曲の紹介「Wonderful Tonight ワンダフル・トゥナイト」
【曲名】Wonderful Tonight(ワンダフル・トゥナイト)
【アーティスト】Eric Clapton(エリック・クラプトン)
【作詞・作曲】Eric Clapton(エリック・クラプトン)
【概要】1977年にリリースされたアルバム「Slowhand/スローハンド」に収録された。
【記事引用元】ワンダフル・トゥナイト -Wikipedia
【原詞引用元】歌詞引用元 : Wonderful Tonight -Genius
曲の解釈
この曲は、クラプトンが初妻のパティ・ボイド(イギリスのモデル、写真家でジョージ・ハリスンの前妻)のために作ったそうです。
この曲の内容通り、1976年9月7日に、ポール・マッカートニーとリンダ夫妻のバディ・ホリー パーティに出席するために、パティ・ボイドが身支度する間に、この曲を作ったとのことです。
この当時のクラプトンがいかに彼女を愛していたかが、とても伝わってくる名曲だと思います。
その後は破局を迎える二人ですが、ボイドは「ワンダフル・トゥナイトは、私たちの関係が全てうまくいっていたことを最も強烈に思い起こさせてくれる歌で、物事が悪い方向へ行き始めてからこの歌を聞くのは拷問を受けるようなものだった」と言っています。
他にクラプトンがボイドからインスピレーションを受けて作った曲では、”Layla”,”Bell Bottom Blues”があり、ジョージ・ハリスンの”Something”も生まれたと言われています。
こんな名曲を生み出させたパティ・ボイドという女性は、本当に美しくて素敵な方なんだろうと思います。
歌詞の和訳「Wonderful Tonight ワンダフル・トゥナイト」
(原詞:太文字)
Wonderful tonight
It’s late in the evening, she’s wondering what clothes to wear
夜も遅く、彼女はどれを着ようかと迷っている
She puts on her make up and brushes her long blonde hair
化粧をし、長いブロンドをとかしている
And then she asks me, “Do I look alright?”
そして彼女は「どう、いいかしら?」と聞き、
And I say, ”yes, you look wonderful tonight”
僕は応える「ああ、今夜の君は素晴らしい」と
2)
We go to a party and everyone turns to see
二人でパーティへ行くと、みんなが振りかえる
This beautiful lady that’s walkin’ around with me
僕と歩いてるこの美しい女性に
And then she asks me, “Do you feel all right?”
そして彼女は「気分はどう?」と聞き、
And I say, ”yes, I feel wonderful tonight”
僕は応える「ああ、今夜の気分は最高だよ」と
I feel wonderful Because I see the love light in your eyes
最高な気分なんだ、愛の灯を見てるから、君の瞳の中に
And the wonder of it all Is that you just don’t realize
そして何より悩ましいのは、君が気づいてないこと
How much I love you
君をどれだけ愛しているかを
3)
It’s time to go home now and I’ve got an achin’ head
帰る時間になり、僕は頭痛を覚えた
So I give her the car keys She helps me to bed
それから彼女に車の鍵を渡し、ベッドへと介助してくれる
And then I tell her As I turn out the light
そして僕は告げる、灯りを消しながら
I say ”My darling, you were wonderful tonight”
「愛しい君、今夜の君は素晴らしかった」と
”Oh my darling, you were wonderful tonight”
「ああ愛しい君、今夜の君は素晴らしかった」
アーティストの紹介「Eric Clapton エリック・クラプトン」
インフォメーション
- 名前:Eric Clapton(エリック・クラプトン)
- 本名:Eric Patrick Clapton(エリック・パトリック・クラプトン)
- 生誕:1945年3月30日 –
- 出身地:イングランド サリー州
- サマリー:エリック・クラプトンは、ロックとブルースを融合させたパイオニア的なアーティストで、伝説的なギタリストであり、シンガーソングライターです。
アーティストの軌跡
エリック・クラプトンは、1963年10月にヤードバーズ(The Yardbirds)に加入し、イギリスのブルースシーンで注目を集めるギタリストとなりました。
しかし、1965年3月に大ヒットした「For Your Love」をきっかけに、バンドがポップ志向に傾いたため、ブルースに忠実でありたいクラプトンは不満を抱き、同年にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ(John Mayall & the Bluesbreakers)に移籍しました。
