The Sound of Silence / Simon & Garfunkel(サウンド・オブ・サイレンス/サイモン&ガーファンクル)和 訳

曲の紹介

【曲 名】The Sound of Silence(サウンド・オブ・サイレンス)*アルバムはSounds of Silence
【アーティスト】Simon & Garfunkel(サイモン&ガーファンクル)
【作詞】【作曲】Paul Simon(ポール・サイモン)
【概 要】この曲は、サイモン&ガーファンクルのシングルとして1965年にリリースされ、1966年にアルバム”Sounds of Silence”に収録された。
しかし、このシングルはアコースティクギターのみで録音されヒットしなかったが、翌年1965年にTom Wilson(Producer)がベース、ドラム等を加えたリミックスしたバージョンが大ヒットとなり、1966年ビルボード誌で週間ランキング第1位となり、彼らの代表する曲となった。
また、1967年のアメリカ映画「The Guraduate(卒業)」の主題歌にも採用された。

【記事参照元】: The Sound of Silence-Wikipedia
【写真引用元】: The Sound of Silence-Wikipedia

曲の解釈

この歌詞は、一人の若者の内面の言葉を、とても抒情的で抽象的に書かれているので具体的な内容、ストーリーは表現できないと思います。
しかし、私が想像するには、この若者は、孤独で、社会にうまく適応できず、大人になりきれなくて、
今でいう「引きこもり」の中で、静寂・沈黙の中にある無音の音を感じるくらいセンシティブで、現在の社会や環境に対して怒り、悲しみ、憤りを、闇に向かって話しているように思えます。

この曲が主題歌となった映画「The Graduate(卒業)」は、1976年公開ダスティン・ホフマンが主演の映画で、彼が演じた主人公の青年(ベンジャミン)の内面にある”闇”とオーバーラップする気がします。(歌詞と映画の内容は無関係)

ストーリーは、大学の卒業記念パーティーがきっかけで、父親の友人の奥さん(ミセス・ロビンソン)から誘惑を受けて、気は進まないまま男女の関係を続けていた。
また、将来の進路も決めかねていた。そんな折、ミセス・ロビーンソンの娘(エレーン)とデートするはめになり、最初はわざと嫌われるようにふるまうが、次第に純粋な彼女に恋をしていく。
その後、ミセス・ロビンソンからの反対にもあい、エレーンにすべてを告白した。
エレーンは彼を遠ざけたが、ベンジャミンは彼女を追い求め続けた。
エレーンは彼の求婚を受けかけたが、その直後姿を消し、そして後日ベンジャミンはエレーンが結婚することを知ることになる。
結婚式当日、教会に駆けつけたベンジャミンは、教会の窓を叩きながら「エレーン!エレーン!」と叫んだ。だれもが、彼に憎悪の目を向け、ののしる中、エレーンは突然、「ベン!」と返事をして、花嫁衣裳のまま彼とバスに乗り逃げていく…。
そのエンディングにこのテーマソングが流れています。

この映画は、大人になりきれない若者の内面を表現しながら、愛について考えさせられるとても素敵な映画だと思います。
若い方にぜひ、見ていただきたい映画です。

【記事参照元】: 卒業 (1967年の映画)-Wikipedia

歌詞の和訳

The Sound of Silence

(原詞:太文字)

(1)
Hello darkness, my old friend,
やあ、暗闇よ、わが友よ*1
I’ve come to talk with you again,
また、話に来たよ
Because a vision softly creeping,
なぜなら、その光景がゆっくり広がりはじめ、
Left its seeds while I was sleeping,
寝てる間に、種をまいていったんだ
And the vision that was planted in my brain
だから、頭の中にその光景が植えつけられて、
Still remains
そのまま残ってるんだ
Within the sound of silence
沈黙の音に包まれて

(2)

In restless dreams I walked alone
休めない夢の中を、一人歩いていた
Narrow streets of cobblestone,*2
敷石の狭い通り
Neath*3 the halo*4 of a street lamp,
街灯の光輪の下で
I turned my collar to the cold and damp
僕は、寒さと湿気に襟を立てた
When my eyes were stabbed
By the flash of a neon light
*5
ネオンの閃光が僕の目をつらぬいて
That split the night
夜を引き裂いた
And touched the sound of silence
それから沈黙の音に触れたんだ

(3)

And in the naked light*6 I saw
それから、直に当たった光の中で僕は見たんだ
Ten thousand people, maybe more.
一万人か、それ以上かも
People talking without speaking,
会話することなく話してる
People hearing without listening,
聞こうとしないで聞いている
People writing songs that voices never share
歌は声で伝えないで、書いている
And no one dared
そして誰もしようとしなかった
Disturb the sound of silence
沈黙の音を消そうとは

(4)

“Fools” said I, “You do not know
「まぬけだな」と僕は続けた 「君たちは知らないのさ、
Silence like a cancer grows.
沈黙は蝕んでいく癌のようだってこと、
Hear my words that I might teach you,
教えてあげるから僕の言葉を聞くんだ
Take my arms that I might reach you.”
君に差し伸べるから僕の腕をつかむんだ」
But my words like silent raindrops fell,
だけど、僕の言葉は雨のしずくのように音もなく流れ落ち、
And echoed
そしてこだました
In the wells of silence
沈黙の井戸の中で

(5)

And the people bowed and prayed
人々は腰をかがめ、祈った
To the neon god they made.
自分たちが造ったネオンの神に
And the sign*7 flashed out its warning,
それから、啓示が警告となって閃き、現れた
In the words that it was forming.
形となりつつある言葉の中に
And the sign said The words of the prophets*8  
Are written on the subway walls

それから啓示はこう言ってた、預言者の言葉は書かれていると、
地下鉄の壁、
And tenement halls.
そして、アパートの玄関に
Whispered sound of silence
そこで、沈黙の音がささやかれた

キーワード

*1 my old friend:「私の古くからの友達」を短く「わが友」としました。
*2 cobblestone:舗装用の玉石、丸石                             
*3Neath:’neath=beneath~の下に
*4 halo:後光、光輪
*5 When my eyes were stabbed By the flash of a neon light : 直訳では「私の目が、ネオンの光の閃光によって突き刺された時」ですが、次の”That split the night“のThatがthe flashだと思うので、when「の時」は使わずに「ネオンの閃光が僕の目をつらぬいて」そして「夜を引き裂いた」としました。
*6 The naked light : 「裸火」から「直の光」としました。
*7 sign : 「記号、符号、きざし」から「啓示」としました。
*8 prophets: 「予言者、預言者、マホメット」