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You’re So Vain うつろな愛 / Carly Simon カーリー・サイモン

目次

曲の紹介

【曲 名】You’re So Vain(うつろな愛)
【アーティスト】Carly Simon(カーリー・サイモン)
【作詞・作曲】Carly Simon(カーリー・サイモン)
【概 要】
1972年に3作目アルバム”No Secrets”(ノー・シークレッツ)に収録され、シングルカットされた。
アルバムは、ビルボード200で1位となり、「You’re So Vain(うつろな愛)」はビルボード・ホット100で1位となる大ヒットとなった。

【記事参照元】: You’re So Vain-Wikipedia
【原詞引用元】:Carly Simon–You’re So Vain Lyrics-Genius

曲の解釈

この曲は、イントロの出だしで「Son of a gun(くそ野郎!)」と囁くように言っているように、プレイボーイで身勝手な元恋人を揶揄し、批判しています。

当初「Bless You, Ben(あなたに祈る、ベン)」という曲でしたが、彼女自身が不満を感じていました。

あるパーティで友人が、有名なゲストが「ヨットの上を歩くように入って来た」と言ったことにインスピレーションを受けて書き直したそうです。

ここに描かれている元恋人は、はたして誰?という謎が長年ささやかれました。

彼女は、特定の男性を指しているのではないとしながらも、噂ではレコーディングでバックコーラスで加わったミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)やウォーレン・ベイティ(アメリカの俳優、映画プロデューサー)が取りざたされていました。

後に、彼女自身が、2番の歌詞のモデルが、ウォーレン・ベイティであると明かしています。
残りの詩のモデルは、あと2人いるそうです。

歌詞の内容は、彼女がよほど頭にきてることが伺えます。
特に、3番の「あなたがいるべき所にいないときは、裏社会のスパイか、親しい友人の奥さんといる」
は、ほんとうに笑えてしまいます。

ほんとうに、以前から素晴らしい曲で名曲だなと思っていまし、歌詞の内容を知ってますます好きになりました。

以下の動画をアップしています。
・1972年アルバム「No Secrets”(ノー・シークレッツ)」バージョン
・2005年DVDライブ動画(ライブ@ The Queen Mary 2号)
・2011年公式ミュージック・ビデオ

Carly Simon - You're So Vain (Live On The Queen Mary 2)
Carly Simon - You're So Vain

歌詞の和訳

(原詞:太文字)

You’re So Vain

Son of a gun *1
くそ野郎!

You walked into the party like you were walking onto a yacht
あなたはパーティに入ってきた、ヨットの上を歩くように
Your hat strategically dipped below one eye
帽子はわざと片目を隠し
Your scarf it was apricot
スカーフの色はアプリコット
You had one eye in the mirror, as you watched yourself gavotte *2
片目を鏡に向けた、ガヴォットを踊る自分を観ようと

And all the girls dreamed that they’d be your partner
そして少女たち全員が夢見た、あなたのパートナーになろうと
They’d be your partner and
あなたのパートナーになろうと、だから

You’re so vain *3
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain (you’re so vain)
あなたはとてもうぬぼれてる(とてもうぬぼれてる)
I’ll bet you think this song is about you
ぜったいこの歌は自分のことだと思ってるよね
Don’t you? Don’t you?
ちがう?ちがう?

2)
You had me several years ago when I was still quite naive *4
あなたは何年か前、まだうぶだった私を抱いた
Well, you said that we made such a pretty pair and that you would never leave
そう、あなたは言った、私たちはお似合いのカップルで決して別れないと
But you gave away the things you loved
だけどあなたは愛するものを手放した
And one of them was me
そして、その中の一つが私だった

I had some dreams, they were clouds in my coffee
私は少し夢を見た、それらはコーヒーに浮かぶ雲だった
Clouds in my coffee and
コーヒーに浮かぶ雲だった、だから

You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain (you’re so vain)
あなたはとてもうぬぼれてる(とてもうぬぼれてる)
I’ll bet you think this song is about you
ぜったいこの歌は自分のことだと思ってるよね
Don’t you? Don’t you? Don’t you?
ちがう?ちがう?ちがう?

guitar solo)

I had some dreams, they were clouds in my coffee
私は少し夢を見た、それらはコーヒーに浮かぶ雲だった
Clouds in my coffee and
コーヒーに浮かぶ雲だった、だから

You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain (you’re so vain)
あなたはとてもうぬぼれてる(とてもうぬぼれてる)
I’ll bet you think this song is about you
ぜったいこの歌は自分のことだと思ってるよね
Don’t you? Don’t you?
ちがう?ちがう?

