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曲の紹介|Songbird ソングバード
【曲名】Songbird (ソングバード)
【アーティスト】Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)
【作詞・作曲】Christine McVie(クリスティン・マクヴィー)
【概要】
1977年11枚目のアルバム「Rumours(噂)」”に収録され、シングル「Dreams(夢)」のB面に収録されてリリースされた。
シングルはビルボード・ホット100で1位を記録した。
この曲は、バンドのメンバーでキーボド&ボーカル担当のクリスティン・マクヴィーが作詞・作曲した。
クリスティン・マクヴィーはアルバム「噂」では他に3曲を提供している。
【記事参照元】Songbird (Fleetwood Mac song) – Wikipedia
【原詞引用元】Fleetwood Mac – Songbird Lyrics
曲の解釈
この曲は、彼ら「フリートウッド・マック」をトップ・アーティストへ押し上げたアルバム「Rumours(噂)」のA面の最後に収録されています。
クリスティン・マクヴィーがピアノの弾き語りで歌い、リンジー・バッキンガムのアコースティックギターの伴奏のみのシンプルな曲です。
バンドメンバーで彼女の別れた元夫は、「クリスティンはコンサートの最後にはよくこの曲を演奏し、多くの大人の男たちが泣いたもので、自分も毎晩そうした」と言っています。
歌詞の内容は、自分の彼氏への想いを、「(かつてないほど)愛してる」とソングバード(歌鳥)のなき声に置き換えて表現しています。
このアルバム制作時、バンド内はスティーヴィーとリンジーの恋人関係の終焉、ジョン・マクヴィーとクリスティン・マクヴィーの離婚等の問題で大きく揺らいでいました。
そんな中で、ただひたすら愛する人に尽くしたい、愛をささげたいという彼女の想いがこの曲に込められている気がします。
とてもシンプルな曲ですが、愛がストレートに表現されたとても美しい名曲だと思います。
追記:残念ながらクリスティン・マクヴィーは、2022年11月30日に79歳で脳卒中のため亡くなりました。
彼女の音楽には美しい歌詞やメロディーがあり、リスナーに多くの感銘を与え、今もな多くの人に愛され続けています。
動画は以下をアップしています。
・1977年アルバム「Rumours(噂)」バージョン(2004年Remaster版)
・”Songbird” Fleetwood Mac performed by Rumours of Fleetwood Mac
(Recorded live at The Sage, Gateshead, England, 19th of May 2018. )
・カバー:Eva Cassidyのアルバムより「 I CAN ONLY BE ME」 *released 3rd March 2023
・カバー:The Corrs – Songbird – Acoustic Fleetwood Mac Cover


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歌詞の和訳
(原詞:太文字)
Songbird
For you, there’ll be no more crying
あなたのために、もう泣くことはない
For you, the sun will be shining
あなたのために、太陽は輝き続ける
And I feel that when I’m with you
そしてあなたといると感じる
It’s alright, I know it’s right
大丈夫、それでいいんだと
To you, I will give the world
あなたへ、世界を贈るわ
To you, I’ll never be cold
あなたへ、決して冷たくしない
‘Cause I feel that when I’m with you
それはあなたといると感じるから
It’s alright, I know it’s right
大丈夫、それでいいんだと
And the songbirds are singing *1
歌鳥たちが歌っている
Like they know the score
まるで譜面を知っているかのように
And I love you, I love you, I love you
愛してる、愛してる、愛してると
Like never before
かつてないほど
And I wish you all the love in the world
世界中の愛があなたにありますように
But most of all, I wish it from myself
でも一番多くは、私からの愛でありますように
And the songbirds keep singing
そして歌鳥たちが歌い続ける
Like they know the score
まるで譜面を知っているかのように
And I love you, I love you, I love you
愛してる、愛してる、愛してると
Like never before
かつてないほど
Like never before
かつてないほど
Like never before
かつてないほど
キーワード
