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Wishing Well ウィッシング・ウェル / Free フリー

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目次

曲の紹介(Wishing Well ウィッシング・ウェル)

【曲 名】Wishing Well(ウィッシング・ウェル)
【アーティスト】Free(フリー)
【作詞・作曲】バンドメンバー全員
Paul Rodgers(ポール・ロジャース)、
Simon Kirke(サイモン・カーク)、
Tetsu Yamauchi(山内テツ)、
John Bundrick(ジョン・バンドリック)、
Paul Kossoff(ポール・コソフ)
【概 要】1972年12月にシングル・リリースされ、1973年全英シングル・チャートで7位を記録し、「オール・ライト・ナウ」と同じく彼らの代表曲となった。

彼らの6枚目で最後のアルバム「Heartbreaker」に収録された。

【記事参照元】Wishing Well (Free song)-Wikipedia
【歌詞引用元】Free – Wishing Well Lyrics-Genius

曲の解釈

この曲は、バンドメンバー全員が彼ら共通の友人の「Bevan T. Woodhouse(ビーヴァン・T・ウッドハウス)」に向けてつくったとされています。

歌詞の内容は、色々な推測がなされていますが、一説によると麻薬に陥っているメンバーでギタリストのポール・コソフに向けられたものではとも言われています。

歌詞に出てくる、「願いの井戸に足を突っ込んでいる」は、「もう片方の足は棺桶に突っ込んでいながら、何もしないでただ死からのがれることを願うだけ」と読み解けます。
麻薬で命を落とそうとしている友人に対して、回復を願う願望と友人としての怒りさえも感じられます。

メンバーそれぞれが友人に対する気持ちが謳われて、彼らの魂の叫びが感じられる名曲だと思います。

動画は以下をアップしています。
・1972年アルバム「Heartbreaker」バージョン
・2002年アルバム「The Millennium Collection: Best Of Free」再リリースバージョン
・1997年ポール・ロジャースソロアルバム「NOW&LIVE」バージョン

歌詞の和訳(Wishing Well ウィッシング・ウェル)

(原詞:太文字)

Wishing Well

Take off your hat, kick off your shoes
帽子を脱ぎ、靴を脱ぎ棄てろ
I know you ain’t going anywhere *1
君が、どこへも行こうとしていないのは分かってる
Run ‘round the town singing your blues
街中を走り廻れ、自分のブルースを歌いながら
I know you ain’t going anywhere
君が、どこへも向かおうとしていないのは分かってる

You’ve always been a good friend of mine
君はいつも僕のいい友だった
But you’re always saying farewell
だけどいつも別れを口にする
And the only time that you’re satisfied
そして君が満ち足りていられるのは
Is with your feet in the wishing well *2
願いの井戸に足を突っ込んでいる時だけ

2)
Throw down your gun, you might shoot yourself
銃を投げ捨てろ、自分を撃つかもしれない
Or is that what you’re trying to do?
それとも、そうしようとしてるのか?
Put up a fight you believe to be right *3
正しいことだと信じて戦うんだ
And someday the sun will shine through
そうすれば、いつか陽が差し込んでくる

You’ve always got something to hide
君はいつも何かを隠してる
Something you just can’t tell
口にできない何かを
And the only time that you’re satisfied
そして君が満ち足りていられるのは
Is with your feet in the wishing well
願いの井戸に足を突っ込んでいる時だけ

And I know what you’re wishing for
僕にはわかるんだ、君が望んでいるのは
Love and a peaceful world
愛と平和な世界
Love and a peaceful world
愛と平和な世界
Love and a peaceful world
愛と平和な世界
Love and a peaceful world
愛と平和な世界

You’ve always been a good friend of mine
君はいつも僕のいい友だった
But you’re always saying farewell
だけどいつも別れを口にする
And the only time that you’re satisfied
そして君が満ち足りていられるのは
Is with your feet in the wishing well
願いの井戸に足を突っ込んでいる時だけ

I wish you well
君の幸せを祈る
The wishing well
願いの井戸
Everybody has a wish
誰もが願い
Everybody has a dream
誰もが夢見る
I wish you well
君の幸せを祈る
You have to dream your own dream
君は自分自身の夢を持たなくては

キーワード

*1 ain’t: be動詞+notの省略形で、「~でない」という否定を強調的に表現します。
スラング的に「じゃない」のニュアンスで訳されることが多い。

*2 the wishing well:ヨーロッパの言い伝えから生まれた言葉で、願いが叶う井戸のことを指す。井戸に硬貨を入れてその落ち方で願いが叶うとされていた。

*3 Put up a fight:慣用句で「戦う、抵抗する」

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アーティストの紹介(Free フリー)

【名前】フリー(Free)
【初期メンバー】
Paul Rodgers/ポール・ロジャース(ボーカル)
Paul Kossoff/ポール・コソフ(ギター)
Andy Fraser/アンディ・フレイザー(ベース、ピアノ)
Simon Kirke/サイモン・カーク(ドラム、パーカッション)
【後期メンバー】
John Bundrick/ジョン・バンドリック(キーボード・ピアノ)
Tetsu Yamauchi/山内テツ(ベース)
【活動期】1968年 -1973年
【結成地】ロンドン、イングランド
【概要】

彼らの音楽は、ブルース、ソウルをベースにしたロックで、1970年リリースのアルバムFire and Water」の収録曲「All Right Now」がロックのクラシックともなる大ヒットとなりました。

1971年に、解散し各メンバーは各自の活動を始めました。

1972年コゾフとカークは、ベースに山内テツ、キーボードにラビットを加え、アルバム「Kossoff Kirke Tetsu Rabbit(コゾフ/カーク/テツ/ラビット)」をリリースしました。
しかし、この時期よりコゾフは次第に薬物依存に陥っていきました。

その後、コゾフを救うために1972年2月にオリジナルメンバーで再結成されましたが、1973年リリースのアルバム「ハートブレイカー」を最後に解散しました。

1973年にポール・ロジャースとサイモン・カークが新しいバンド「バッド・カンパニー」を設立し、彼らの音楽のコンセプトは受け継がれました。

ポール・コゾフは1976年に25歳で肺塞栓症で亡くなり、アンディ・フレイザーは2015年3月16日に62歳で亡くなりました。

彼らは、解散するまでに世界中で2000万枚以上のレコードを売り上げ、700回以上のコンサートを行いました。

公式サイト
Free Official Site

アルバムの紹介

1969年 Free/フリー


1970年 Fire and Water/ファイアー・アンド・ウォーター


1971年 FREE LIVE/フリー・ライブ

1973年 HEARTBREAKER/ハート・ブレイカー


1979年 THE FREE STORY/ザ・フリー・ストーリー








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