曲の紹介(True Colors トゥルー・カラーズ)
【曲 名】True Colors(トゥルー・カラーズ)
【アーティスト】Cyndi Lauper(シンディ・ローパー )
【作詞・作曲】 Billy Steinberg(ビリー・スタインバーグ) / Tom Kelly(トム・ケリー)
【概 要】1986年7月に発売されたシンディの2作目のアルバム「True Colors”(トゥルー・カラーズ)」に収録されシングルとしてリリースされた。
全米のヒットチャートBillboard Hot 100で2週間1位をキープし、彼女の代表曲の1つとなった。
曲は題名や歌詞のイメージから、ゲイの人権運動のテーマ曲に用いられるようになった。
【記事参照元】: True Colors (Cyndi Lauper song)-Wikipedia
【原詞引用元】: Cyndi Lauper-True Colors Lyrics-Genius
曲の解釈
この曲はビリー・スタインバーグが自分の母親について書いたものですが、トム・ケリーも手を加えて完成させ、当初は女性歌手の「アン・マーレイ」に提案しましたが断られ、シンディ・ローパーへ提案され、レコーディングされました。
原曲は、サイモン&ガーファンクルの「明日にかける橋」のようなピアノ曲のバラードでしたが、シンディの手によって大幅なアレンジがなされました。
歌詞の内容は、色々な解釈ができますが、私にはいじめられて社会、学校になじめずに自分の中に閉じこもっている子供が想像できます。
私には、そんな子たちに贈るメッセージ・ソングに聞こえます。
アメリカの振付師のパトリシア・バーチが監督した公式のミュージック・ビデオで、シンディが演じています。
おそらく彼女がこの曲に込めた想いが、このMVに見ることができると思います。
動画は以下をアップしています。
・2009年 シンディ・ローパー – トゥルー・カラーズ (公式 HD ビデオ)
・2019年 Cyndi Lauper – True Colors (from Live…At Last)のミュージックビデオ
歌詞の和訳(True Colors トゥルー・カラーズ)
(原詞:太文字)
True Colors
You with the sad eyes
悲しい目をしてるあなた
Don’t be discouraged
落ち込まないで
Oh, I realize
ああ、私は知っている
It’s hard to take courage
勇気を持つのは難しいことを
In a world full of people
人で溢れる世界で
You can lose sight of it all *1
あなたはすべてから目を背けることができるし
And the darkness inside you
あなたの内なる暗闇が
Can make you feel so small
あなた自身をとても小さく感じさせてしまう
But I see your true colors *2
だけど、私にはあなたの本当のカラーが見える
Shining through *3
光り輝く
I see your true colors
私にはあなたの本当のカラーが見える
And that’s why I love you
それはあなたを愛しているから
So don’t be afraid to let them show
だから恐れないで、それを見せることを
Your true colors
あなたの本当のカラー
True colors
本当のカラーは
Are beautiful like a rainbow
虹のように美しい
2)
Show me a smile then
笑顔を見せて、そして
Don’t be unhappy
不幸にならないで
Can’t remember when
いつだったか思い出せない
I last saw you laughing
あなたが最後に笑うのを見たのは
If this world makes you crazy
もし、この世界があなたをおかしくして
And you’ve taken all you can bear
耐えられるすべてが一杯になったら
You call me up *4
私に電話するのよ
Because you know I’ll be there
私がそこにいると気付くから
And I’ll see your true colors
私にはあなたの本当のカラーが見える
Shining through
光り輝く
I see your true colors
あなたの本当のカラーが見える
And that’s why I love you
それはあなたを愛しているから
So don’t be afraid to let them show
だから恐れないで、それを見せることを
Your true colors
あなたの本当のカラー
Your true colors
あなたの本当のカラーは
Are beautiful like a rainbow
虹のように美しい
Words)
Can’t remember when I last saw you laugh
いつだったか思い出せない、あなたが最後に笑うのを見たのは
Refrain)
If this world makes you crazy
もし、この世界があなたをおかしくして
You’ve taken all you can bear
耐えられるすべてを手にできたら