*1. songbirds: 一般的には「鳴き鳥」と訳されますが、歌詞の雰囲気を壊さないように「歌鳥(うたいどり*ホトトギスの呼び名)」としました。
アーティストの紹介|Fleetwood Mac フリートウッド・マック
インフォメーション
- バンド名:Fleetwood Mac (フリートウッド・マック)
- 結成:1967年
- 結成地:英国・ロンドン
- メンバー:
- 1970年-1974年 初期メンバー:加入期間
- ピーター・グリーン(Gt.) :1967-1971
- ジェレミー・スペンサー(Gt.&Vo.): 1967-1971
- ジョン・マクヴィー (Bass)1967-
- ミック・フリートウッド (Grums)1967-
- 1975年- 全盛期メンバー : 加入期間
- スティーヴィー・ニックス (Vo.):1974-1991,1993,1997-
- リンジー・バッキンガム(Gt.&Vo.): 1974-1987, 1993, 1997-2018
- ジョン・マクヴィー (Bass) :1967-1995, 1997-
- クリスティン・マクヴィー (Key.&Vo.) 1970-1995, 1997-1998, 2014-2022
- ミック・フリートウッド (Drums) :1967-1995, 1997-
- サマリー:
- Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)は、1967年にイングランド・ロンドンで結成され、50年以上の長きにわたって活動を続けている伝説的なロックバンド。
- 世界総売上1億2000万枚を超える偉大なバンドとして、音楽史にその名を刻んでいる。
アーティストの軌跡
初期:ブルースロック時代(1967-1974年)
バンドは、ピーター・グリーン(ギター)、ミック・フリートウッド(ドラムス)、ジョン・マクヴィー(ベース)を中核として、当初「ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック」として活動を開始しました。初期の頃は、チキン・シャックらと並ぶブリティッシュ・ブルースロックバンドとして注目を集めました。
1968年に発表されたシングル「ブラック・マジック・ウーマン」(後にサンタナがカバーして大ヒット)や、全英1位を記録した「アルバトロス」などの名曲を世に送り出しました。
黄金期:ポップロック時代(1975年-)
1974年、カリフォルニアに活動拠点を移したバンドは、フロントマンのボブ・ウェルチが脱退する中で新たなメンバーを迎えることになります。
この時加入したのが、アメリカ人デュオ「バッキンガム・ニックス」のリンジー・バッキンガム(ギター・ボーカル)とスティーヴィー・ニックス(ボーカル)でした。
この黄金の5人編成により、バンドはブルースロックからソフトロック・ポップロック路線へと大きく転換し、世界的な成功を収めることになります。
1975年10thアルバム「ファンタスティック・マック」をリリースし、全米1位を獲得。
1977年11thアルバム「Rumours / 噂」は、シングル・カットされた「オウン・ウェイ」「ドリームス」「ユー・メイク・ラヴィン・ファン」「ドント・ストップ」等の大ヒットとともに、31週間全米1位、1,700万枚の史上空前の売り上げを記録し、翌年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞しました。
このアルバムは、バンドメンバー間の複雑な恋愛関係や別れをテーマにした楽曲で構成されており、その生々しい感情表現が多くの人々の心を捉えました。
「Rumours / 噂」は、史上最も成功したアルバムの一つとなり、フリートウッド・マックはスターの座に上りつめた。
その後、12thアルバム「牙(タスク)」(全米4位)、ライブアルバム「ライヴ」、13thアルバム「ミラージュ」(全米1位)の3枚のアルバムをリリースしましたが「噂」ほどの大ヒットには至りませんでした。
1980年代に入り、スティーヴィー、リンジー、クリスティン、ミックはソロとしても活動していきました。
しかし、当時はバンドメンバー内の関係悪化(スティーヴィーとリンジーの恋人関係の終焉、ジョンとクリスティンの離婚等)があり、14thアルバム「タンゴ・イン・ザ・ナイト」(全米7位)リリース後にリンジー・バッキンガムが脱退しました。
現在では、スティーヴィー、ジョン・マクヴィー 、ミック・フリートウッドに新しくマイク・キャンベル(LeadGt.)2018-、ニール・フィン(Gt.)2018-が加わり活動しています。(2022年12月クリスティン・マクヴィー が逝去)
彼らの受賞歴をみると、1978年 「グラミー賞受賞」、1998年 -「ロックの殿堂入り」、ウォール・ストリート・ジャーナルの「史上最も人気のある100のロックバンド」11位に認定されています。
フリートウッド・マックは、時代を超えて愛され続ける楽曲と、複雑な人間関係から生まれた感情豊かな音楽で、ロック史上最も重要なバンドの一つとして位置づけられています。
アルバムの紹介
1975年 ファンタスティック・マック / Fleetwood Mac
1977年 噂 / Rumours
1982年 ミラージュ / Mirage
1987年 タンゴ・イン・ザ・ナイト / Tango in the Night
1988年 グレイテスト・ヒッツ / Greatest Hits