曲の紹介(Stand by Me スタンド・バイ・ミー)
【曲 名】Stand by Me(スタンド・バイ・ミー)
【アーティスト】Ben E. King (ベン・E・キング)
【作詞】【作曲】Ben E. King (ベン・E・キング)、Jerry Leiber(ジェリー・リーバー)、Mike Stoller(マイク・ストーラー)
【概 要】ベン・E・キング(アメリカ)が1961年にシングルとしてリリースした。多くのアーティストがカバーしているが、ジョン・レノンもカバーシングルを1975年にリリースしている。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では121位にランキングされている。
収録アルバム:Ben E. King「Stand By Me-Very Best of Ben E. King」2011年リリース
収録アルバム:John Lennon「Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon」1997年リリース
【記事参照元】: Stand by Me (Ben E. King song)-Wikipedia
【記事参照元】: Ben E. King-Wikipedia
【原詩引用元】: Stand by Me-GENIUS
曲について
この曲のタイトルは、サム・クックとJW・アレクサンダーが作曲し、ソウル・スターラーズがレコーデイングした「スタンド・バイ・ミー・ファーザー」というゴスペル・ソングにインスピレーションを受け、つけられました。
1986年アメリカの青春映画『スタンド・バイ・ミー』の主題歌に使われていますが、映画のストーリーのように大切な友達へ向けた歌だとか、恋人へ向けた歌などと、色々な解釈ができます。
コーラスで「Darling~ダーリン」と呼び掛けていますが、欧米では異性だけでなく、広く大切な人、愛する人へ向けて使われています。
タイトルの「Stand by me」にあるように、「僕の傍にいてくれ、一緒にいてくれ」と命令形で繰り返しています。
まるで、坊やがお母さんに「離れちゃだめ、傍にいて」とだだをこねているイメージを、私は抱きます。
若者が「君さえ一緒にいてくれたら、僕はどんな困難も乗り越えられるし、強くなれる」と、友達に向けたイメージで訳しました。
John Lennonをはじめ多くのミュージシャンがカバーしています。
Tracy Chapman(トレイシー・チャップマン)のカバーも、どこか悲哀を感じていいです。
歌詞の和訳(Stand by Me スタンド・バイ・ミー)
(原詞:太文字)
Stand by Me
When the night has come
夜がやって来て
And the land is dark
大地は暗く
And the moon is the only light we’ll see
見えるのは月の灯りだけ
No, I won’t be afraid
ぜんぜん、僕は怖くない
Oh, I won’t be afraid
ああ、怖くないよ
Just as long as you stand
君がいる限り
Stand by me *1
僕のそばにいるから
So darling darling stand by me
だからダーリン、ダーリン、僕のそばにいて
Oh stand by me
ああ、僕のそばにいて
Oh stand, stand by me, stand by me
ああいてね、僕のそばに、僕のそばに
2)
If the sky that we look upon *2
もし見上げる空が
Should tumble and fall *3
転がり落ちても
Or the mountain
あるいは山が
Should crumble to the sea *4
海に崩れ落ちても
I won’t cry, I won’t cry
僕は泣かない、泣かないよ
No I won’t shed a tear
ぜったい涙は流さない
Just as long as you stand
君がそばにいるかぎり
Stand by me
僕のそばに
Oh darling darling stand by me
ああダーリン、ダーリン、僕のそばに
Oh stand by me
ああ、僕のそばにいて
Stand by me, stand by me, stand by me
僕のそばに、僕のそばに、僕のそばに
So Darling darling stand by me *5
ああダーリン、ダーリン、僕のそばに
Oh stand by me
ああ、僕のそばにいてね
Oh stand, stand by me, stand by me
ああいてね、僕のそばに、僕のそばに
Whenever you’re in trouble *6
君が困っている時はいつでも
Won’t you stand by me, oh stand by me
僕のそばにいてくれないか、ああ僕のそばにいて
Oh stand, stand by me, stand by me
ああいてね、僕のそばに、僕のそばに
キーワード
*1 Stand by me:直訳では「僕のそばに立つ」ですが、文脈から「そばにいる」としました。
*2 look upon:ここでは「みなす」の意味ではなく「見上げる」としました。
*3 tumble : 倒れる、ころぶ、崩れる
*4 crumble:粉々に砕ける、崩壊する
*5 Darling : 最愛の人、あなた、おまえ(異性だけでなく、大切な人などへ使う呼びかけ)
*6 Whenever you’re in trouble:「逆に君が困っている時には、僕が助ける」の意味で、「君が困っている時はいつでも」としました。
アーティストの紹介
【名 前】Ben E. King(ベン・E・キング)
【出生名】Benjamin Earl King(ベンジャミン・アール・ネルソン)
【生誕・死没】1938年9月28日 – 2015年4月30日
【誕生地】アメリカ合衆国 ノースカロライナ州ヘンダーソン
【出身地】アメリカ合衆国 ニューヨーク州ハーレム
【概 要】ベン・E・キングは、アメリカのシンガーソングライターです。彼はソウル、R&B、ドゥーワップのジャンルで知られ、特に「スタンド・バイ・ミー」の歌手および共同作曲者として名を馳せました。
キングは1947年に家族と共にニューヨークのハーレムに移り住み、教会の合唱団で歌い始めました。高校時代には「フォー・B’s」というドゥーワップグループを結成し、アポロシアターでパフォーマンスを行うなどして注目を集めました。1958年には「ザ・ファイブ・クラウンズ」というグループに参加し、その後、ドリフターズのメンバーとして活動を開始しました。彼はドリフターズのリードシンガーとして、「ダンス・ウィズ・ミー」、「ラストダンスは私に」、「この魔法の瞬間」などのヒット曲を歌い上げました。
1960年にドリフターズを脱退し、ソロキャリアをスタートさせたキングは、1961年に「スパニッシュ・ハーレム」をリリースし、続いて「スタンド・バイ・ミー」が大ヒットしました。この曲は、1961年と1986年に再発され、映画『スタンド・バイ・ミー』のテーマソングとしても知られています。キングの音楽は多くのアーティストによってカバーされており、その影響力は今なお続いています。
彼はまた、「スーパーナチュラル・シング」や「アイ(フー・ハブ・ナッシング)」などのヒット曲も持ち、1975年にはディスコ音楽の流行に乗って再び注目を浴びました。キングは1988年にロックの殿堂入りを果たし、その後も音楽活動を続けました。彼は慈善活動にも積極的で、「スタンド・バイ・ミー財団」を設立し、慈善活動を行っていました。
キングは、残念ながら2015年4月30日にニュージャージー州ハッケンサックで亡くなりました。詳しい死因は明らかにはされていませんが、ローリング・ストーン誌などは自然死と報じています。
ベン・E・キングはその独特なバリトンボイスと感情豊かなパフォーマンスで、多くのファンに愛され続けており、彼の音楽は世代を超えて影響を与えています。
アルバムの紹介
2018年 ベン・E.キング / スタンド・バイ・ミー〜ヴェリー・ベスト・オブ・ベン・E.キング
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