曲紹介(Tattoo’d Lady いれずみの女の)
【曲 名】Tattoo’d Lady(いれずみの女)
【アーティスト】Rory Gallagher(ロリー・ギャラガー)
【作詞・作曲】Rory Gallagher(ロリー・ギャラガー)
【概 要】1973年にリリースしたアルバム「Tatto」に収録された。
【記事参照元】Tattoo (Rory Gallagher album)-Wikipedia
【原詩引用元】BEST OF RORY GALLAGHER-Album
曲の解釈
「いれずみの女」は、ロリー・ギャラガーの代表曲の一つです。
歌詞は作者の主観で語られていて、とても訳すのに難しく合っているかは定かではありませんが、おおよそこういう内容であろうかと思います。
主人公の青年は、ある事情で幼い頃からサーカス団で育った。旅から旅の生活で学校も行かれなかったけど、そこでの生活は少年にとって、楽しく仲間も家族同然だった。
その中で、忘れられない思い出の人が「いれずみの女性」でいつも孤独な少年をなぐさめてくれた。
ある日、彼女を捕まえにきた警官を震えあがらせて、返り討ちにしたという強い女性だった。
おそらく、少年の心に彼女への淡い恋心が芽生えていたのが想像できます。
曲もマイナーの哀愁をおびたメロディーで、また彼のメロディアスなソロ・ギターが泣いています。
ほんとうに、彼のアイリッシュ民謡を彷彿とさせるメロディアスなギターは聴いていて、最高に気持ちがいいです。
好きなギタリストを一人上げるとすれば、私はまちがいなくロリー・ギャラガーを選びます。
ぜひ、ご覧ください。
歌詞の和訳(Tattoo’d Lady いれずみの女)
(原詞:太文字)
Tattoo’d Lady
Tattoo’d Lady
いれずみの女性
Pretty baby
きれいな彼女
Of my family
僕の家族
When I was lonely
僕が一人ぼっちだった時
Something told me where
そこで何か話しかけてきた
I could always be
僕がいつもいるとこで
Well I could push the penny *1
ああ、賭けることができるのに
If we had any you’d find me down
少しお金があれば、僕を見つけられるか
At the shooting gallery
射的場でね
You know I’m a fairground baby
知ってる通り僕はサーカスの子
Wonder what made me fall
いったい何が僕を夢中にさせたのか
For the pearly queen *2
パーリー・クイーンに
Well I spent my youth
ああ、僕が若い頃を過ごしたのは
in a caravan
キャラバンだった
As I rolled from town to town
だから町から町へ転々とした
I’m not fooling When I say I got no schoolin’ *3
冗談じゃないんだ、学校の教育は受けてないと言うのは
Never learned the class bell sound
授業の鐘を一度も聞いたことがないんだ
From inside the caravan
キャラバンのテントの中から
I hear the fairground band
サーカスのバンドが聴こえる
Sounding good as they can be
彼らは最高のサウンドを奏でてる
You know I ‘m country bound *4
僕が田舎まわりなのはわかるだろ
If you look around
あたりを見渡せば
Tomorrow we’ll be gone by dawn
明日は夜明けと共に立ち去るのさ
2)
I hear it on the loudspeaker, said
拡声器から聞こえてくる、それは
The fireater is a real fine sight to see
火を食らう男は素晴らしい見ものだと
You know he’s a death cheater *5
彼は死をも欺くやつで
Some kind of central heater
まるでセントラル・ヒーターみたいだって
Be sure to save a seat for me
必ず僕に席を取っておいてくれよ
Let me tell you about it
その話を聞いてよ
Will you Sadie, She’s no baby *6
サディなんだけど、彼女はもう子供じゃなかった
The law came and tried to close her side show down *7
警察が来て、見世物をやめさせようと彼女に近づいた
So she had the D.A. shiverin’ *8
そしたら彼女は検事を震え上がらせ
The police chief wailing
巡査長を泣き叫ばしたんだ
Forgot about the crowd
大勢いるのも忘れちゃったみたい
Well I spent my youth
ああ、僕が若い頃を過ごしたのは
in a caravan
キャラバンだった
As I rolled from town to town
だから町から町へ転々とした
