曲の紹介(We’re an American Band アメリカン・バンド)
【曲名】We’re an American Band(アメリカン・バンド)
【アーティスト】Grand Funk Railroad (グランド・ファンク・レイルロード)
【作詞・作曲】Don Brewer (ドン・ブリューワー)
【概要】
グランド・ファンク・レイルロードはアメリカのバンドで、1968-1977年にヒットを連発し、その後2度の解散、結成を経て現在(2022年)も活躍中。
(当時の主要メンバーは、マーク・ファーナーGt.&Vo. 、メル・サッチャーBa.、 ドン・ブリューワーDr.&Vo.)
この曲は1973年にリリースされたグランド・ファンク・レイルロードの7thアルバム「We’re an American Band」のタイトル曲で、シングルはビルボード・シングル・チャートで1位を獲得、大ヒットして彼らの代表曲となった
【記事参照元】アメリカン・バンド -Wikipedia
【原詞引用元】We’re an American Band-GENIUS
曲の解釈
歌詞は彼らが1960~70年代にツアーに飛び回っていたころの様子を、イメージできる内容です。
おそらく当時のロックバンドにはグルービーたちが集まっていて、この曲に出てくる”sweet Connie”とはConnie Hamzyという、当時色々な大物ミュージシャンとの関係を持った実在のグルーピーのようです。
訳してみると、現代では表現まずいかな?というところはありますが、当時のロックのシンプルでストレートなかっこよさが伝わる名曲だと思います。
この曲では、コーラスの”We’re comin’ to your town~We’ll help you party it down~We’re an American band”(あんたの街へ行って~とことん楽しませてやる~俺たちはアメリカンバンド)がすごくかっこいいと思います。
これぞロックって感じですね!
また、ブルースミュージシャンのフレディ・キングも実名で出ていますが、当時はグランド・ファンクの前座だったそうです。(すごいですね!)
動画は以下をアップしています。
・1973年アルバム「We’re an American Band」の2002年Remastered版
・1973年GFRスタジオ映像
・The Dead Daisiesのカバー・バージョン
・Bon Joviのカバー・バージョン
歌詞の和訳(We’re an American Band アメリカン・バンド)
(原詞:太文字)
We’re an American Band
Out on the road for forty days
40日間のツアーに出てる
Last night in Little Rock, put me in a haze *1
昨晩のリトルロックでは、ふらふらだった
Sweet, sweet Connie was doin’ her act *2
愛しい、愛しいコニーはやることをやってる
She had the whole show and that’s a natural fact *3
彼女の一人舞台でいつものことさ
Up all night with Freddie King
フレディ・キングと一晩明かした
I got to tell you, poker’s his thing *4
言っとくけど、ポーカーは彼の仕事さ
Booze and ladies, keep me right
酒と女だけが、俺を正気でいさせる
As long as we can make it to the show tonight *5
それでなんとか今夜のライブに間に合うさ
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
We’re comin’ to your town
あんたの街へ行って
We’ll help you party it down *6
とことん楽しませてやる
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
2)
Four young chiquitas in Omaha *7
オマハで4人の若い娘たちが
Waitin’ for the band to return from the show
ライブ終わりのバンドを待ってる
A feelin’ good, feelin’ right and it’s Saturday night
気分は最高、気分はいい、そして今日は土曜の夜だ
The hotel detective, he was outta sight
ホテル警備員、彼は見えなくなった
Now these fine ladies, they had a plan
さてこのイケてる娘たち、画策していた
They was out to meet the boys in the band *8
彼女たちはバンドメンバーに会おうと躍起になった
They said, “Come on dudes, let’s get it on!” *9
彼女たちは言った、「あんたたち、やろうよ!」
And we proceeded to tear that hotel down *10
そして俺たちはそのホテルを破壊し続けた
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
We’re comin’ to your town
あんたの街へ行って
We’ll help you party it down
とことん楽しませてやる
We’re an American band
俺たちはアメリカンバンド
キーワード
*1 haze : 「もや」「かすみ」「かすむ」「ぼんやりする」
*2 doin’ her act : “do an act”は「ある行為をする」
*3 natural fact : 「自然要因」「自然因子」
*4 thing : 「物」「事」以外に「仕事」という意味もあるようです。
*5 make it to :「~に間に合う」「~に到達する」
*6 party it down : “party down”「(騒いで)とことん楽しむ」
*7 chiquitas: “chiquita”はスラングで「若い女友達」「かわいい女性」
*8 out to : ここでは「出かけて」ではなく、「しきりに~したがる」の意味で、「躍起になる」としました。
*9 dudes : “dude”は男の人を表わしますが、口語的に「お前」「奴」的に使用されます。
*10 tear that hotel down : “tear down”「取り壊す」、「破壊する」
アーティストの紹介(Grand Funk Railroad グランド・ファンク・レイルロード)
【名 前】Grand Funk Railroad(グランド・ファンク・レイルロード)
【期間】1969年-1976年、1981年-1983年、1996年-1998年、2000年-
【出身地】米国、ミシガン州ジェネシー郡フリント
【概 要】
結成当時メンバーの中心は、ドン・ブリューワー(Drums&Lead Vo.)、メル・サッチャー(Bass.)、マーク・ファーナー(Gt.&Lead Vo.)で、ドン・ブリューワーとメル・サッチャーは現在も主要メンバーとして活躍している。(2023年現在)
バンド名はアメリカの鉄道会社「グランド・トランク鉄道 (Grand Trunk Western Railroad)」をもじって名付けた。
1969年ファースト・アルバム「On Time(グランド・ファンク・レイルロード登場)」をリリースし、「ハートブレイカー」は米シングルチャートで50位に入った。
レッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座をつとめたが、そのサウンドでツェッペリンを食ったことで知名度を上げた。
1972年に「Phoenix(不死鳥)」をリリースし、バンド名をGrand Funk(グランド・ファンク)に変更した。
1973年にトッド・ラングレンプロデュースで、「We’re an American Band」をリリースし、タイトル曲が全米1位を獲得する大ヒットとなった。
この曲はボン・ジョビをはじめ多くのアーティストにカバーされている。
1974年にリリースのアルバム「Shinin’ On(輝くグランド・ファンク)」では、歌手リトル・エヴァの大ヒット曲「The Loco-Motion(ロコモーション)*ジェリー・ゴーフィン & キャロル・キング作」をロック調にアレンジしてシングルカットし、全米1位を獲得する大ヒットとなった。
彼らのライブパフォーマンスは非常に高い評価を受け、ロックンロールの精神を体現し、その音楽は今日でも多くの人々に愛されている。
アルバムの紹介
スタジオ・アルバム
1969年 On Time (グランド・ファンク・レイルロード登場)
1970年 Closer to Home
1971年 Survival
1973年 We’re an American Band(アメリカン・バンド)
1974年 Shinin’ On(輝くグランド・ファンク)
ライブ・アルバム
1970年 Live Album
コンピレーション・アルバム
1972年 Mark, Don and Mel: 1969-71
2018年 Greatest Hits: Grand Funk Railroad