を売り上げ、成功を確かなものにした。
彼女はスライド・ギターの名手としても有名で、ローリングストーン誌が選んだ偉大な100人のギタリスト(2011年)で89位にランキングされている。
彼女はまた、環境保護や人権などの社会問題にも積極的に取り組んでいて、アメリカの大統領自由勲章を受章するなど、数々の栄誉を受けられている。
アルバムの紹介
1977年 愛に乾杯 / Sweet Forgiveness
1989年 ニック・オブ・タイム / Nick Of Time
1991年 ラック・オブ・ザ・ドロウ / Luck of the Draw
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