I’m not fooling When I say I got no schoolin’
僕は馬鹿じゃない、学校に行かなかったと言っても
Never learned the class bell sound
授業の鐘の音を、学んだことはなかっても
From inside the caravan
キャラバンのテントの中から
I hear the fairground band
サーカスのバンドが聴こえる
Sounding good as they can be
彼らは最高のサウンドを奏でてる
You know I ‘m country bound
僕が田舎まわりなのはわかるだろ
If you look around
あたりを見渡せば
Tomorrow we’ll be gone by dawn
明日は夜明けと共に立ち去るのさ
Repeat 1)
Tattoo’d Lady
いれずみの女性
Pretty baby
きれいな彼女
Of my family
僕の家族
When I was lonely
僕が一人ぼっちだった時
Something told me where
そこで何か話しかけてきた
I could always be
僕がいつもいるとこで
Well I could push the penny
ああ、賭けることができるのに
If we had any you’d find me down
少しお金があれば、僕を見つけられるか
At the shooting gallery
射的場でね
You know I’m a fairground baby
知ってる通り僕はサーカスの子
Wonder what made me fall
いったい何が僕を夢中にさせたのか
For the pearly queen
パーリー・クイーンに
Tattoo’d Lady…
いれずみの女性、、、
キーワード
- *1 push the penny : 「賭けをする」意味のスラング
- *2 pearly queen : チャリティ募金活動をする、真珠のボタンの黒服を着ることを許されたロンドン出身の婦人
- *3 fooling:「ふざける」「おどける」
- *4 country bound : 「国の境界」という意味もありますが、ここでは「田舎の境界」「田舎に限った区域を回る」という意味で「田舎まわり」としました。
- *5 death cheater : “cheater”は「詐欺師」なので「死を欺く人」としました。
- *6 Sadie : 「サディ」は、女性の名前「Sarah(サラ)」の愛称。サラはヘブライ語で「王女」
- *7 show down : 「(サーカスやカーニバルでの)余興、見世物」
- *8 D.A. : 「(district attorney)の略、(米国で)地方検事」
アーティストの紹介(Rory Gallagher ロリー・ギャラガー)
【名 前】Rory Gallagher(ロリー・ギャラガー)
【生 誕】1948年3月2日(1995年6月14日没)
【出身地】アイルランド、バリーシャノン(8歳頃からコークで育つ)
【概 要】幼い頃にTVでエルヴィス・プレスリーを見て音楽に目覚め、チャック・ベリーやマディ・ウォーターズなど、R&Bやブルースのレコードを聴いてギターのテクニックを磨いた。
1963年に中古の61年製フェンダー・ストラトキャスターを100ポンドで購入し、プロとしての活動を始めた。
このギターは一度盗難に合って、公園に雨ざらしで放置されたために、塗装もぼろぼろになったと言われるが、彼は生涯このギターを愛用した。
1966年にテイストを結成し、トリオでブルース・ロックを演奏し、クリームの再来と称された。
1968年クリーム解散コンサートの前座も務めるほど、人気を得ていた。
1969年アルバム「テイスト」でデビューしたが、1970年「オン・ザ・ボード」をリリースした年に解散した。
1971年にアルバム「ロリー・ギャラガー」をリリースし、ソロ・デビューし、ヨーロッパ、アメリカツアーを行った。
1972年にライヴ・アルバム「ライヴ・イン・ヨーロッパ」をリリースし、全英アルバムチャートの9位を記録した。
1973年にアルバム「ブループリント」と彼の代表曲「Tatoo’d Lady(いれずみの女)」を収録した「タトゥー」をリリースした。
1974年にアイルランド・ツアーを行い、同年ライヴ・アルバム「ライヴ・イン・アイルランド」をリリースし、世界で200万枚を超えるヒット・セールスとなった。
その後も、精力的にツアーやアルバムをリリースしたが、肝臓の病気のため、1999年6月14日、47才という若さで亡くなった。
彼の死は、多くのファンやミュージシャンたちに深い悲しみをもたらし、その功績は今も多くの人々に愛されている。
アルバムの紹介
1971年 Rory Gallagher / ロリー・ギャラガー
1971年 Deuce / デュース
1972年 Live in Europe / ライヴ・イン・ヨーロッパ
1973年 Tattoo / タトゥー
1974年 Irish Tour’74 / ライヴ・イン・アイルランド
1975年 Against the Grain / アゲインスト・ザ・グレイン
1976年 Calling Card / コーリング・カード