3)
Well, I hear you went up to Saratoga *5
ええ聞いたわ、あなたがサラトガへ行き、
And your horse naturally won
そして普通にあなたの馬が勝ったと
Then you flew your Learjet up to Nova Scotia *6
それからリアジェットをノバスコシア州まで飛ばした
To see the total eclipse of the sun
皆既日食を見るために
Well, you’re where you should be all the time
そう、あなたはいつも居るべきところにいる
And when you’re not
そしていない時は

You’re with some underworld spy or the wife of a close friend
とある裏社会のスパイか、親しい友人の奥さんといる
Wife of a close friend and
親しい友人の奥さんと、だから

You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain (you’re so vain)
あなたはとてもうぬぼれてる(とてもうぬぼれてる)
I’ll bet you think this song is about you
ぜったいこの歌は自分のことだと思ってるよね
Don’t you? Don’t you? Don’t you?
ちがう?ちがう?どう、ちがう?

You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね
You’re so vain
あなたはとてもうぬぼれてる
You probably think this song is about you
たぶんこの歌は自分のことだと思ってるよね

キーワード

*1 Son of a gun:スラングの慣用句で「なんてこと」「くそっ(たれ)」など、下品ないら立ちを表わし、名詞的に「やつ」「野郎」を表すので、「くそ野郎」としました。

*2 gavotte: 「ガヴォット」フランスに起源する舞曲

*3 vain:「虚栄心が強い」「うぬぼれの強い」「無駄な」

*4 naive: 「ナイーブな」「世間知らずの」「純真な」「騙されやすい」

*5 Saratoga:「サラトガ」アメリカ合衆国カリフォルニア州の都市

*6 Nova Scotia:「ノバスコシア州」カナダ東部の大西洋に面する州

アーティストの紹介

【名 前】Carly Simon(カーリー・サイモン)
【出生名】Carly Elisabeth Simon(カーリー・エリザベス・サイモン)
【生誕】1943年6月25日-
【出身地】アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス
【概要】
カーリー・サイモンは、ミュージシャン、シンガーソングライターで2冊の回顧録と5冊の児童書も執筆している。

彼女の父親(リチャード・L・サイモン)は、米国大手の出版社(サイモン&シュスター)の創業者で、裕福な家庭で育った。

1963年に、姉のルーシー・サイモンと「サイモン・シスターズ」を結成し、音楽活動を始めた。

1971年2月ソロデビューアルバム「Carly Simon」をリリースし、「That’s the Way I’ve Always Heard It Should Be(幸福のノクターン)」と「Anticipation」がそれぞれ全米10位と全米13位を記録した。

その後も、70年代を通して以下のヒット曲を続けた。
「The Right Thing to Do」(全米17位)、
「Haven’t Got Time for the Pain」(全米14位)、
「You Belong to Me」(全米6位)、
「Coming Around Again」(全米18位)、
「You’re So Vain」(全米1位)、
「Mockingbird」(全米5位、ジェームス・テイラーとのデュエット)、
「Nobody Does It Better」(全米2位、映画『007 私を愛したスパイ』のテーマ曲)、「Jesse」(全米11位)

アルバムでは、1972年にリリースした3枚目のアルバム「No Secrets」は、5週間にわたりビルボード200で1位を獲得し、プラチナ認定を受けた。
アルバムに収録された「You’re So Vain」はビルボードホット100で3週間にわたり1位を獲得し、世界的な成功を収めた。

サイモンは1994年にソングライターの殿堂入りを果たし、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞など多くの賞を受賞している。

2022年にはロックの殿堂入りを果たした。

アルバムの紹介

1972年 No Secrets

1975年 Playing Possum

1975年 The Best of Carly Simon

1987年 Coming Around Again

1988年 Greatest Hits Live

2004年 Reflections:Carly Simon’s Greatest Hits

2005年 Moonlight Serenade

2007年 This Kind of Love

created by Rinker
Hear Music

2023年 Live at Grand Central

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