You call me up
私に電話するのよ
Because you know I’ll be there
私がそこにいると気付くから
And I’ll see your true colors
私にはあなたの本当のカラーが見える
Shining through
光り輝く
I see your true colors
あなたの本当のカラーが見える
And that’s why I love you
それはあなたを愛しているから
So don’t be afraid to let them show
だから恐れないで、それを見せることを
true colors
本当のカラー
True colors are shining through
本当のカラーは光り輝いている
I see your true colors
あなたの本当のカラーが見える
And that’s why I love you
それはあなたを愛しているから
So don’t be afraid to let them show
だから恐れないで、それを見せることを
Your true colors
あなたの本当のカラー
True colors
本当のカラーは
Are beautiful like a rainbow
虹のように美しい
キーワード
*1. lose sight of:慣用句で「~を見失う」ですが、文脈から「目を背ける」としました。
*2. colors:(個々の)性格という意味を込めて「カラー」としました。
*3. Shining through:「光が差す」「輝いて見える」
*4. call me up:「電話をかける」「呼び出す」
アーティストの紹介(Cyndi Lauper シンディ・ローパー )
【名 前】Cyndi Lauper(シンディ・ローパー )
【誕生日】1953年6月22日
【出身地】アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区
【概 要】シンディ・ローパーは、ニューヨーク市ブルックリン区で生まれ、5歳の時に両親が離婚して家族でオゾン・パークへ移住した。
12歳の時にギターを始め、17歳の時に高校を退学して家出し、様々な職に就きながらアートスクールに通い、バンドに参加して歌手として活動した。
1977年に声帯に損傷を受け、1年間音楽活動を休止して歌声を取り戻した。
1980年にバンドBlue Angelでデビューしたが商業的成功を収められず、バンドは解散し、彼女は自己破産を申請して小売店で働きながら、音楽活動を続けた。
その後、後にマネージャーで恋人になるデビッド・ウルフと出会い、彼の紹介でポートレート・レコードと契約した。
1983年にリリースしたアルバム「シーズ・ソー・アンユージュアル/She’s So Unusual」からシングルカットした「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」が全米第2位、「タイム・アフター・タイム」は第1位、「シー・バップ」は第3位、「オール・スルー・ザ・ナイト」が第5位と大ヒットとなり、デビュー間もなく80年代を代表するシンガーとなった。
第12回アメリカン・ミュージック・アワードの最優秀女性ポップ・ロック・ヴォーカル賞やグラミー賞の最優秀新人賞と最優秀アルバム・パッケージ賞を受賞した。
1986年には、2枚目のオリジナルアルバム『トゥルー・カラーズ/TRUE COLORS』をリリースし、シングルカットした「トゥルー・カラーズ」は全米第1位を2週連続で獲得した。
その後、ローパーは音楽活動を続けながらも、俳優としての活動を展開するようになった。しかし、彼女の音楽は80年代を代表するものとして、今も多くの人々に愛され続けている。
また彼女は、慈善事業にも積極的に取り組み、ホームレスやLGBTQの若者を支援するための非営利団体「True Colors United」を設立した。
2019年には国連が彼女の活動に「ハイ・ノート・グローバル賞」を授与した。
追記:2011年3月11日に起きた東日本大震災時に、シンディーは日本公演のために来日しました。
多くの海外アーティストたちが、災難を逃れるために予定変更して日本を離れたのと対照的に、何か自分にできることはないかと考え、ライブを慣行し会場で日本の有志達と共に募金活動に参加してくれました。
そして、CNNのインタビューを通じて世界へ災害の悲惨さなどを訴えてくれました。
彼女自身、このことがきっかけで日本を愛してくれるようになりました。
ほんとうに、彼女は慈悲深くやさしい心をもった方だと思います。
アルバムの紹介
1983年 シーズ・ソー・アンユージュアル / She’s So Unusual
1986年 トゥルー・カラーズ / True Colors
1994年 Twelve Deadly Cyns…and Then Some
2003年 ザ・エッセンシャル / The Essential Cyndi Lauper
2008年 ザ・エッセンシャル / The Essential Cyndi Lauper(Japanese edition)
2019年 ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテスト・ヒッツ-
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