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Sweet Home Alabama スウィート・ホーム・アラバマ / Lynyrd Skynyrd レーナード・スキナード

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目次

曲の紹介「Sweet Home Alabama スウィート・ホーム・アラバマ」

インフォメーション

  • 曲名:Sweet Home Alabama(スウィート・ホーム・アラバマ)
  • アーティスト:Lynyrd Skynyrd(レーナード・スキナード)
  • 作詞・作曲:Ed King(エド・キング)、Gary Rossington(ゲイリー・ロッシントン)、Ronnie Van Zant(ロニー・ヴァン・ザント)
  • サマリー:
  • 記事参照元:
    • Sweet Home Alabama-Wikipedia
    • Lynyrd Skynyrd-Wikipedia
  • 画像引用元:レーナード・スキナード-Wikipedia
  • 原詞引用元:Lynyrd Skynyrd–Sweet Home Alabama Lyrics-Genius

曲について

「スウィート・ホーム・アラバマ」は、ニール・ヤングが1970年代当時の公民権運動(黒人差別に対する社会運動)を支援するプロテスト・ソングとして作った”Southern Man”、”Alabama”に対するアンサー・ソングと言われています。

歌詞の中にニール・ヤングの名前が出てきて、あんたの言ってることなど、このアラバマではだれも無視しているよと言っています。

また、歌詞ではアラバマの人種隔離政策を行った知事(ジョージ・ ウォーレス)を、「バーミングハムではみんな好きだと」言っています。

しかし、この詩を書いたロニー・ヴァン・ザントはそのあとに、Boo! Boo! Boo!“(ブーイングの意)があると言っていて、とても揶揄的、反面的に表現していると思われます。
これを見ると、この曲は単なるニール・ヤングの差別社会へのプロテスト・ソングへのアンサー・ソングではないようです。

4番の歌詞では、「アラバマにあったMuscle Shoalsというスタジオからswampersというすごいリズムセクションをもったバンドが生まれ、そこからR&Bという音楽が広まっていった。」
」確かにアラバマは、公民権運動では一番問題とされたところで、それはわかってる。」
「しかし、ここはアメリカの近代音楽のルーツになった大切な場所なんだ。」と、彼らは言っている気がします。

このアルバムにコーラスで参加した黒人のメリー・クレイトンが、映画「バックコーラスの歌姫たち」でこう言っていました。
「最初は、ばかばかしくて断ろうとしたけれど、19歳年上の黒人の旦那さんから、まだ君は若くて分らないかもしれないが、この仕事は受けるべきだと」
おそらく旦那さんは、これは公民権運動を推進を否定する曲だからこそ、黒人として参加することはある意味とても意義があると思われたのだと思います。
余談ですが、このメリー・クレイトンさんは、ローリング・ストーンズのギミー・シェルターのアルバムにバック・コーラスで参加された方です。

ちなみに、映画「バックコーラスの歌姫たち」では、急に夜中に録音のために呼ばれて、「ギミー・シェルター」の歌詞(Rape!レイプ、Murder!殺人)を歌ってくれと言われ、終わったらなぐってやろうかと思ったとのこと(笑)
その後は、リサ・フィッシャーさん(Lisa Fischer)らにバトンタッチしています。

曲の動画

動画は、以下をアップしています。

  • Sweet Home Alabama アルバム「セカンド・ヘルピング」より
  • 2006年6月アトランティックシティでのライブ(2015年「Live in Atlantic City」でレコードリリース)
  • 2015年フロリダでのライブ(2015年「Live At The Florida Theatre2015」でリリース)
Lynyrd Skynyrd 'Sweet Home Alabama' (Live In Atlantic City)
Lynyrd Skynyrd - Sweet Home Alabama - Live At The Florida Theatre / 2015

歌詞の和訳「Sweet Home Alabama スウィート・ホーム・アラバマ」

(原詞:太文字)

Sweet Home Alabama

Big wheels keep on turnin’ *1
外輪車は廻り続け
Carry me home to see my kin
家族に会うため、俺を故郷へ運ぶ
Singin’ songs about the southland
南部の唄を歌えば
I miss Alabamy once again
またアラバマが恋しくなる
And I think it’s a sin, yes *2
それは罪深いことなんだ、きっと

2)
Well I heard Mr Young sing about her (Southern man) *3
さて、ヤングさんが彼女のことを歌ってるのを聴いた(サザン・マンで)
Well, I heard ol’ Neil put her down
そう、あのニールが彼女をけなしてるのを聴いた
Well, I hope Neil Young will remember
そう、ニール・ヤングには覚えていてほしい
A Southern man don’t need him around, anyhow
南部の男はあんたなど必要としない、とにかく

Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Where the skies are so blue
空は限りなく青い
Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Lord, I’m coming home to you
主よ、俺は君のもとへ帰ってる

3)
In Birmingham they love the governor (Boo! Boo! Boo!)
バーミンガムでは、みんな知事が好きさ(ブー!ブー!ブー!)
Now we all did what we could do
もうやれることは全部やってきたさ
Now Watergate does not bother me
もうウォーター・ゲート事件なんて気にしない
Does your conscience bother you?
あんたの良心は痛まない?
Tell the truth
本音を言えよ

Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Where the skies are so blue
空は限りなく青い
Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Lord, I’m coming home to you
主よ、俺は君のもとへ帰ってる

4)
Now Muscle Shoals has got the Swampers *4
今マッスル・ショールズには、ザ・スワンパーズがいる
And they’ve been known to pick a song or two (Yes, they do)
彼らが1、2曲選ぶことは知られてる(そう、選ぶんだ) *5
Lord, they get me off so much
ああ、彼らは俺を落ち着かせてくれる、とても
They pick me up when I’m feeling blue
彼らは落ち込んだ時に元気づけてくれる
Now how ‘bout you?
さて、君はどうだい?

Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Where the skies are so blue
空は限りなく青い
Sweet home Alabama
愛しい故郷、アラバマ
Lord, I’m coming home to you
主よ、俺は君のもとへ帰ってる

Sweet home Alabama (Oh, sweet home, baby)
愛しい故郷、アラバマ(ああ、愛しの故郷、ベイビー)
Where the skies are so blue (And the governor’s true)
空は限りなく青い(そして知事は正直)
Sweet home Alabama (Lordy)
愛しい故郷、アラバマ(主よ)
Lord, I’m coming home to you (Yeah, yeah)
主よ、俺は君のもとへ帰ってる(ヤー・ヤー)

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キーワード

  • *1 Big wheels :  アラバマには水路もあり、CCRのProud Maryの蒸気船のイメージから外輪車としました。
  • *2 a sin : 南部の唄を歌わないとアラバマのことを思い出さないことへの「罪深さ」としました。
  • *3 I heard Mr Young sing about her (Southern man) :
    • ・”her”は「アラバマ」を指しています。
    • ・ニール・ヤングは彼の曲「サザンマン」で、歌詞に知事として出てくるアラバマ州のジョージ・ウォレス州知事を非難しました。(彼は人種差別撤廃に反対して人種隔離政策やデモ隊への発砲事件などを起こしました。)アラバマ州や住人たちを非難してはいませんが、一部のアラバマや南部の人たちからは批判が起こりました。
  • *4 Muscle Shoals has got the Swampers : アラバマにあるマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでは、ミュージシャンが集まってスワンパーズというマッスル・ショールズ・リズム・セクションというグループを結成した。
    • アレサ・フランクリンをはじめ多くのアーティストのバック演奏やレコーディングに参加した。
  • *5 they’ve been known to pick a song or two :「彼らが1、2曲選ぶことは知られてる」の意味は、「懐かしく郷愁を誘う過去の曲に絞って」と解釈し訳しました。

アーティストの紹介「Lynyrd Skynyrd レーナード・スキナード」

  • 名前:Lynyrd Skynyrd(レーナード・スキナード)
  • 生誕:1964年(1969年レーナード・スキナードと改名)
  • 出身地:米国、フロリダ州ジャクソンビル
  • サマリー:レーナード・スキナードは、アメリカのサザン・ロックバンドで、1970年代に特に人気を博しました。彼らの音楽は、ブルースやカントリーの影響を受けた力強いロックサウンドが特徴です。

アーティストの軌跡

1964年にロニー・ヴァン・ザント(Vo.)、ボブ・バーンズ(Drum)、アレン・コリンズ(Gt.)、ゲイリー・ロッシントン(Gt.)、ラリー・ヤンストロム(Bass)の5名で結成され、バンド名はボブ・バーンズのガレージで練習していたことで「Bob’s Backyard」とし、その後「The Noble Five」「One Percent」と改名しました。

1968年バンド・コンテストに優勝し、地元のレーベルからデビューしました。

1969年バンド名はボブ・バーンズの提案で「レーナード・スキナード」とないました。
この奇妙なバンド名は、歌のキャラクター「Leonard Skinner」と、当時彼らが通っていた高校の厳しかった教師の「レナード・スキナー」などをもじってつけたとのことです。

1972年にアル・クーパーに認められ、1973年に彼のプロデュースにより、ファースト・アルバム「レーナード・スキナード」がリリースされました。

リリース直後が大ヒットとはならなりませんでしたが、1974年12月にRIAA(アメリカレコード協会)によりゴールドディスクに認定され、1975年にBillboad 200で最高27位を記録しました。