1966年、ドラマーのジンジャー・ベイカーから新バンド結成の誘いを受けたクラプトン。彼はベーシスト/ボーカリストとしてジャック・ブルースを指名し、3人で「Cream(クリーム)」を結成しました。
クリームは卓越した演奏技術で「cream of the crop(選りすぐりのもの)」と称されるほど他のミュージシャンに多大な影響を与えました。
しかし、ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースの深刻な不仲もあり、1968年11月に解散しました。
クリーム解散後、クラプトンはベイカー、スティーヴ・ウィンウッド、リック・グレッチとともにブラインド・フェイス(Blind Faith)を結成。
このスーパーグループは1枚のアルバムを制作し、1ツアーを行った後、短命に終わりました。
その後、デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)とツアーを行い、1970年に最初のソロアルバムをリリース。
続いてボビー・ホイットロック、カール・ラドル、ジム・ゴードンとデレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)を結成し、「Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)」アルバムを制作しました。
タイトル曲「レイラ」は、親友ジョージ・ハリスンの妻パティ・ボイドへの思いを綴った曲として知られ、クラプトンの代表作となりました。
1970年代、クラプトンは音楽的成功を収める一方で、ドラッグやアルコール依存症と闘っていました。
ザ・フーのピート・タウンゼントが呼びかけた「レインボー・コンサート」など、音楽仲間の支援があり、これらの依存症から回復することができました。
ソロ活動に専念するようになったクラプトンは、1974年にボブ・マーリーの「I Shot the Sheriff」をカバーし大ヒット。
このカバーはレゲエ音楽が大衆市場に浸透するきっかけとなりました。また1977年のカントリー調の「Slowhand」アルバムや1986年のポップロック作品「August」など、数々の成功作を生み出しました。
クラプトンはロックミュージック史上最も影響力のあるギタリストの一人と評価され、ローリングストーン誌の「史上最も偉大なギタリスト100人」で2位にランクされています。(1位はジミ・ヘンドリックス)
彼はグラミー賞を18回受賞し、ブリット・アワードなど数々の栄誉を獲得。さらに、ソロアーティストとして、そしてヤードバーズとクリームのメンバーとして、ロックの殿堂入りを3度果たした唯一のアーティストです。
世界で1億枚以上のレコードを売り上げ、史上最も成功したミュージシャンの一人となっています。
ディスコグラフィー
- ソロ・アルバム
- エリック・クラプトン・ソロ – Eric Clapton (1970年)
- 461 オーシャン・ブールヴァード – 461 Ocean Boulevard (1974年)
- 安息の地を求めて- There’s One in Every Crowd (1975年)
- ノー・リーズン・トゥ・クライ – No Reason to Cry (1976年)
- スローハンド – Slowhand (1977年)
- バックレス – Backless (1978年)
- アナザー・チケット- Another Ticket (1981年)
- マネー・アンド・シガレッツ – Money and Cigarettes (1983年)
- ビハインド・ザ・サン – Behind the Sun (1985年)
- オーガスト- August (1986年)
- ジャーニーマン – Journeyman (1989年)
- フロム・ザ・クレイドル – From the Cradle (1994年)
- ピルグリム – Pilgrim (1998年)
- レプタイル – Reptile (2001年)
- ミー&Mr.ジョンソン – Me and Mr. Johnson (2004年)
- セッションズ・フォー・ロバート・J – Sessions for Robert J (2004年)
- バック・ホーム – Back Home (2005年)
- クラプトン – Clapton (2010年)
- オールド・ソック – Old Sock (2013年)[258]
- アイ・スティル・ドゥ – I Still Do (2016年)
- ハッピー・クリスマス – Happy Xmas (2018年)
- ミーンワイル – Meanwhile (2024年) ※デジタル先行リリース
- コラボレーション
- ライディング・ウィズ・ザ・キング (with B.B. King) (2000)
- ザ・ロード・トゥ・エスコンディード (with J. J. Cale) (2006)
- ザ・ブリーズ~J.J.ケイルに捧ぐ (by Eric Clapton & Friends) (2014)
*引用:Eric Clapton-Wikipedia
1971年 いとしのレイラ / Layla
1974年 461 オーシャン・ブールヴァード / 461 Ocean Boulevard
1977年 スローハンド / Slowhand
1991年 24ナイツ / 24Nights
1992年 アンプラグド〜アコースティック・クラプトン / Unplugged
2016年 ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・クリーム / the very best of CREAM