1974年にシングル・カットされた「フリー・バード」は、1975年にBillboad HOT 100で最高19位を記録しました。

1974年2枚目のアルバム「セカンド・ヘルピング」を、前作と同じくアル・クーパーのプロデュースでリリースし、シングル・カットされた「スウィート・ホーム・アラバマ」は全米8位の大ヒットとなりました。

アルバムは、Billboad 200で12位を記録し、1974年9月にはRIAAによりゴールド・ディスクに認定され、1987年7月にはダブル・プラチナの認定を受けています。(セカンド・ヘルピング-Wikipediaより)

彼らの演奏はトリプル・ギターの重厚なサウンドで、サザン・ロックバンドとして人気となりました。

1977年にツアー中の飛行機が燃料切れでミズーリ州マッカム近郊で墜落し、ロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、キャシー・ゲインズらが死亡してバンドは解散しました。

その後、1987年ゲイリー・ロッシントンが、ロニーの弟であるジョニー・ヴァン・ザントらと共に、レーナード・スキナードとしてバンドを再結成。2006年にはロックの殿堂入りを果たしました。

彼らは、南部ロック(サザン・ロック)の象徴的なバンドとして、多くのアーティストに影響を与え、ロックミュージックの歴史に名を刻みました。

ディスコグラフィー

  • スタジオ・アルバム
    • レーナード・スキナード – Lynyrd Skynyrd (Pronounced ‘Lĕh-‘nérd ‘Skin-‘nérd) (1973年)
    • セカンド・ヘルピング – Seconed Helping (1974年)
    • ナッシン・ファンシー – Nuthin’ Fancy (1975年)
    • ギミー・バック・マイ・ブレッツ – Gimme Back My Bullets (1976年)
    • ストリート・サヴァイヴァーズ – Street Survivors (1977年)
    • 1991』 – Lynyrd Skynyrd 1991 (1991年)
    • ザ・ラスト・レベル – The Last Rebel (1993年)
    • エンデインジャード・スピーシーズ – Endangered Spacies (1994年)
    • トゥエンティ – Twenty (1997年)
    • エッジ・オブ・フォエヴァー – Edge Of Forever (1999年)
    • Christmas Time Again (2000年)
    • Vicious Cycle (2003年)
    • 神と銃 – God & Guns (2009年)
    • ラスト・オブ・ア・ダイイン・ブリード – Last Of A Dyin’ Breed (2012年)
  • ライブ・アルバム
    • ワン・モア・フロム・ザ・ロード – One More From The Road (1976年)
    • サザン・バイ・ザ・グレイス・オブ・ゴッド- Southern By The Grace Of God (1988年)
    • Southern Knights (1996年)
    • ライヴ・フロム・スティール・タウン – Lyve From Steel Town (1998年)
    • ライヴ』 – Lynyrd Skynyrd Lyve: The Vicious Cycle Tour (2004年)
    • Authorized Bootleg Lynyrd Skynyrd Live / Cardiff Capitol Theater – Cardiff, Wales Nov. 04 1975 (2009年)
    • Authorized Bootleg: Live At Winterland – San Francisco Mar. 07 1976 (2009年)
    • ライヴ・フロム・フリーダム・ホール – Live From Freedom Hall (2010年)
    • レーナード・スキナード ライヴ・イン・アトランタ 2014 – ワン・モア・フォー・ザ・ファンズ』 – One more for the fans (2015年)
    • Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd & Second Helping – Live from Jacksonville At The Florida Theatre (2015年)
    • Live In Atlantic City (2018年)
    • Last of the Street Survivors Farewell Tour – Lyve! (2019年)
  • コンピレーション・アルバム
    • Skynyd’s First And … Last (1978年)
    • Gold & Platinum (1979年)
    • Best Of The Rest (1982年)
    • 伝説』 – Legend (1987年)
    • スキナーズ・イナーズ/グレイテスト・ヒッツ – Skynyrds’ Innyrds (1989年)
    • スキナーズ・ファースト – コンプリート・マッスル・ショールズ・アルバム – Skynyrd’s First (1998年)
    • ソロ・フライツ – Solo Flytes (1999年)
    • スキナーズ・コレクティブルズ〜アンリリースト・レコーディングス – Collectybles (2000年)
    • Then And Now (2000年)
    • アイコン〜ベスト・オブ・レーナード・スキナード – Icon (2010年)

引用:レーナード・スキナード-Wikipedia

1973年 レーナード・スキナード / Lynyrd Skynyrd

1974年 セカンド・ヘルピング / Second Helping

1976年 ワン・モア・フロム・ザ・ロード / One More from the Road

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